リアル人妻セクシャロイド③
相手にしてくれない妻の代わりに作られたアンドロイド

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博士の奥さんと時々会うようになってから、奥さん型アンドロイドは、押入れにしまったままになっていた。
しかし、ある日、奥さんがうちに来たときに
「私の人形見せて」
と言い出した。
僕としては、あんまり見られたくないんだけど。
特にアンドロイドとセックスしてたなんて、知られたくない。
でも、大人の奥さんのことだ。
もしかしたら、それくらいわかっているかなあ。
僕がアンドロイドをダッチワイフとして使っていたということを。
奥さんがどうしても見せてというので、僕は仕方なくアンドロイドを出してきてテーブルに座らせた。
ひとつのテーブルに、僕と、奥さんと、奥さんそっくりのアンドロイドが座っている。
アンドロイドをあちこち触って眺めて、奥さんは言った。
「ほんと、似てるわね。
でもちょっと腕が細いし、日焼けしているな。
これ、私の夏バージョンって感じね」
そのとき僕の携帯に電話がかかってきて、数分席を外した後に僕が戻ってくると、奥さんとアンドロイドはしゃべっているところだった。
僕は焦った。
「スイッチ入れたの!?」
「えへへ。だって自分と話してみたいもの」
僕が困った顔をしていると、
「どうしてダメなの?私が私と話をしちゃ?」
と奥さんは言った。
その後も、うちに来るたびに奥さんはアンドロイドと話したがった。
しかし、アンドロイドは、自分にセックス機能があることは、一切バラさないでいてくれた。
ただ、奥さんとアンドロイドはいろいろ話に夢中になって、二人で僕をからかったり、ふざけたり会話が盛り上がっていた。
僕が無理やり話を中断させて、アンドロイドのスイッチを切り、奥さんをベッドに連れてゆくのが大変だった。
いつまでも奥さんがアンドロイドと話をやめないので、「30分話したら、絶対にセックスだからね!」と僕が言って散歩に出かけて、二人きりで好きにしゃべらせておくこともあった。
****
そんなある日、事件が起きた。
博士が、家で亡くなった。
家の階段から落ちて、打ち所が悪くて死んだという。
僕は恐ろしい想像に取りつかれた。
その日は奥さんと僕は会っていなかった。
まさか奥さんが博士を?・・・
案の定、奥さんは警察に疑われて連れていかれてしまった。
警察は、博士と若い秘書のことで奥さんが逆上して、博士を階段から突き落としたのではないかと疑っているようだった。
しかし、数日後、博士の亡くなったその日は、奥さんの姿が、自宅から何十キロも離れた別の街で、何人もの人に目撃されていて、ショッピングセンターや映画館や、駅のあちこちのビデオカメラに奥さんが映っていることが判明した。
1日中奥さんは、自宅から遠いその街にいたことは間違いなく、博士の死にはかかわっていないことが証明されたという。
奥さんは警察から釈放された。
でも、僕の気持ちは晴れなかった。
なぜなら、博士の亡くなった前日、珍しく奥さんがマイカーで僕のうちに遊びに来ていた。
そして、帰るときに「1日だけアンドロイドを貸して」と言って、アンドロイドを車で持ち帰ったからだった。
****
博士のお葬式やら49日が終わって、久しぶりに僕の部屋で、奥さんと僕はゆっくりと食事をしていた。
僕は、ずっと胸につかえていたことを言った。
「あの日、アンドロイドを家に持ち帰って、何をしていたの?」
奥さんは答えなかった。
知らないうちに、僕の目からは涙がこぼれていた。
「自首してくれ。
アンドロイドをアリバイ作りに使ったんでしょう?」
奥さんは何も答えなかった。
「アンドロイドに訊くよ?いい?」
僕はそう言った。
「いいわ。久しぶりに彼女と話したいわ」
僕がアンドロイドを出してきて、スイッチを入れると彼女は喋り出した。
僕があの日のことをアンドロイドに問い詰める前に、アンドロイドは勝手に奥さんに向かって、いろいろ喋り出した。
「あなたは、博士と助手ちゃんとどっちがいいの?」
と、アンドロイドは奥さんに言った。
「どっちって?」
と奥さんはアンドロイドに聞き返した。
「博士のことも助手ちゃんのことも独り占めするのはズルいわ。
どっちかに決めて。
どっちかを私にちょうだい」
と、アンドロイドは言った。
アンドロイドがそんなことを言うなんて驚いた。
でも、すぐに僕は頭を振って言った。
「どっちかとかじゃないんだよ。
博士は、もういないんだよ」
アンドロイドは僕の言うことに構わず、奥さんに向かって話し続けた。
「どっちのセックスがよかった?
私はどっちもよかったけど」
「あなた!セックスできるの?」
と、奥さんは驚いた。
「そうよ。私はそのために作られたんですもの」
とアンドロイドは言った。
僕は、もうそんなことが奥さんにばれようとどうでもよかった。
アンドロイドに好きなように喋らせておいた。
「どっちもいいって?
