エロおっさんレンタル①
不倫がばれたときの変わった制裁

彼のものを口いっぱいに含み吸いながら、私は顔を上下に動かしていました。
私が少し彼を見上げると、彼はちょっと口を開けて溜息をつくような表情をし、エロ優しい目で私を見ていました。
やがて彼の手が私の頬に触り、私の行為をやめさせました。
そして私をゆっくりと寝かせると、彼は私の中に入ってきました。
「ああ・・・」
彼のものを受け入れる瞬間が大好きです。
私の突起部分や壁をこすりながら、彼がズブズブとゆっくり入ってくる。ああ!この時間が好き。
私は彼のものを包み込みました。
彼は腰をゆっくり動かして、私の壁をこすりまわしました。
そしてだんだん動きが早くなり、激しくなってゆきます。
私は背中をそらせて声をあげて、体中で快感を表現しました。
もっともっと~!
私はそう思いながら彼にしがみついていました。
そんなエッチをした後、急に彼とのメールが途絶えました。
電話をかけてもつながらなくなりました。
以前、彼と喧嘩して怒らせたときもメールの返事が来ないことはなかったのに。
「うん」とか「別に」という冷たいメールでも必ず返事は来たのに。
携帯なくしちゃったのかしら。それとも病気にでもなったのかしら。
私は心配しながら3日過ごしました。
メールが途絶えてから4日目にやっと彼からメールが来ました。
「大事な話があります。明日、△日(土)の午後1時に○○カフェに来られますか?」
いつもの彼のメールの感じではありません。
敬語なんて使ったことないのに。
それにメールには、いつもなんらかの絵文字が必ず一文字は使われていたのに、それがありません。
彼の指定した場所は、何回も一緒に行ったことのある場所ではありました。
私は彼に、なぜいつもとメールの感じが違うのかは怖くて尋ねられませんでした。
3日間どうしていたの?とも訊けませんでした。
私は、明日午後1時にそのカフェに行く、ということだけを返信しました。
不安で胸をいっぱいにしながら、私が次の日に約束の時間にカフェに行くと、窓際のテーブルに彼と女の人が座っているのが見えました。
どういうこと?
彼に私以外に他に好きな女性ができたってこと?
彼は数日前とは別人のように、生気のない顔をして座っています。
私が二人のテーブルに近づくと、女の人が立ち上がりました。
「こんにちは。初めまして」
ニコニコしてその女性は言いました。
私が黙って立ちつくしていると、彼が口を開きました。
「今日はごめんね。これ、妻です」
えええええええええええええええええっ!!
考えてもいなかった展開でした。
しかも奥さんって、なんとなくもっと年上の人だと思っていたから、最初に女の人を見たときに思いつかなかったわ。
うわあああああ!
まずい展開じゃないですか!
私は
「どうも・・・」
とだけ、消えそうな小さい声で言いました。
私は、彼の奥さんに促されて、二人の前の席に座りました。
椅子に座ると、私の足が震え出しました。
ど、ど、どうしよう~。
「何、注文なさります?アイスオーレがお好きなんでしたっけ?」
彼の顔をちらっと見てから、テーブルにあったメニューを手に取ると、奥さんは私に渡してきました。
今日は寒いので、アイスオーレはまったく飲みたくなかったのですが、違うものを頼んだらなんとなく奥さんに歯向かうみたいな感じになっちゃうので、私はアイスオーレを注文しました。
私の好みまでばれている。
この3日間、彼は奥さんに締めあげられたのでしょうか。
私は彼のほうを見ることができませんでした。
奥さんの前で、彼のことを見てはいけないような気がしました。
しかし奥さんはニコニコと機嫌がよさそうです。
ど、ど、どうして?
