危ない熟年不倫カップル②
ズブズブはまり込んでゆく危険を感じる

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その後も、僕たちは何回もセックスをした。
最初のときは興奮してLちゃんに生で出してしまったが、その後は気をつけて、外出しをするか、いや、できたらなるべくラブホに置いてあるコンドームをちゃんとするように僕はなった。
僕とLちゃんはラブホテルで一緒に風呂にも入った。
湯舟の中で向きあって抱き合って、僕たちはいちゃいちゃした。
キスしながら、僕はLちゃんのおっぱいをもんだり、アソコをいじったりした。
若いころの僕がLちゃんを犯すことを夢見てオナニーをしていたときのシチュエーションだ。
僕は風呂の明るい電気の下で存分にLちゃんの体を悪戯した。
クリトリスを触ってあげるとお湯をじゃばじゃばさせながら、Lちゃんは体をよじった。
そのあと、浴槽から出て濡れた体もちゃんと拭かないままにベッドにもつれ込むこともあったし、あるいは、風呂の洗い場で、そのまま立ちバックでいれてしまったこともある。
風呂場でLちゃんの背中からLちゃんを捕まえながら、僕は出し入れした。
「ああん!」
風呂場で曇ったような響くような声をLちゃんはあげた。
Lちゃんのおっぱいを後ろから握りながら、僕はLちゃんを突いた。
立ちバックの後、Lちゃんをタイルの上に四つん這いにさせてフィニッシュに入る。
Lちゃんの細い腰を持って僕はさらに激しく動く。
そしてイキそうになったら、Lちゃんから、急いで抜き取り、Lちゃんのお尻の上に自分のものを置いて、僕は射精した。
*****
会えない時にも、僕らはLINEやメールのやり取りをよくした。
僕は、すぐに返事や会話の往復ができそうもないときや、長いことを伝えたいときはメールを送り、今度、会う約束などのすぐに返事ややり取りしてほしいときにはLINEをした。
そんな風にメールとLINEを使い分けていた。
Lちゃんは会社の話や旦那さんの話を全然しなかったが、息子さんの話だけはよくしてくれた。
息子さんの話はLちゃんはメールで長く書いてきた。
別に返事はいらないけどきいてほしいというような感じで。
息子さんは家を出て、大学のそばで一人暮らしをしているという。
Lちゃんは、今度息子に久しぶりに会うんだとか、息子さんの好きな肉じゃがや、から揚げを作るつもりなどの話を楽しそうにメールでしてくれた。
一方、僕がカミさんの悪口を言うとLちゃんは最初は笑ったり、あるいは
「主婦って大変なのよ!仕事と同時に家のこともやらなきゃいけないのよ。
旦那さんは奥さんの大変さをもっと理解しなさい。」
などと言っていた。
ある日、またネタとして僕が
「今日、カミさんの誕生日だったから、ケーキを買ってやったのに一言も『ありがとう』がなくて、超むかついた!」
とLINEでメッセージをLちゃんにおくった。
Lちゃんからは、いつものように『あははは。お気の毒〜』と笑った返信が来るか、
『ケーキのサイズは?
どこのケーキなの?
ブランドはどこにしたの?
もしかして、ケーキが、奥さんの気にいらないやつだったんじゃないのお?』
というふざけた返信が来ると僕は思った。
でも違った。
Lちゃんは急に怒りだした。
「そんな話を私にしないで!!」
僕は驚いた。
Lちゃんは、そのあと、立て続けにひどい言葉を僕に向かって繰り出してきた。
「なんで、私がそんな話を聞かなくちゃいけないのよ?
私がなんでPさんの奥さんに対する愚痴を聞く義務があるの??
え?
なんで?
私をホステスか何かだと思っているの?
愚痴をきいてくれてエッチもしてくれるホステスだと思っているの?!」
ひどい言葉だったが、そこまではなんとなくわかった。
Lちゃんは僕とカミさんに焼きもちを焼いているのだ。
「ごめん。無神経で」
と僕は謝った。
でもLちゃんはそのあとも僕を責めだした。
「大体、メールアドレスもLINEのIDも気にいらなかったのよ!!
よくある、嫁と子供の名前を文字でおりこむやつ!