あなた、主人ともセックスしたことがあるってこと?」
と、奥さんはアンドロイドにきいた。
「そうよ。
もともとは、私は博士のために作られたのよ。
博士は私とたくさんセックスしたわ」
と、アンドロイドはまっすぐ前を見ながら言った。
僕も、それは初めて知った。
博士が、そもそもはご自分のために奥さんアンドロイド作成に着手をしたとは聞いていたが、博士はアンドロイドとはセックスはしていないと思っていた。
なぜなら、アンドロイド完成間近で、博士には、もう秘書という新しい若い恋人ができたので、自分には必要なくなったのでどうしようかと思って、僕にプレゼントしてくれたときいていたからだ。
突然、奥さんは床に倒れこんだ。
そして、涙をぽろぽろこぼしはじめた。
「主人は、助手ちゃんには大きな借りがあるから、助手ちゃんのために何かしてやりたい、とよく言ってたんだけど。
あなたは、助手ちゃんのためではなく、もともとは主人自身のために作られたものなの?」
奥さんは泣きながら、そうアンドロイドに聞いた。
「そうよ」
とアンドロイドは言う。
「主人がセックスするために作られたの?」
奥さんの目からは涙が止まらなかった。
「そうよ。
そもそもは、博士があなたのことを抱きたくて私のことを作ったのよ」
アンドロイドは続ける。
「妻であるあなたが相手にしてくれないから、代わりに私を作ったのよ、博士は。
あなたそっくりの私を作ったのよ」
奥さんは、泣きじゃくりながらアンドロイドの話をきいていた。
「博士は、私を優しく、たくさんたくさん抱いてくれたわ」
「知らなかった・・・・」
奥さんは倒れこんだまま泣き続けていた。
僕も泣きながら、奥さんにもう一度言った。
「一緒に警察に行きましょう」
僕たちは、3人で警察に行った。
アンドロイドも連れて行った。
アリバイ作りにアンドロイドを使ったということを警察に伝えるためにだ。
警察は、奥さんと僕たちを引き離した。
僕は、警官に連れて行かれる奥さんの背中を泣きながら見ていた。
そのときアンドロイドは僕の手を握った。
顔を見ると、アンドロイドの大きな目からも涙がこぼれていた。
「あなたには、私がいるから大丈夫よ」
とアンドロイドは言った。
その夜、僕はアンドロイドを久しぶりに抱いた。
セックスの前に、僕はアンドロイドに、
「なんでもう少し早く奥さんに教えてやらなかったのか」
ということと、
「実際にアリバイを作ってくれと頼まれたときに、奥さんが何をしようとするのかを君は知っていたのか?」
と問い詰めた。
前の質問についての答えは、
「だって、あなたが私がセックスをするための人形だとバラされたくないと思っていたから、博士とセックスをしたことも最後まで言えなかったの」
後の質問の答えは、
「彼女が何をするつもりで、なぜ私をよその街のショッピングセンターや映画館に出かけさせたのかの意味は、まったくわからなかったわ」
だった。
本当かどうかはわからない。
アンドロイドはその日は憎たらしいことを言わなかった。
僕が激しくアンドロイドに挿入してアンドロイドを突くと、アンドロイドは大きな声をあげて顔をゆがませた。
奥さんが僕に感じまくって見せていた、あの乱れた顔を今日のアンドロイドは僕に見せた。
博士も知っていたんだ。奥さんのこの表情を。
ちゃんとアンドロイドに反映させていたんだ。
僕だけが知っていると思っていた、乱れた奥さんの表情を。
僕は、自分ひとりが今回の件において蚊帳の外の傍観者だったような気がしてきた。
そのあと僕はアンドロイドを自分の膝に乗せて、抱きしめながら今度は下から突きあげた。
アンドロイドは僕の背中に痛いくらい爪を立てて大声をあげた。
痛い。
これは奥さんにもされたことがなかった。
痛い。でも血が出てもいい。快感のほうがまさった。僕は激しくアンドロイドを突きあげ続けた。
アンドロイドは爪を立てながら僕にしがみついてきた。
「好きよ。大好きよ。
あなたが私を裏切ったら、きっと博士と同じような目に合わせちゃうわよ。
だって、私は奥さんを忠実に再現したロボットなんですから」
とアンドロイドは言った。
「いいよ。僕を殺しても」
と、僕は笑った。
何を言われても、今回のことはすべて、僕ひとりだけが部外者だったような気がするからだ。
僕と楽しくやっているようでいて、自分を裏切った博士にずっと未練があって、博士を恨んでいた奥さん。
でも最後は、奥さんそっくりのアンドロイドを博士が自分のために作ったことを知って泣いた奥さん。
そして、自分を僕に押し付けた博士のことを、多分恨んでいたアンドロイド。
博士は、自分を愛していた女二人に殺されたんだろうな。
殺されるほど愛された博士のことをほんの少しだけうらやましいと思う。蚊帳の外の身の僕としては・・・。
もし、僕のことを独占することを目的として、アンドロイドが奥さんのことも社会的に葬るように仕向けたのであれば、また、話は違うが。
奥さんも最高に興奮したときには、男の背中に爪を立てるのだろうか?
奥さんをもう抱けなくなった僕には確かめようがないが。
あるいはアンドロイドが男の背中に爪を立てることこそ、アンドロイドのオリジナルの進化形なのかもしれないが。
------終り--------------------
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