バックから獣のように襲って①
遠距離の彼を突然たずねる

西村京太郎ばりのスケジュールで交通機関に乗ってしまいました。
私は彼に黙って突然会いに行ってしまいました。
私の住む町と彼の住む町は遠く離れているのですが、ちょうど彼の住んでいる方面へ仕事で出張したのです。
彼の勤め先に私は向いました。
彼の夕方の休憩時間に、ちょうど私の仕事があいたのです。
彼の休憩時間頃に彼の勤め先のそばに到着すると私は
「今すぐにイルカの前に来て」
と彼にメールをしました。
(イルカの前とは????
イルカの銅像なのか、本物のイルカショーなのか。イルカがトレードマークのお店なのか?は内緒です)
私がイルカから少しだけ離れたところに隠れて、彼が来るのを見張っていると、10分ほどで彼がやってきました。
彼は、イルカの前であちこちを見まわしてキョロキョロしています。
私は彼があっちを見ているときに、そうっと背後に近づきました。
そして後ろから彼のお腹に手を回して、勢いよく抱きつきました。
抱きついたというよりも、襲いかかったような勢いで飛びついてしまいました。
「うわーっ!!」
彼は非常に驚きました。
そりゃそうですよね。
暴漢に襲われたかと思われてもしょうがないような勢いで私は飛びついていました。
「私よ!」
私は、彼を後ろから抱きしめながら言いました。
彼は振り向きながら
「びっくりしたなあ!!どうしたの?突然来るなんて」
と言いました。
私は彼を抱きしめていた手を放しました。
「驚いたけど、嬉しい。すごく会いたかったよ」
ニコニコと嬉しそうに彼は言ってくれました。
「どうしたの?今日、遊びに来たの?泊れるの?
昨日のメールでも何も言ってなかったのに」
私はこのとき、会話は全然、耳に入っていませんでした。
このとき私は、次に彼の首にとびつく算段をしていたので。
今だ。
そう思った私は、彼にぐいっと近づくと同時に背伸びをして、彼の首に両手をまわしてつかまりました。
そして驚いている彼を無視して、彼の唇に自分の唇を押し当てました。
彼は固まってしまいました。
私が彼の唇を吸いまくっている間、彼は動かず固まったままでした。
やがて、彼は私の背中に両手を触れるか触れないくらいの感じで手を回してきましたが、それ以外はピクリとも動きませんでした。
私にされるがままでした。
彼は私を拒否もしないし、でもキスで応えてもくれないし、ただただ固まっていました。
こんなに人目があるところで。
しかも私の知り合いは、多分ここには絶対にいませんが、彼の知り合いがウロウロしてそうなところで、何ということをするんだ?と彼は思っていたでしょう。
私は彼が拒否しないのをいいことに、好きなように存分にキスをした後に、やっと彼から離れました。
その後、近くのお店に入って、彼が食事をして私がお茶を飲んでいるときに、やっと私はまともに話をしました。
出張のついでにここに寄ったことと、でも今日は帰らなくてはならないことを伝えました。
「ここから電車で30分くらいのところに私の会社の支社があるのよ。
朝一の新幹線で来て、それで、そこで今日は3時半まで会議があったの。
会議が終わったらすぐに電車に飛び乗ってきたの。
あなたの休憩時間に間に合うように」
私は説明しました。
「でも、もしも会議が長引いていたとしたら会いに来られなかったし、あなたには内緒にしておいて、もし来れたら驚かそうと思ってたの。
でもね。このあと夜はまた親睦会があるから、私、もうすぐ戻らないといけないの」
「え、これからその支社にとんぼ返りするの?」
と、彼はがっかりしたようでした。
「うん」
私は答えました。
「5時に出ればいいかなあと思ったけど、さっき歩いてみたら、ここ駅から結構時間かかるのね。
もうすぐ出ないとだめだわ」
と、私は腕時計を見ながら言いました。
「残念だなあ。・・・でもそうか。僕に会いにわざわざわずかな時間を抜け出しててきたくれたんだ。
ありがとう」
と彼は言いました。
「今日は夜の8時半くらいには、飲み会を失礼しようと思っているの。
新幹線なくなったら東京に帰れなくなっちゃうからね。明日は朝から普通に東京で仕事だし」
と私は言いました。
「その君の会社の支社の駅から、新幹線の駅に行こうとしたら、途中、3つめくらいにターミナル駅通るだろ?」
と彼は言いました。
「そのターミナル駅は、僕も毎日通っているんだよ。乗り換えで。
今夜、8時半から僕、そこで待っているよ。
君が帰っちゃう前にもう一回会いたいから」
「わかったわ」
私たちは、今夜もう一度、そのターミナル駅で会うことを約束しました。
そのあと、私は彼のごはんが終わるのも待たずにお茶を急いで飲み干して、支社に急いで帰り、宴会に参加してから、夜の8時40分くらいにターミナル駅に到着しました。
ターミナル駅で彼を見つけると、また私は彼の背後に周り、後ろから飛びつきました。
「その野生の動物みたいに後ろから飛びついて脅かすのやめてくれよ~!
心臓に悪いよ~」
と彼は大笑いしながら言いました。
その後、彼は私の持っていた大きなバックを手にとると、もう片手で私の手首を掴みました。
そして私は、彼に駅の裏の方に連れていかれました。
人通りのないところに連れていかれました。
もう閉店したお店の建物の影で彼は立ち止まると、私の大きなカバンを下に置き、私の方に振り向き、私を抱きしめました。
「あ・・・」
私は嬉しくて彼を抱きしめ返しました。
彼にキスをされました。
「うふふ。やっとキスしてくれた。さっきはしてくれなかったのに」
キスの合間に私は彼の目を見つめて笑いました。
「当たり前だろ。あんなに大勢の人がいるところでできないよ」
と彼も笑いました。
「ね。この駅を9時10分発の電車に乗らないと新幹線の最終に間に合わないの」
と私は言いました。
「わかってる」
と彼は言いながら、また私にキスをしました。
そしてキスしながら彼の手が私のお尻や腰をなで始めました。
「あ・・・だめ・・・」
彼は激しく私の体をまさぐります。
「ダメ・・・
もう時間ないの~・・・だめえ」
「あと少しだけ」
と彼は言うと私のスカートの中に手を入れてきました。
「こんなとこでいやあ」
「なんだよ。さっきは人前であんなことしたくせに」
「ごめんなさいってばあ」
彼の手はスカートの中で私のお尻や太ももをなでていましたが、やがて、私の股間に近づいてきました。
「いやあ」
彼はお尻のほうから、私の股間をなでまわします。
私はパンティストッキングが嫌いで、いつも太ももまでしかないストッキングを履いているので、すぐに下着の中にも直に手が入れられちゃいます。
彼はとうとう私の股間の部分の下着をずらして指を入れてきました。
「やだあ!」
まさか、ここで立ったままエッチしようとしているのかしら。
-----続く--------------------
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