オフィスはエロ天国よ
目撃しあう

オフィスラブというか、それも含めたオフィスエッチをするときの連絡の取り方。
携帯がないその昔は、メモを渡すという非常にアナログな連絡手段をとっていたことがありました。
他の人に見つからないようにするのは結構、大変だ。
社内の人とだけやりとりできる社内メールというものが社員全員のPCの中にあったので、それを使っている人は使っていたのでしょうけど、慎重な私は使わなかった。
社内メールでやりとりされる情報は、会社側が閲覧しても罪にならない、プライバシーの侵害にならない(多分、ケースバイケース。エッチの約束はアウトでしょう)ので私は使わなかった。
(でも、今日飲みに行こう~という同僚との普通の飲みの誘いは平気でみんなやってたなあ)
何よりも、私は社内のパソコン環境やネットワークを作っている部署によく知っている人が何人もいたので、絶対に社内メールでのエッチやりとりは敬遠していた。
もしも、なんかがあって、メールの内容がその人たちの目にふれないとも限らないから!
(今も恐ろしいのがもしも、ブログの運営会社とか、グーグルとかに知り合いが働いていたら、死ぬ~!)
だから、昔の私の連絡手段は直接、話すか、紙でした。
夜まで仕事をして、めどがつくと、こっそり別フロアの彼のところへ。
彼のデスクから遠い場所には、まだたくさん人がいたが、
彼の机に向かって行こうとするその手前のデスクには、一人だけ残業をしている人がいた。
あ無愛想くんだ。
彼の部下の一人が残っていた。
この人はすごく暗い無愛想な人だった。
笑った顔を一度も見たことのない人。
何か話しかけると、冷たい感じでそっけなく必要最低限のことしか答えない。
社内でも女子たちには『気持悪い』とか『暗い』とか『怖い』とか言われている人。
その人のことは無視してあまり気にせずに私は彼の机の脇へゆく。
私が近づくとパソコンを見ていた彼は顔をあげる。
『お忙しいところすみません。ちょっとおうかがいしたいことがありまして』とハキハキいう私。
そして、そっとポストイットのメモを彼の机に張る。(知っている人は知っている、あの黄色い正方形のやつ!)
そして
『先週、そちらの部からいただいた資料なんですが、これ・・』と持ってきていたフェイク資料を彼に見せながら、いろいろフェイクな質問をしてみた。
私がそっと張ったポストイットには
『まだ仕事?今日、一緒に帰りたい。何時になる?あんまり遅かったらやめとく。』と私は書いていた。
一緒に帰りたいというのは、一緒にここを出るという意味であって、帰るだけではなく、もちろん、いろいろするつもりなのですが、事務用品であるところの黄色のポストイットには『今日セックスしたい』とはなんとなく書けませんでした。
彼は、私の質問には適当に答えながら、私のフェイク資料に『すぐ。1階』と書いた。
今日はいつもより時間が早い。ワクワク~。
1階のエレベーターホールのはじの方で彼を待つ。
はじっこのほうでホールの様子をうかがいながら待つ。誰を待っているかばれないように。
でも、エレベーターが、1階でとまったのを見て、待ちきれずに走り寄ってしまった。
さっきあっち側にいた人はまだ、帰りそうもなかったし。なんとなく彼だと思った。
ドアが開くと、なんとさっきの無愛想くんが一人で降りてくる。
にやにやの微笑みで、私は無愛想くんを迎えてしまう。
うわあ。『おっお疲れ様です』
ちょっと私の笑顔のお迎えにびっくりしながらも、『お疲れ様です』と一言だけ言って、無愛想くんはそそくさと去っていった。
うわあ。失敗した。恥ずかしい。ばれたかなあ。あの人を待ってるって。
やがて、エレベーターから彼が降りてくる。
彼の顔を見たら、もう無愛想くんのことは忘れていた。
この日はいつもより比較的、時間が早かったのでたくさんしてもらいました。
たっぷりの愛撫で、一度イかせてもらった後、
正常位で始まって、
『しがみついて』と言われて、私が彼の体に両手をまわすと、そのまま抱き上げられて、彼も私も上半身を起こしました。
向いあって座った形になり、下から彼に突かれました。
彼にギュッとされながら、突かれました。
お尻をつかまれたり、腰をつかまれたり、抱きしめられたりしながら突かれます。
彼の男性器が自分の中で動くのもすごく好きだけど、
彼の手で自分の体を強くつかまれるのも大好き。自分の体が彼に求められている感じがする。
その後、また正常位に戻されてフィニッシュしました。
腕枕してもらって、少しお話をしてるとそういえばさっきのことを思い出しました。
『さっき無愛想くんになんか怪しまれたかな~』と私。
『よく考えるとさっきの私の嘘質問とかも、下っ端の無愛想君にするべきだもんね。おかしかったかな~?』
『いや、そうでもないよ。あいつ、えらく話にくいからって、あいつがいても俺に質問してくる人多いよ。
あいつ、マジメでちゃんと仕事するんだけど、ちょっと極度にコミュニケーションをとるの下手なんだよな~。』
『でも部内だけの打ち合わせなんかでは、あいつ結構笑ったりするんだよ。よく知っている身内の人の前では。』と彼。
そうこう話しているうちに、彼が腕枕をといた。寝なおして体勢を変えながら、まだおしゃべりをする私。
彼は私の乳房やお尻を触り始めた。
私がおしゃべりを続けてもきいていないようで、ニコニコ、私の顔だけ見てるけど、両手が私の体のあちこちをまさぐっている。
まだ私がおしゃべりをしようとすると、唇をふさがれた。
今度は、バックで、たくさん突いてもらいました。
そんな充実した日の数日後、私は、会社から少しだけ離れたところで帰りを急いでいた。
この日はこの付近で仕事があったのだった。
もう結構、夜遅い。早く帰りたいなあと思いながら駅を目指していた。
ここは、会社の最寄りの駅の隣の駅となる。
私が駅に近づくと、ふと改札の前に見知った人がいるのを見つけた。
あの無愛想くんだ。
改札前で、駅から人が出てくる改札を見て、立っている。
誰かを待っているのか?
突然、あの暗い無愛想くんが元気なテンションで改札に向かって手を振り出した。
おお、あの無愛想くんのこんな活発な動きなんて初めて見る。なんだ?
改札からは、女の子が微笑みながら無愛想くんに向かって出てきた。
あっ、あのコも彼の部下の女の子だ。
不細工くんと女の子は、立ち止まって少し会話をしてから、歩き始める。
無愛想くんの表情がこっちに見えた。
笑っている。
我々に見せたことのない笑顔でそのコと会話をしながら歩いている無愛想くん。
あー身内には愛想いいっていってたもんね。
他部署の人にはいつも無愛想で冷たいのにね。
数か月後、無愛想くんとその女の子が来年結婚するという話を彼にきいた。
同時に社内にもニュースが流れた。
そーだったのね!
おお。一つ隣の駅で微笑みで待ち合わせとは。
そういう意味だったのね。
まさか、あの無愛想くんに彼女がいるとはとても思えなかったのであなどってたわ。
そっか。そっか。よかったね。ちゃんと心の通じた人がいたんだね。
ああいいなあ~。会社って。
来年一般企業に就職することになった甥が会社勤めを嫌がっているけど教えてあげたいわ。
会社はエロ天国だよ!! と。
(嘘教えるんじゃありません!)
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