女スパイ 高級エロサロン潜入①
ハニトラ?いたしません!

女工作員。スイートフリージア。
ハニートラップ以外の仕事なら、なんでもこなす。
でもハニートラップ的なことは絶対にしない。
「スイートフリージア・・・。せっかくそれ要因として雇ったというのに困ったもんだ」
とボスが言った。
「ボス、私、絶対いやですから。
そういう仕事をさせるというのであれば、今すぐ組織をやめます。
許されないというなら切腹します」
「待て、待て。 わかった。わかった。
君は確かに優秀だ。
しょうがない。他の仕事に専念してくれればいい」
「私、いやなんですよ。
色仕掛けで人の心を騙して、人の気持ちを弄ぶなんて。そんなひどいこと」
「おいおい。
そもそもスパイってそういうものだぞ」
とボスは言った。
「なんか、君のその変に部分的に青臭い、偏ったこだわりの精神が、いつか他の仕事でも命とりになりそうで怖い。
早いうちに変なこだわりは捨てたほうがいい」
とボスは言った。
スイートフリージアの今後のことを考えてのボスの助言だったが
「どうしてわかってくれないんですか」
とスイートフリージアはかたくなだった。
あるとき、スイートフリージアは次のような仕事を命じられた。
政治家や経済界の大物たちが出入りするというある高級サロンに潜入し、そこの常連、ある重要人物『エックス』の密談内容や交友関係を探るという仕事だ。
「まずは、怪しまれないように完全にその高級サロンの店の従業員になりきり、店長など店の上のものに信頼されることだ。
いいな」
とボスに言われたスイートフリージアは仕事に向かった。
その高級サロンでは、従業員の採用試験があった。
スイートフリージアは履歴書などの審査や、面接はすんなり通った。
次に最終試験があるとのこと。
最終試験が行われるという部屋をスイートフリージアが開けると、そこにはベッドがあった。
「そこに座りなさい」
ベッドにを指さして試験官である店長が言った。
「何するんですか?」
「人間性がわかるのはセックスが一番だ。
私が君の人間性を確認する」
と店長が言った。
スイートフリージアは考えた。
これは、私が誰かを色気でたぶらかして心を弄ぶわけでもない。
店に潜入するためにはやむをえない。
スイートフリージアは店長に抱かれた。
スイートフリージアは任務のためのセックスだったので、かろうじて濡れはしたけれど、乱れることもイクこともなかった。
行為が終わったあと、店長は
「おめでとう。合格だ。
君は男におぼれることはないだろう。
あとはマネージャーの指示に従ってくれ」
と言った。
次にマネージャーは
「君にはサロンでの接客にあたってもらう。
さてこの中のどれかのコスチュームを選びなさい」
と言った。
スイートフリージアは三種類の衣装を提示された。
一つはリオのカーニバルでグラマラスなダンサーが着るような、体の必要最低限しか隠さないようなビキニ。
一つは フリルのついたエプロン
もう一つは、ボタンのない前が開きっぱなしのベストとミニスカートの組み合わせだった。
「こんな下品な恰好するんですか?
