ゾウさんたちの旅の行方
謎のゾウたちの大移動

この前、プロ野球チームのチーム名を考えたとき、日本ハムファイターズは北海道に移ったときに『日本ハム・ブラウンベアーズ(ヒグマ)』にチーム名を変更すればよかったのに・・・・・などと話ましたが。
でもあれか、北海道の人はヒグマにひどい目に合ってきた歴史もあるし、みんながみんな、ヒグマを好きなわけじゃないよね、なんてなことを申しました。
だから、猛獣の名前を付けるのであれば、ライオンとかタイガースとか、動物園にしかいない動物にしないといけないねと。
で、そのとき私が考えたチーム名の一つに『千葉ロッテ・エレファンツ』があるんですが、いやいや、いやいや、象も動物園だけじゃないんだ?!
最近のニュースで知ったわ!
中国にとっては、象さんも害獣になりかねないんだ?
今中国では、象さんが農作物や民家を襲っとるんだ?
どしぇー!
中国ってやっぱり広いんだなあ~。
すごいこと起こるんだね。
で、あの象たちどうしたの?
去年の春、ミャンマー近くの自然保護区から16頭で脱走?し、500キロも大移動で北上し、都市へ向かったと言う。
で、この500キロの旅路の途中で、群れの中に赤ちゃん象が誕生して一時17匹に増えたそうだ。
しかし、今年春に、お酒の醸造所に侵入し、酒に酔った二頭が離脱になったって?
で、現在15頭の群れになったって。
数日前には、その象たちが全員で横になって寝ている姿も確認された。
私がそれをテレビで見た時、死体みたいで気持ち悪かったので少し可愛くアレンジして描き直してみました。↓

中国の象さんたちは、いったいどこに向かっているのでしょうか?
自然保護区の中に住む象の数が増え過ぎたから食べ物を求めて出て来た、という説もあるし、気象の影響かもしれないし、この象の群れのリーダーが、若くて、間違った方にみんなを連れて行っちゃったのでは?とか諸説あるみたいなんだけど。
そして今年の5月下旬、またこれとは別の象の群れ17頭が、今度は中国の植物園の中を荒らしているんですって。
そしてまたまた!
昨日、また別の象の群れも保護区から出て農村に出現したんだって!
中国の自然保護区において、象さんの過ごしにくい何かの原因があるんだろうかね?
しかし、住みにくいところから住みやすいところに移動するのは、動物ではよくあることだよね。
渡り鳥なんかは、毎年移動しているわけだし。
ところで、私、huugetuも東京の夏に耐えられなくなってきた。
実は4年くらい前までの私は、夏大好き、炎天下でお散歩とか大好き人間だったんだよ。
都会のコンクリートジャングルの真夏が大好きだった。
いい年して、炎天下を歩いたり走ったりして日焼けすることも大好きだった!
(これは皆さんには絶対にお薦めしませんがね。あとでお肌にダメージ来ますっ!)
しかし、ほんのここ数年よ。
夏大好き人間だった私が、耐えられなくなってきたの!
ここ数年の東京の暑さ、地獄の暑さだね。
去年の真夏なんて、朝じゃあもう暑いから、日が昇る前にランニングしてたんだけど。
午前3時でも、激熱!
熱帯夜!!
深夜の真っ暗な街が、暑くて暑くて、で、全くの無風状態で、息がつまりそうだった。
そうだな?東京にいられるのは、もう3月~6月末までだな。
7月~9月末までは、長野などの高原の方で過ごしたいな。
そして、10月~12月までは、また東京で過ごす。
1月~2月末までは、私は寒さにも弱いので、どこか暖かい地方へ移動して暮らす。
そうしたいものだわ。
ということで、象さんになったつもりの妄想童話↓
★ワガママふうげつゾウ一家の旅★
スタート!!

”ふうげつ象”は、日本に暮らす象で、秋田犬くらいの大きさの象です。
ふうげつ象は、身体も小さいし、人に危害を加えないので、割と日本の色々なところで放し飼いになっています。
草原や緑のある大きな公園や、山の中や、河原に暮らしています。
東京隅田川の川岸にも20頭ばかり暮らしていました。
桜の季節には、毎年、桜と象さんの写真がたくさん撮影されます。
ふうげつ象たちは、お花見の客からもらう御馳走も大変楽しみにしていました。
しかしある年の3月。
今年はお花見の客は一人も来ませんでした。
いえ、川の堤防の上から眺める人はたくさんいたのですが、誰も川岸まで降りてきませんでした。
この年は、東京は花見は禁止のようでした。
隅田川のふうげつ象の群れの若きリーダー、ボスは思いました。
(もうここの土地でお花見の季節に御馳走をもらうのは無理なのかな?)
ボスの弟象は言いました。
「兄貴、東京以外の場所に行こうよ。
そう言えば、千葉の『象の国』に行ったおじさん一家が幸せに暮らしているという便りがあったじゃない?」
ボスの奥さん象も言いました。
「そうよ。それにこのところの東京の夏は暑すぎるわ。
私はまだ大丈夫だけど、今年の夏はシンシアに耐えられるか心配だわ」
シンシアというのは、今、妊娠している若いメス象さんでした。
彼女は暑いのが大変苦手でした。
その6月もあまり雨が降らずに、連日、真夏日が続きました。
シンシアは、
「このままクソ暑い夏に出産を迎えるの?
いや!
私、耐えられない!」
と言いました。
ボスの弟は、
「兄さん!今こそ決断だ。
千葉のおじさんのところに行こう!
広くってエサが豊富なんだって」
と言いました。
「でも千葉も東京もそんなに気温は変わらないと思うぞ」
と、ボスは言いました。

