彼がなかなか手を出してこないんです②

2回したんだ


胸ちら
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なんだか昼間、久美を怒らせたみたいだった。

帰り際に飲みに誘おうと思ったけど、気が付かないうちに久美は帰ってしまったようだった。

オレも今日は7時には家に帰った。



久美に電話してみた。めったに携帯になんて電話しない。


何を話すんだ?何を話していいか決めていない。

とにかく久美の今の様子が知りたい。さっきのはなんだったのか、あいつは本当にオレのことを好きなのか?今怒っているのか?

様子を知りたい。で、その様子によって出かたを変えよう。


とにかく話がしたかった。



久美は電話にでなかった。20分おきくらいに、何回も電話したが出なかった。



夜9時過ぎに、突然携帯が鳴った。


久美だった。


「何回か電話くれた?何?仕事関係?」と久美は聞いてきた。怒っているわけでも嬉しそうでもなかった。事務的な口調だった。


「あ、ああ」とオレは言った。

突然、オレは、少しはマシなことを言おうと決意した。


「さっき、話がしたくなって電話したんだけど、何回かけても出ないし・・・・」
とオレは言ってみた。

久美は無言だ。

急にオレは弱気になる。


「もう遅くなったしな。また今度な」

でも久美は無言だ。


やっぱり少しはマシなことを言おうとオレは決意しなおす。


「あ、明日は?
明日は俺暇なんだけど、おまえは?」


明日は休日だ。

休日に久美を誘うのは初めてのことだった。


「・・・・・・・」久美はまだ無言だ。


「無言って・・・。・・怒ってるのかよ。」とオレはきく。


電話から息を飲むような音がした。


久美は言った。
「私、今、男の人とホテルにいるの。」


緊張して部屋をうろうろ歩きまわりながら電話をしていたオレはパソコンの線につまずく。

引っ張られて、パソコンや机の上の書類や本が崩れ落ちる。

ガシャ、ドサドサッ!!


「何の音っ?」と久美が驚いて言った。


「パソコンの線につまづいて、机の上のいろんなものが崩れた。」とオレは言った。



そして
「邪魔して悪かったな。じゃあ切るぞ!」と言った。



あーっあほらし!と思った。

意を決して電話したらこのザマか・・・。


片手で書類や本を机の上に戻しながら、オレは唇をかみしめる。



久美が叫んだ。「待って!!切らないで!」

そして
「助けて!」と言った。



オレの中に突然、何かが沸き上がった!
「無理やり連れ込まれたのか?!」

久美を助けなければ!!



久美は、

「ううん。どっちかというと私が誘ったんだけど・・・」と言う。


ドサドサ!!

「また、何の音?」と久美。


「持ち上げた書類、また落とした。」とオレは言った。


怒りがわいてきた。
「自分から、男誘ったんなら自業自得だろ。知るか。」と言って、オレは電話を切ろうとした。


「待って!怖くなったの。お願い!助けて!」と久美が言う。少し泣き声になっている。



「今、相手は?」
「お風呂に入っている。」
「じゃあ今、逃げ出せばいいだろ」

「そんなことしたらすごい失礼じゃない?あとですごく怒られる」


オレは怒鳴った。
「失礼だからってしたくないのにするのか?
あとでちゃんと謝ればいいだろ!
すぐ部屋出ろ!」



そして少し考えてから
「迎えに行くから。」とオレは言った。


「今すぐ外に出てろ」



場所どこだ?
え、ホテル○○○? (誰でも知っている高級有名ホテルだった)
いいところとってるなー
そりゃあ相手、きっと怒るわ~ とオレは思った。






しかしなあ・・・。

すでに汚い部屋着になってしまっていたオレは着替えながら考えた。

あいつを抱こうと思ったら高級ホテルじゃないとダメなのか?。

うわー生意気。あのガキ。



エレベーターで降りながら、オレはなおも考えを続けた。

1泊、3,4万ってとこかな?

まさか、毎回じゃないよな?

