精子の一生~オッス!俺、精子!~
白い尻尾をつけて”精子”のイメージでコスプレしてみました

オッス!オラ、マサキの精子の太郎だよ!
オラたちは、マサキの体内で、10何日間かけて生みだされるというか形成される。
オラたちはしっかりとした完成体になると”精巣”というお部屋の上の方に集合する。
”精巣”の管理人のおじさんはオラたちを包み込みながら、いろいろなことを教えてくれた。
あ!これもおじさんに教えてもらったんだけど、”精巣”ってのは、人間の大人の人がよく美味しく食べている魚の『白子』に当たる部分だよ。
え?『白子』は値段が高いから、そんなにしょっちゅう食べていないって?
あと『白子』にはプリン体がたくさん入っていて、健康診断の尿酸値でひっかかるから、できるだけ我慢しているって?
ふーんん?
大人も大変なんだね。
ともかく、精巣というこの部屋にはオラの大勢の仲間が待機しているんだ。
ここにはオラより前に生まれた精子や、オラより後にできた精子などが混在している。
そしてみんな”出動”の時を待っている。
さっき、いくらかの仲間が旅立って行ったぞ。
「先に行くぞ!」
「幸運を祈る!」
オラたちは、この部屋を出てゆく仲間たちを見送った。
でも”精巣”のおじさんからきいて知っていた。
本当に先発隊の彼らが幸運になってしまったら、そのすぐ後発であるオラは生き残れないだろう。
精子は一匹しか”卵子”にたどりつけないからだ。
オラ達は仲間でもあったが、ライバルでもあったのだ。
***場面転換***
マサキ君は、2日に一度はオナニーをします。
でも最近は、渚ちゃんという彼女が出来たので、もうすぐ彼女とセックスができると思われます。
キスまではいきました。
お堅い渚ちゃんはなかなかその先に行かせてくれないけど、この前はキスのあと身体を触っても嫌がらなかったので、彼女がマサキ君に股を開いてくれるのも間もなくだと思われます。
***場面転換***
おっす。再び、オラだよ。
マサキの精巣内の精子の太郎だよ。
ここは人間の身体の他の部分より一、二℃低い、涼しい部屋だ。精巣の管理人のおじさんの頑張りによってそう保たれている。
身体の外は今年猛暑のようだけど、オラ達は涼しいところで待機している。
部屋で出動を待つ間、悲しいことにときどき、一部の者がマサキの身体に吸収されて消えてゆく場合もあるという。
どういうときだろう?
精巣の管理人のおじさんいわく、マサキが栄養状態が悪いときなのか?
あと、マサキが病気で熱でも出したときなんだろうか?精巣の部屋まで高温になったときに死んでしまった精子もいたと。
精巣のおじさんは悲しそうに過去を語った。
「今後どうなるかわからなくても、とにかくここから送りだすまではこの部屋では俺が奴らを守りたかったのに」
悲しいけど仕方ないことだ。
でも今現在はマサキの体調はすこぶる調子いいみたいだ。
オラたちは快適な部屋で出動のときを待つ。
***場面転換***
マサキ君はその夜、デートの帰りに渚ちゃんにキスしたときに思い切りにじりよりました。
「好きだよ。今夜、帰したくない」
「えー。だめえ。まだダメ」
と渚ちゃんは恥ずかしそうに言いました。
「君が欲しい。したい」
「でもお〜」
***場面転換***
再び、精子の太郎だよ。
マサキが性的に興奮するとオラたちは管を通って出てゆくんだ。
そのときオラたちは、通り道からいろいろと出てくる液体と混ざる。
オラたちを保護してくれたり、動きを助けてくれる様々な液体とまじって出てゆくんだ。
これが精液だ。
精液に包まれ、いざ未知の世界へと向かう。
”卵子”という女神を目指す旅へ向かう。
しかし、部屋をせっかく出たのに、全然、目指せない場合もあるという。
管を通って、元気に出動したら、なんと無味乾燥なティッシュペーパーの中だったり、女性のお腹の上で外部にさらされてしまったり。
お尻の上で晒される場合もあるらしい。
そしてその場合、やはりすぐにティッシュで拭き取られたり、シャワーで流されたりしてしまうという。
女神に会えないままオラたちは人生を終える。
女の裸にありつけたからいいじゃんって?
いや、オラたち精子にとってはそういう問題じゃない。
***場面転換***
マサキ君は渚ちゃんを自分の家に連れてゆくことに成功しました。
マサキ君が今夜は帰したくないと散々言ったので、渚ちゃんは
「一緒にいるだけよ。最後まではダメよ。」
と言って、マサキ君の家に行くことを了承しました。
でもマサキ君の部屋で、抱きしめられ、口づけを繰り返され、甘い言葉をささやかれ続けているうちに、渚ちゃんは陥落しました。
「愛しているよ」
「本当ね?」
マサキ君は渚ちゃんの白いフワフワの身体を愛撫しました。
マシュマロのようなおっぱいを揉んで、薄茶色の乳首をしゃぶりました。
渚ちゃんは恥ずかしそうに、でも感じてしまって身体をクネクネさせました。
お股のピンクの突起部分をいじると、渚ちゃんのお股の穴からは愛液があふれてきました。
そして、マサキ君はいよいよ渚ちゃんの女性器に自分の男性器を挿入しました。
「あ!・・・」
マサキ君がグイグイと渚ちゃんに入ってゆくと、渚ちゃんはそんな小さな声を出しました。
ああ〜!
私の中にマサキ君が入ってくる!
いっぱいいっぱいに入ってくる!