確か、大物政治家や、財界人が集う高級サロンときいていますが?」
そうスイートフリージアがきくと、『下品』という言葉にムッとしながら、
「実はここは、大物たちが、マスコミや世間の目を逃れて、羽目を外して遊ぶ場所なんだよ」
と店のマネージャーは言った。
「このサンバカーニバルみたいのは絶対嫌だわ。
このエプロンは?」
「もちろん裸にこのエプロン一枚をまとうのだ」
「それもちょっと・・・。
私、このベストとスカートにします」
しかし、ベストとスカートの場合ももちろん、下には何も着てはいけなかった。
スイートフリージアはちょっと動いたら、乳房も乳首も見えてしまうような危ういベストと、ノーパンにミニスカートをはいた。
ちょっと心配だけど、あまり動き回らなければ大丈夫かしら。そうスイートフリージアは思った。
ここでの接客の仕事は、客の席につき、お酒を作ったり多少のエッチなことをされるという仕事だという。
「多少のエッチとは?」
とスイートフリージアはマネージャーにきいた。
「お客さんに多少体を触られるくらいは我慢しなさい。
もちろんそれ以上のことは応じる必要はない。
何か強要されそうになったらすぐにボーイか我々に教えてくれ」
「そんなときは助けてくださるんですか」
「もちろんだ」
フリージアは少し安心した。
マネージャーは続ける。
「しかし、あとひとつ、『休憩』という制度があって。
客に指名されたら『休憩』に入ってもらう場合もある」
「休憩?」
「そう。
席を離れて別室で、30分ほど、客と休憩してほしいんだ」
「は?」
「その時間はうちの仕事としては休憩時間なので、君が何しようと自由だ。
店を出てすぐ横のエレベータ‐で上に上がってもらえば、個室があるので、そこで休んでくれ。
・・・ただし、客も一緒に」
「えっ」
「客と君がそこで何をしようと二人の自由というわけだ」
「例えば、客が君を気にいったとして、客からプレゼントをもらおうと、お金をもらおうと店には報告しなくていい。
自分でもらっておいてくれ」
「は~なるほど。
法律逃れのやり方ってわけね」
でもフリージアは売春を取り締まりに来たわけではない。
「それで、そのとき、私がもしお断りしたかったら、お断りはできるのですか?」
とマネージャーにきくと、
「もちろん。
休憩時間に何をしようと君の自由だ」
とマネージャーは言った。
フリージアが店に出ると、何日かは目的の人物エックスは現れなかった。
フリージアは、この何日間で大物芸能人関係者の集まるテーブルや、企業のお偉いさんたちのテーブルについた。
芸能人関係者にはテーブルで悪戯をされた。
「両手を上にあげてみて」
などと言われ、両手をあげ、ベストが持ち上がってしまって、胸が丸見えになるフリージアを見て客は喜んだ。
「ソファの上に登って」
など言われて下から、ノーパンのスカートの中を覗き込まれたりもした。
企業のお偉いさんの席についたときは、マネージャーを呼ばれた。
そして
「このコを休憩させてあげてほしい。
私も一緒に」
と言われた。
フリージアは、一度上の部屋を確認しておく必要もあると考え、客と一緒に、上の個室に行ってみた。
そこで裸にされ、体中を触られ舐めまわされれたが、じらしたりして、時間オーバーになるように時間を調節し、なんとか抱かれることは免れた。
しかし、なかなかお目当ての男”エックス”は店に姿を現さない。
もしかしたら来ているのかもしれないが、フリージアがその席を任されていないだけなのかもしれなかったが。
ここは広いサロンが何部屋もあり、同じ部屋にテーブルがいくつかあって複数の客が同じ空間をともにする部屋もあれば、
貸し切りの部屋もあったので、フリージアが知らない間にエックスが店を訪れている可能性もあった。
ある日、フリージアはマネージャーに頼んだ。
「私、エックス氏の大ファンなんです。
ここに勤めようと思ったのも、元はといえば、エックス氏がここのお店に出入りしているという噂をきいたからなの。
エックス氏が来たら、ぜひ、私に接客させてほしいわ」
「君らお店の女性のリクエストはきかないことにしている」
とマネージャーは言った。
「そんなこと言わないでお願い」
フリージアはマネージャーの首に両手を回し、マネージャーの顔を見つめた。
「ね・・・」
フリージアはマネージャーの唇にキスをした。
その夜、フリージアはマネージャーと寝た。
仕事のためとはいえ、自分から男を誘ってこんなことをするのはフリージアは初めてだった。
相手に迫られるのであれば、流されるままに従えばいいので容易であるが、自分にこんなマネができるとは思わなかった。
これはハニートラップとやっていることは同じではないか?とフリージアは少し思いながらも、
「いや、別にマネージャーを騙しているわけではない」
と自分にいいきかせた。
だって、正直に『セックスさせてあげるから、エックスの席につかせて・・・』と頼んでいるだけだ。
「別にマネージャーの心を傷つけているわけではない」
と自分で結論づけた。
マネージャーはエックスが来店したら、フリージアを席につかせてあげると約束してくれた。
・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・
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