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ちゃんと好きって言わせたい


★これまでのお話 はこちら → ★鳴かぬならどうすりゃいいの?ホトトギス①


「お持ち帰り目的で、ちやほやされているだけなのに気分よくしてるんじゃないよ。おろかなやつ」
とL下はリコに言った。

リコはキッとL下を見て言い返した。
「セックスのためにちやほやしてくれる男の人なんて、普通でマシだと思わない?」

L下はリコは何を言っているんだ?と思った。

「まったくほめてもくれないくせにセックスだけしたがる男よりもマシだと思わない?」
とリコは続けた。

「セックスだけしたがる男?」
何度目かのガーンとするL下だった。

ガーン。ガーン。本当にリコにこんな風に思わていたなんでショックだ。


でもL下は気を取り直して言った。
「もうすぐ、あいつ、戻ってくるぞ!どうするつもりなんだ?」


「じゃあ逃げるか。髪型変えてパーカー着てくるから、車の鍵貸して。
あとさっきダッシュボードにあったサングラス借りていい?」
とリコは言った。

「急がないと。」
リコはL下に車の鍵を受け取ると、急いでその場を去った。


やがて、先ほど、リコをナンパした男性が戻ってきた。

「あ、リコちゃんがいない。」
男性はきょろきょろと周りを見渡した。


L下は言ってやった。
「そこにいた姉ちゃんなら、さっき入れ墨の入った男とあっちに行ったよ」


「えーっ!」
男性は少しの間、立ち尽くしていたが、バツが悪そうに去っていった。



やがてリコが戻ってくるのがL下には見えた。

「戻ってきたか」

リコはさっきまでおろしていた髪をポニーテールに結びなおし、ヨットパーカーを着て、サングラスをかけている。

「あいつ完全に楽しんでいるな」
L下はそう思った。

よく見るとリコの隣には他の見知らぬ背の高い男性がいる。

「え?もう別の男、調達してきやがった!」
L下は驚いて首を伸ばしてそっちを見た。


リコと見知らぬ背の高い男性はL下の近くにやってきた。

リコと男性はL下のすぐ目の前に並んで座った。


「リコさんサングラス取ったらいいのに。すごくきれいなのにもったいないですよ」
男性がリコに言っている。


(さっするに今度は年下か。
なんかガタイがよくてやばそうなやつだな・・・)とL下は思った。


「サングラスしてないとダメなの。目が太陽光に弱いの」
とリコは口から出まかせを言っている。

「ちょっとだけ!ちょっとだけちゃんと顔見せてくださいよ」
と男性はリコの顔に手を伸ばした。

そして男性はリコのサングラスを上にずらした。
そしてリコの両ほほを手で支えて、顔を見ながら言った。
「かわいい」


(今時の若者は出会ってたった数分でそんなに顔を近づけるのかあ)
とL下がイライラしていると男性は信じられないことをした。

「おねーさん。お近づきのしるし」
と言って、リコの唇にチュッとした。L下の目の前で。


L下は二人の間に飛び込むようにして割り込んだ。

「失礼!!海岸でのスリの常習犯、置き引きのリコだな?」
L下はリコの手首をつかむとそう言った。

男性は驚いてL下を見た。

「私服警察です。今日はここで張っていました。」
L下は自分の黒い長財布を男性に見せた。

男性はリコを見た。

「ごめんねー。そういうことで」
とリコは言った。


「えーえーお姉さん犯罪者?だからサングラスしてたの?」
L下に腕を抱えられて、引っ張られて去ってゆくリコを見ながら、男性はつぶやいた。


L下に引っ張られて歩きながらリコは大笑いしていた。
「あはははは。なんで警察よ!モーおなかいたい!」


「しかも、お財布見せて、なんで警察なのよ。コントみたい~」


頭に来ていたL下だったが大笑いするリコを見て力が抜けた。

L下は言った。
「あのなー。あんないかついやつともめたらどうすんだよ。相手選べよ」

リコは
「そっか。警察ならもめなくてすみそうだから?」
とまだ笑いながら言った。


「それより、出会って数分の男とキスしやがって!おまえ全然、嫌がってもないし」