その幸せな圧迫感に渚ちゃんは身体震わせました。
マサキ君も夢中でした。
ああ!渚ちゃんの中、気持ちいい~!!
ヌメヌメで、僕にまとわりついてきて締め付けてきて、ああああ!

***場面転換***
精子の太郎、オラの話の続きだ。
マサキが女性と合体し、オラたちがもしも無事に女の中に放出されたからといって、それでめでたしではない。
精巣のおじさんは言っていた。
精子たちは尿道を通りながら、放出時に祈るという。
「どうか、コンドームがありませんように!」
と。
せっかく暗い女性の穴の中に放出されたと思ったら、何と、人工的な無機質なゴムに阻まれることもあるというのだ。
人間以外の動物だったら、卵子にたどりつけなくともとりあえずもう一つ先には進めるというのに人間はひどい。
ゴムの中で出されてしまうとオラたちは、キュッと出口を縛られ、ゴミ箱にゴムごとポイッだ!
そこで一日、二日劣悪な環境で過ごし、死んでゆく。
***場面転換***
マサキ君は渚ちゃんの中に挿入して腰を動かしまくりました。
ズブズブ、ヌチャヌチャ、出し入れ、出し入れしました。
「あん!あん!」
渚ちゃんはマサキ君にしがみつき、顔をエッチにゆがめて、アンアン言っていました。
ひときわ激しく渚ちゃんの中を突いたあと、マサキ君は言いました。
「出すよ」
それまで我を忘れてマサキ君に夢中になっていた渚ちゃんは一瞬、冷静になりました。
「いやあん!コンドームしてえ!」
でもマサキ君は中断したくなかったのです。
マサキ君は言いました。
「大丈夫、外出しするから!このままでやらせて!」
渚ちゃんも本当は中断されたくなかったようです。
「ホント?じゃあいいわよ。」
「うん。」
その10数秒後・・・。
ドバッ!!
ドクドクドクドク!!・・・・
***場面転換***
精子のオラにもついにその時が来た!
強い力に引っ張られるようにオラたちは尿道に向かったんだ。
いよいよ、”出動”の時だ!
「俺の仕事はここまでだ!お前ら!頑張れよ!」
「はい!行ってきます!」
オラたちは、精巣のおじさんと手短に別れの挨拶をした。
そのあと、幸運なことに、なんと、オラたちはヌメヌメの湿った暗いここちよい女性の穴の中に放出された。
おおおっ!!やった!意地悪なコンドームもない!
オラたちみんなは、歓喜の声を上げながらヌメヌメの女性の身体をスムーズに奥につき進む。
子宮に入るのだ。
オラたちは、そんなに自分たち単体ではスピードが出ないはずなのに、女性の身体さんの中の収縮の協力によって、奥の方に早い速度で運ばれる。
やった!オラは大勢の仲間たちと共に、子宮に送り込まれた!
***場面転換***
セックスのあと、渚ちゃんはマサキ君に言いました。
「外出しするって言ったのにい。
妊娠しちゃったらどうするのよ」
マサキ君は言いました。
「ごめん。あまりに気もちよすぎて。
あと君を独占したくってたまらず、なんか君を妊娠させたいなあとつい思っちゃった。」
***場面転換***
オラだよ。
子宮にたどりついた精子の太郎だよ。
ここまではなんとか来れたわけだ。
オラたちの力では、子宮の中には1日2日はいられる。
ここからが本当の勝負だ。
子宮の中にある”卵子”こそが本当にオラたちの目指すところだ。
オラたちが卵子の中に入るときは、卵子の壁の表面を溶かして中に入ってゆく。
で、その壁は、誰か一人が入ると、すぐに他の者は入らないように制御されるらしい。
先着一名だ。
オラはチャンスをうかがった。
卵子のそばに行った。
卵子に思い切りぶつかってみた!
あ!!
開いた!
卵子の壁を破れた!
オラは卵子の中に入ったああああ!
卵子の花子ちゃんはオラを大喜びで迎え入れてくれた。
「嬉しい!!よろしくね!太郎君!」
花子ちゃん達卵子だって一か月に一度、新人に交代させられてしまうらしい。
そして花子ちゃんは言った。
「もう戸締りしちゃうわね」
花子ちゃんは、自分の壁をとざして、他の精子たちが入れないようにした。
他の仲間には申し訳ないが、オラは卵子にたどり着いた唯一の精子となったのだ!
オラと花子ちゃんは合体した。
***場面転換***
渚ちゃんはお医者さんを出るとマサキ君に向かって不安そうに言いました。
「やっぱり妊娠しちゃった。」
渚ちゃんは不安でいっぱいの表情です。
マサキ君も不安でしたが、一生懸命笑顔多めで言いました。
「僕はすごく嬉しいんだよ。産んでほしい。二人で頑張ろうよ」
そしてマサキ君は続けました。
「とりあえず、お互いの両親に挨拶に行く日をまず決めないとな?」
二人で手を繋いでの帰り道、渚ちゃんは少し不安が払拭されたようで、ふざけたように繋いだ手を大きくブラブラ振りながら言いました。
「あたし、赤ちゃんは”太郎”ってって名前がいいなあ。」
マサキ君が笑うと
「今どきの名前って嫌いなの。
平成の次の時代の最初の年生まれににこういう名前って逆によくない?」
と渚ちゃんは言いました。
「あはは!いいけど!男か女かもまだわからないのに!
じゃ、その考え方で行くと、もしも女の子なら名前は”花子”なんてどう?」
とマサキ君は提案しました。
「うん!それいいね!」
渚ちゃんも不安がすっかり吹き飛んだようで、とても嬉しそうに笑いました。
---------終わり-----------------
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