いい人なのかしら。
今までのことは許すからもう別れてねって言ってくれるタイプの女の人なのかしら。
でも私の足の震えは止まりませんでした。
いえ違うわ。
奥さん、口は笑ってはいるけど、目が笑っていない。
これから私を血祭りにあげようと、心の中で手ぐすねを引いている段階なのかもしれないわ。
少しの間、沈黙が続きました。
その後、奥さんの口から出てきたのは想定外の話でした。
店員さんが私のアイスオーレをテーブルに置いて去ったあと、奥さんは話はじめました。
「いつも主人がお世話になっています。でもちょっとシステムが変わることになりましてね」
そう言いながら奥さんは、ご自分のお膝に置いていたバックから紙を何枚か取り出し、私の目の前に置きました。
「昼間のデートは時間1000円、夜のデートは時間2000円・・・」
と、奥さんは何か文字がいっぱい書かれている紙を指さしながら言いました。
は?
「これからはお金を頂戴します」
え?
私は、紙と奥さんを見比べました。奥さんはニコニコしています。
私は彼のことも見ました。彼は私と視線を合わせません。
「これからも主人と会っていただけるのなら、時間あたりお金を頂戴いたしますわ」
何?
「食事は割り勘、ホテル代も割り勘で、そして、エッチなことをするのであれば、時間の金額プラス5000円お支払いいただきます」
奥さんは
「どうかしら?」
と言って、微笑みました。
私はちょっとだけ、「エッチが安っ!!」とは思いましたが、いやいや、そんなことじゃなくて、根本的に一体、この人は何を言っているんだろう?と思いました。
奥さんはニコニコしています。彼は黙って下を向いています。
一体、この夫婦、3日間どういう話し合いをしていたの?
私が唖然として奥さんを見つめていると、奥さんは急に怖い顔になりました。
私はギクリとしました。
奥さんは今までの優しい声とうって変わって、低いうなるような声で言いました。
「あなた、自分の立場がわかっているの?」
「す、すみません!」
思わず頭を下げる私でした。
「本当は、あなたと主人をすぐにでも別れさせた上で、私はあなたに慰謝料も請求できるのよ」
と奥さんは続けました。
「それをこんな親切にも、今後も主人をあなたに貸し出してあげるって言っているのよ」
私は困って、彼の顔を見ました。
彼は口を固く閉じて、目をつぶってやや下を向いて、腕を組んでいました。
「あなた、ひとり者でそこそこ稼いでいるそうじゃないの?」
と奥さんは言いました。
「こっちはこの人に食事作ってやったり、洗濯してやったり世話しているのよ。
あなたは何もしてないでしょ。ただ、好きなときにこの人と一緒に遊んだり、みだらなことをしているだけでしょう?」
す、すいません。
「美味しいところだけもらおうなんて、虫がよすぎじゃない?」
も、申し訳ありません。
「私が苦労して世話して飼育してきた主人を無料で借りようなんて甘いのよ」
彼は家畜か?
奥さんの言っていることが、急に私にはなんだかおかしくなってきてしまいました。
笑っちゃダメ!と一生懸命我慢したのですが、私は思わず噴き出してしまいました。
今、起こっている信じられない展開に、私はちょっと頭がおかしくなってきました。
さっきまでこわばらせていた顔の筋肉が急にゆるんでしまいました。
私のその表情の変化を見て、つられて奥さんの口元も再び緩みました。
相変わらず、彼だけが眉間にしわを寄せて、目をつぶって下を向いています。
私たちは契約書を交わすことにしました。
私が契約書を手にした段階では、もう奥さんは再び、上機嫌そうにニコニコしていました。
「”おっさんレンタル”って知っている?」
「いえ」
私が答えると、
「おじさんを時間1000円くらいで貸してくれるサービスよ。
数年前にどっかのおじさんが思いついて始めた商売よ。
テレビなんかでもとりあげられたことあるわ。
おじさんを借りるお客さんは女性が多いんですって」
そう奥さんは言います。
「はあ」
「お客さんは、借りたおじさんに例えば相談ごとをしてもいいし、雑用させてもいいし、ただお茶を飲んで話相手になってもらってもいいの」
そう言えば、何かきいたことあるわ。
「でも、その『おっさんレンタル』ではエッチなことは絶対に禁止で、お客さんからクレームがあったらおっさんはクビになるそうよ。
私は、そこからヒントを得たのよ。
こっちはエッチありなので、言ってみれば『エロおっさんレンタル』ね」
----続く-----------
★続きのお話 はこちら → ★エロおっさんレンタル②
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