最初だけ・・・とか、記念日とかそういう感じかな・・・。

駐車場につき、車に乗り込みながらも考えを続ける。


しかし、もしも毎回だとすると・・・
週1で・・・月12万・・・・・うーん~。キツイ・・・。無理だ。

そこでオレはハッとした。


とらぬ狸の悩みは、今おいといて・・・・とにかく行こう。




ホテルの1階で久美を見つけた。

オレの顔を見ると久美は泣き出した。

恥ずかしいので、とりあえず、外に出た。


「本当に馬鹿だなお前は」というと、
久美は泣き続けている。


「なにかされたのか?」

うーと、久美の泣き声が大きくなった。

「何されたんだ?」

わーと、久美の鳴き声がさらに大きくなった。

「わかった、わかった、聞かないよ。」



なんかもうしたんだな。まったくこいつは・・・と思った。

久美を促して、車に乗る。


シートベルトをしながら、
ちょっとふざけて
「でもきっとたぶん、泣きたいのは相手のほうかと」とオレが言った。



やっと久美が泣き止んで言った。
「そうよね。私勝手よね。・・・・・明日、ちゃんと謝る」




車を走らせながらオレは言った。

「お前はなんでそういうバカなことをするんだ?」



久美は少し考えてから言った。

「いじわる男に打撃を与えてあげようと思ったの」


「そういうことじゃないだろ?
自分の身を使って自分が損するようなことして、そんなことが何になるんだよ?バカ」
とオレは言った。


「だってもうどうなったっていいと思ったんだもん」と久美。


「いじわる男が、いつまでたっても、全然好きって言ってくれなくてもうどうだっていいって思ったんだもん。」
久美は続ける。

「だから他の人と遊ぼうと思ったんだもん」


オレはあきれて言った。
「ほんっとバカだよな~」


助手席の久美はキッとして運転席のオレのほうをむいた。

「いじわる男って誰のことだかわかってるの?」




オレは言った。

「わかってるよ!・・・・お望みどおり、打撃を与えられたよ」



久美はオレを無言で数秒、見つめた。


そしてまた泣き出した。



「もっと早く電話くれればこんなことしなかった!」
と言って泣いた。


「電話、さっきしただろ!」


「気が付かなかった~」

久美は、わーわー泣いた。


オレはもう一度きいた。
「何されたんだ?」


「たくさんキスしちゃった。 ・・・・・・・あと胸も触られた」と久美。




オレはアホな質問をする。でもオレにとっては大事な質問だったからだ 。
「ナマで?」


久美は「ナマって?」と聞き返す。



「おっぱい直接触られたの?」とストレートにオレがきく。



「やだーっ!!違ーうっ!!服の上から~!!」と久美が叫ぶ。



ホッとした。
そんだけか・・・。




無言で少し車を走らせてから

「どうしたら、これからはこんなバカなことをしないようになるんだ?」とオレはきいた。



久美は返事しなかった。




「まったくしょうがないなあ」
ここは、オレがなんか言わなきゃだめなんだろうなあ。



恥ずかしかったけど。
「いじわる男も心をこれから入れ替えるからお前も二度とこんなバカなことするなよ」と言った。



「う・・・ん」と久美は素直に言った。



「もし今後、喧嘩するたびにこんなことしたら許さないぞ」とオレは言った。

「うん」と久美は言った。






さっそくその日の夜、そのあと、オレは久美を抱いてしまいました。


早いな、おい!って言わないでくれ。どこが草食系だよとか言わないでくれ。




久美のホテルでの話にちょっと興奮してしまったことと、

やけくそとはいえ、他の男とそういうことしようとするなんて、久美がエッチなことしたがってるのかなと思ったことと、

もうこういう軽はずみなことするやつは、早いとこ自分のものにして管理した方がいいと思ったのと、

おれは口が下手なので、行動でしか自分の気持ちを表せないと思ったから。



あ、ちなみに安いラブホテルで、全然大丈夫でしたよ。余計な心配した~。はは。

いやーめでたしめでたし。

・・・えっそれで終わるなって?

このスケベ!。わかったよ、じゃあ少しだけ話すよ。




久美が泣いて顔がぐしゃぐしゃになっていたので、

「その顔どこかであらう?」ときいた。

「うん」と久美が言うので

「よし」とオレはそれ以上、何も言わずにホテルに連れていった。久美も何も言わなかった。


部屋に入って、他の男がキスした唇はちょっとやだったけど、とりあえず、キスしました。

久美は黙ってオレのされるままになっていた。


そのあと、顔洗ってくる・・・と言って久美はバスルームに行った。

オレは少しアルコールを入れたいと思って、久美が風呂に入っている間にビールを飲んだ。


・・・・・・・そういうのはどうでもいいから早く、クライマックスの話をしろって?

・・・・・しょうがないなあ。


久美の裸を初めてみた。

想像では何回も裸にして何回も犯したことあるけど。本物の裸の破壊力はすごい。

オレは夢中で久美の体を触った。

久美は、まだ泣いているみたいな表情でオレにキスされ、体を触られていた。

いつも生意気なのに、大人しくオレにされることを受け入れていた。

久美が声を出し始めたときは感激した。

きいたことのない声。

久美の中へ初めて押し開いて入ってゆくときもうれしかった。

そのときの久美の表情もずっと見てた。

眉間を少しだけゆがめながら「あ・・」と声にならない声を出す久美がたまらなかった。

あとはもう夢中で、腰を動かした。

オレに抱かれて感じている久美。かわいかった。


その日は二回したんだ。

オレは草食系じゃないんだよ。
相手の気持ちさえわかればやるときゃやる男なんだよ。




・・・・終わり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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