下半身裸のコスプレを他人に見られる
少しは欲望を抑えなさい

電車の中や、夜の改札口付近などで一目もはばからずいちゃつく若いカップルっていますが。
それを見て、『ちっ!少しは欲望を抑えろ』・・・とは私は決して言いません。
私こそ、少しは欲望を抑えろやと言われてもしょうがない人間だったので。
昔、オフィスでいちゃいちゃしていたら、他の人に見つかったことがあります。
その日は私と彼は仕事もたくさんあり、遅くまで残っていました。やがて周りのみんなは帰ってしまいました。
夜遅かったので、もう誰も来ないと思い、コスプレをしてみました。
その会社は事務部門は制服じゃなかったのですが、工場部門の制服や、店舗部門の制服の段ボールがその日、私たちのフロアにいくつか積んでんであり、その中から男性がいろいろ抜いて、私に着せようとしました。
私はコスプレの趣味はないです。
エロ下着のコスプレとか水着のコスプレなら大歓迎!ですが、
こういう制服的なものに対しては、当時は(今はあるんかい?)あまりエロイ気持ちになりません。
意味わからないなあと思いましたが、でもでも男性がノリノリだったし、
このころはまだ、それほど深いつきあいではなかったのですが、無碍に反論せず、いろいろ彼の要望につきあってみました。(深い付き合いじゃない人とそういうことするな)
ノーブラの上に店舗のブラウスを着たり、重めのごつい工場の制服の上だけ着て、下半身は丸裸とか。
変な恰好を夜のオフィスで、いろいろさせられました。
男性は私に抱きつき、ブラウスの中に手を入れたり、下半身をさわったりしてました。
さて
ちょうど、私が上は制服、下半身だけ丸裸になって抱き合っているときです。
彼が押し付けてくるように濃厚なキスを繰り返し迫ってきて、私は「あーん」と逃げながら首をそらしてしまうのですが、
彼が私をがっしり両手で抱きしめ、逃がさないように抑えつけているときでした。
私は快感でのたうち回りたいのに、上半身が動かせないので、お尻をクネクネとさせていました。
制服にエロさは感じないけど、こういうシチュエーションなら感じる~と思い始めていたときです。
会社のフロアになんと、営業マンがひとり、帰ってきました。
もう23時は過ぎていたと思うのですが。
人が入ってきた音がしたので、あせって上半身を半分ねじって振り向くと、あまり親しくはないですが、ときどきお話しはすることのある営業マンさんでした。
私は「きゃっ」と小さい声で一言だけ叫びました。
こういうときって「きゃーっ!!」って絶叫することもあるけど、ならないときもあるんですね。
あまりのことに、驚くというか、絶句に近い感じでした。
彼は一言も発しませんでした。
いや、おのれらのことよりも、
その営業マンさんの驚きたるやどうだったか想像すると、申し訳ない気持ちでいっぱいですが。
数秒でしょうか?あっけにとられたあと、営業マンは早口で
「何も見なかったことにします。何も見なかったことにします。
ええ!ええ!何も見てませんよお」
とまくしたてました。
「いいです いいです。もういいです。もう何も言わないでください。いいです。いいです。」
とまくしたてながら、その人は踵を返し、廊下に出ていきました。
彼がエレベーターホールに追いかけてゆくと、
「誰にも言いませんから。ほんっと言いませんから。
もう何も言わないでください。もう結構。ほんと。もういいです」
と言いながら営業マンは帰っていきました。
私が、下に服をつけたあと、(あちゃー!!やっべー!!どーしよう!)と顔を両手で覆って、ガックシと座り込んでいると。
「泣いてるの?大丈夫?大丈夫?ごめんね。恥ずかしいことさせちゃって。」
と彼に言われました。
「かわいそうに。かわいそうに。ごめんね。ごめんね。泣かないで」
と言われ、床に座ったまま抱きしめられました。
泣いてません。大失敗にガックシしただけです。
そのころは、彼とはまだ付き合いが浅く(だからー!つきあい浅いのにこういうことすんな!!)、私がこういうくらいでで泣くようなタマではない、ということに気づかれていませんでした。
「明日、あの人に真剣に謝って、お話するよ。本当に誰にも言わないでって頼んでおくよ。大丈夫。」
と彼は言いました。
で、翌日、彼が話したときも営業マンさんは、その夜と同じ調子で
「いいです、いいです。
もーお、いいです。
もーお、結構です。大丈夫です。大丈夫です。大丈夫です。誰にも言いませんから。もういいです。」
と逃げながら、まくしたてたそうです。
もう忘れたいからお願い、その話しないでー!やめて~!!おぞましい~!!こっちが恥ずかしくて死ぬ~っ、お願い、勘弁してください~って感じだったそうです。
その後は、私たちのことは会社では一切噂にはならなかったので、本当に口の堅い営業マンさんだったようです。
営業マン様。本当に申し訳ありませんでした。
でも私のお尻を見ていただいたのですが、それはなんかの足しにはなりませんでしたでしょうか。
本当に申し訳ない気持ちとやばい!という気持ちもいっぱいなんですが、その人に見られてしまったことで、ちょっとゾクゾクしてしまう変態の私でした。
他人に、お尻を見られたことと、あといちゃいちゃしていたのを見られたという事実に少し興奮しまいました。
それからしばらくの間、その営業マンさんが転勤するまでは、ずっとその人のことも、私はちょっと気になってしまいました。
さっ、タイムマシンにのって、当時のしょーもない、世間に迷惑な自分を締め殺してきますね。
(何回目でしょうか?このブログでタイムマシンに乗るの)
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