とL下が言うと、
「そういえばそうだった」
とリコはケロッとして言った。


「だからそういう恰好でウロウロすんなっていうの。わかったか?私を襲ってくださいって言ってるようなもんだろ?」
L下は続ける。
「だいたい出会って数分の男がキスしても怒られないのに、なんで長いつきあいの俺が、性欲の塊みたいに言われて怒られなきゃいけないんだよ!まったく!
俺なんてキスしたのだってつい最近なのに。」


リコは
「わたくしが怒っているの、そこじゃないでしょ?
態度と考えを改める気はないの?L下さんさっきわたくしのことみっともないって言ったのよ」
と言った。

何も言い返せなかったL下だった。あきらめたように言った。
「悪かったよ。他のやつらにお前のハダカ見られると思ったら、頭に血がのぼって・・・」

「私、みっともないの?」
とリコは畳みかけてくる。

「みっともなくありません。」

「じゃどうなの?」

「・・・・かわいい。魅力的・・・」

「本当にそう思っている?」


「こんな子とつきあえて、わたくしは幸せものです。神様に感謝です」
L下は、もう観念した。これ以上、リコに暴走されても困る。


「それから?」
とリコはまだL下を攻めてくる。

「それからって?えー?なんだよ?」
L下が困っていると

「それから私にいうことは?一番大事なことよ!」
とリコは言う。

「え、まだなんかある?」
L下は頭をひねった。
本当にわからなくて悩んでいるようだった。

リコはあきらめた。
自分から言うのは恥ずかしいし、なんか悔しかったけど、ほっておいても、L下はきっといつまでたっても言ってくれないだろう。

「L下さん。
わたくしのこと好きなの?そうでもないの?」
リコは聞いた。

「そうでもないから好きって言ってくれないの?」

L下は驚いて言った。
「ばかか?お前は。そんなの好きに決まってるだろ!そんな当たり前のことわざわざ言わなくてもそうに決まっているだろうが!」

リコはふざけて言い返した。
「ちゃんと言ってくれなくちゃ嫌って言っているだろッ」

L下は照れくさそうに黙ってしまった。
「・・・・」

でもL下はやっと言った。
「わかったよ・・・・。リコ・・・・好きだよ。愛してるよ。」

リコは笑顔になって言った。
「今日だけじゃなくていつも言ってね。」

「あ・・ああ」

「医学的に女性って、1000回くらい好きって言われないとエッチなことする気にならないんですって」
とリコは言った。

「また、そーいうウソを!」
とL下が言うと、

「嫌なの?」
とリコが笑顔をやめて、真顔でL下を見ている。

「わかりました。」
とL下は答えた。

リコは再び、笑顔になった。

L下はブツブツ言いだした。
「1000回っていうと、一日、3回いうとして
えーっ約1年後?
うそだろ!そんな我慢しなくちゃいけないの?」


「冗談よ。真面目に計算しないで」
リコは悪戯っぽく言った。


その日の午後、帰り道、車の中で
「あー。体がべたべたしていや」とリコは言った。
狭い海の家の更衣室のシャワーだけでは十分に体がきれいに洗えていないような気がした。

「夕飯の前にどこかできれいにするか?」
L下はダメ元で言ってみた。

「うん」
リコは言った。

二人は街道沿いのホテルでお風呂に入ったあと初めて結ばれたのだった。



------終わり-----------
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ベビードール

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最終更新日2018-12-10
Posted by

Comments 2

There are no comments yet.
ダンディー  

ハッピーエンドだね

2016/12/23 (Fri) 17:12 | EDIT | REPLY |   
huugetu  
Re: タイトルなし

たまには爽やか?に

2016/12/24 (Sat) 18:01 | EDIT | REPLY |