メールアドレスもLINEIDも変えてよ!!。
PさんがそのメールやそのLINEで送ってきたものには、私はもう何も返事しないわ!」
僕は困ってしまった。
2日ほど、僕たちはLINEもメールもしなかった。
でも3日後にLちゃんの方から連絡がきた。
「この前はごめんね。LINEもメアドもそのままでいいから、Pさんとやっぱりまだ付き合いたい」
僕はLちゃんと会うことを続けた。
僕は、出勤が早い時と、帰宅が遅い時は、通勤時の電車の中で毎日、Lちゃんにメールした。
「行ってくるね。まだ星が見えるよ!」とか
「仕事、終わったあ!今日は疲れた」とか
別に返事はいいので誰かに何かを言いたかったときに。
僕が朝早く家を出るときは家族は寝ているので送りだしてくれないし、夜遅いときも家族は寝ているので誰も迎えてくれないので、僕は誰かに何かを言いたかった。
僕はLちゃんにその役目をしてもらったのだ。
朝がゆっくりだったり、帰りが早いときは僕はLちゃんに行ってきますや、帰るよのメールもLINEもしなかった。
会ったときにLちゃんは
「別にいいんだけど。Pさんは自分が辛くないときは、いつもメールくれないのね」
と、少し怒ったように、でも気持ちを抑えるかのように笑いながら、僕に不満を言ってきた。
そういう苦情はめんどくさいと少し思いつつも、自分のメッセージを必要として待っているLちゃんが僕は嬉しくもあった。
「ごめんね」
と言って、僕はできる限り、なるべく毎日、Lちゃんにメッセージを送るようにした。
僕らは定期的に会い続けた。
そんなある日、またラブホテルに行こうとしたら、Lちゃんは
「うちに行きましょう」
と言った。
「いや・・・それはまずいって!」
僕は言った。
「旦那さん留守なの?でもまずいって。家でセックスしちゃうのはさすがにルール違反だってば!」
と僕は言った。
いや、家庭持ち同士がセックスするのだって、十分ルール違反だとは思うが。
「旦那なんてもともといないから・・・」
とLちゃんは言った。
僕はLちゃんの家に行ってしまった。
実は本当はラブホ代も惜しいくらい、僕は金がなかったので。いつも無理していたので。
Lちゃんの家はガランとしたマンションだった。
よくある若い家族型の小さな3LDKだった。
家の中は殺風景だった。
Lちゃんが先にお風呂に向かうときに、僕に
「ね、冷蔵庫から好きなもの出して飲んでいて」
と言った。
僕が冷蔵庫を開けたら、ついさっき僕らがコンビニで買った食べ物以外の食べ物は何も入っていなかった。
冷蔵庫には、コーラや麦茶やビールやワインなどの飲み物と、冷やしているらしき化粧水の瓶みたいなものしか入っていなかった。
確かにこの家はLちゃん以外の人の住んでいる気配はしない。
Lちゃんの家では一つの部屋に息子さんが残していったらしい学生服とアルバムやらと、野球のバット1本とサッカーボールが一個あるだけだった。
Lちゃんがお風呂から出てくると
「離婚したんだ・・?」
と僕は恐る恐る聞いてみた。
「ううん。最初から結婚していない」
とLちゃんは言った。
えええっ??どういうこと???
Lちゃんは、若くして会社で不倫をして妊娠したそうだ。
いつか離婚してくれると言ってつきあっていたのに最終的には、不倫相手はLちゃんを選んでくれなかった。
不倫相手は、養育費は払うが離婚はできないと言ったという。
Lちゃんは一人で子供を育てる道を選んだのだという。
どんどんお腹の大きくなっていったLちゃんは、お腹の赤ん坊の相手が誰かとは告げずに会社を辞めることにした。
若いころに担当替えで、僕の店に挨拶にきたのは、本当は退社の挨拶だったそうだ。
結婚していると言って、僕に指輪を見せてくれたときは、あの頃はまだ不倫相手とうまくいっていて、相手からプレゼントしてもらった指輪をしていたのだろうか。
僕は何も言えなかった。
何となく、時々エキセントリックに僕を怒るLちゃんに何か感じていたけど。
そうだったんだ。
そんなことがあったんだ。
僕は今日も当初はラブホテルに行く予定だったので、そこにあるやつを使おうと思っていたので、避妊具を持参していなかった。
Lちゃんのうちの風呂に入ろうとしたときに僕は気づいた。
「しまった!コンドーム買って来なくちゃ!」
「待ってて」
そう言って、バスローブ姿のLちゃんは押入れの方に向かった。
Lちゃんは、押し入れを開けた。
少し押入れを探したあと、
「あった!」
とLちゃんは言った。
そこからLちゃんは使いかけのコンドームの箱を出してきた。
そして僕にはちらっと見えたが、押入れには男もののパジャマやスエットらしきものが入っていた。
Lちゃんはまずいものを見られたというような顔をして僕の顔を見た。
でもすぐにLちゃんは開きなおったようにフッと笑った。
子供が大きくなるまでは、相手と時々会ってたんだ。
子供が高校を出て大学の入学金を出したら、自分の責任は終わったとばかりに、相手の男も去っていったとLちゃんは言った。
そうだったのか。
だから寂しくて昔なじみの僕の誘いに乗ってきたのかな。
いつ別れたのだろう?
Lちゃん今は何の仕事をしているんだろうか?
でも今はこれ以上のことは聞けなかった。
僕も嘘をついていた。
実は体を壊して、店を転職したというのは嘘だった。
僕は、独立しようとして店をやめたのだった。
家族が止めるのも聞かずに。
そして、独立した店の経営は思うようにいかずに、大借金を抱えた上で僕はわずか数年で店を閉めた。
カミさんや子供が相手にしてくれないというのは、よく既婚者がいう言い訳ではなかった。
カミさんも子供も本当に僕と口をきかなかった。
僕の借金のせいで、子供は行きたかった私立の高校進学をあきらめていた。カミさんも仕事を始めた。
ケーキを買ってやっても無視されたのは、本当のことだった。
でも現実は、カミさんがケーキに口さえもつけなかったのだが。
本当に僕は家で孤独だった。
僕は、家族に無視をされ借金を返すために働く毎日だった。
毎日、家と仕事場を行き来し、たまの休みにも家にいたくなかった。
何の楽しみもない毎日だった。
本当は、そんなときに妻以外の女性とセックスを繰り返すなんて言語同断かもしれないけど、僕にも心を埋めてくれる何かが必要だった。
僕らはガランとしたわびしいLちゃんの家で体を重ね合わせた。
Lちゃんの男が残していったコンドームをして、僕はLちゃんの中に自分の寂しさも、自分の現状の不満も、Lちゃんに対する欲望も焼きもちも皆ぶちまけた。
この関係がいつか抜き差しならないことにならないか今は少し怖い。
僕の言うことに怒ったり、だんだん変になってゆくLちゃんが怖いのか、僕が離れられなくなってゆくのかわからないけど、危険を少し感じる僕だった。
-----終わり--------------
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