でもボスも移動を考えていました。
今年のお花見も御馳走をもらえなかったけど、お花見シーズンに限らず、この河原には去年も今年もあまり人が来なくなっていたのです。エサをもらえる機会が一年を通して、めっきり減っていました。
その理由は、人間の世界で感染症が流行っていたからで、それはまもなく収束を迎える方向に向かっていたのですが、象さんのボスにはそんなことはわかりません。
東京にいたら、もうこのままずっと食べ物をもらえないのではないかと思いました。
そして、6月の半ば、少しだけ心地よい雨が降り続いた日にボスは決断しました。
「本格的に暑くなる前に移動しよう」
群れの一人の知恵袋の年配の象から、ボスは情報をきいていました。
「千葉はそんなに涼しくない。
それに千葉に行ったら曲芸をさせられるんだぞう。
ボスのおじさんみたいに芸達者の象はいいけど、そうでない者はツラいぞう。
一方、私が子どもの頃にいた栃木は涼しかったし、曲芸もさせられない」
年配象は、栃木の高原にいたときの思い出を語りました。
栃木の高原で捕まり、東京の上野動物園に運ばれて、その後そこから脱出して、この河原に住みついたという猛者である年配象は、言いました。
「それに栃木はここから比較的近い。
私はそれまで、東京ってどんな遠くなんだよ?と思ってたんだけど、私が栃木から東京の動物園に移動させられるとき、車で3時間で来れてしまったよ」
ボスは栃木に移動することに決めました。
ボスは計算しました。
車で一時間の距離は、多分、一日で歩ける。
群れには妊婦や小象がいることも考慮して、半分の速度でゆっくり歩くとして、自動車で3時間の距離なら一週間で着くはずだ。
梅雨の間に栃木の高原まで行って、今年の真夏は栃木の高原で過ごそう。
10月ごろ、涼しくなって来たらまた東京に戻って来よう。
そうボスは決断しました。
”ふうげつ象”は、雨には強いので、梅雨の間に移動しようと決めたのでした。
******
ある朝、人間界は、ちょっとした騒ぎになりました。
「今朝、突然、埼玉県川口インター付近に”ふうげつ象”が出現しました!!」
「二頭の象が、川口インター入口でウロウロしてますが、他、20頭近くの”ふうげつ象”の群れがインターそばの公園にいます!!」
テレビではそんなニュースが流れ、人々のSNS動画の情報が飛び交いました。
『こちら荒川区。
道を歩いているの何の群れだろう?暗くてよくわからない!怖い!
象かな?怖い!すごいたくさん!』
『夜中うちのそばを象が大勢で歩いてったよ!!BY足立区民』
『川口市の八百屋です。朝起きたら、店が破壊されていました』
『何者かに畑が荒らされたっ!』
そうです。
ふうげつ象たちは、突然インターに登場したわけではありません。
一晩中かけて、ボスの群れは東京の隅田川の河川敷から、埼玉の川口インターまで歩いて行ったのです。
隅田川沿いを北上し、そのあと荒川を北上し、その後、公道に出たのでした。
象の群れの目標は、栃木に向かう東北自動車道だったのでした。
インターの入口を弟と二人で調べてから、ボスは公園で休んでいる仲間の元に戻りました。
インターのすぐそばの公園、赤山歴史自然公園、通称・イイナパークの池のほとりで、象の群れたちは身体を休めていたのでした。
ボスは、疲れた群れのみんなに言いました。
「今日は初日なのに無理をさせたかもしれない。
今日、明日は、この公園でゆっくり休もう」
八百屋や畑で食べ物を食べたけど、それでは足りずに、群れのみんなのお腹は若干空いていましたが、テレビのニュース番組を見た近所の人間たちが、エサを持って公園に来てくれました。
インターを降りてわざわざ食べ物を持って来てくれる通りすがりのドライバーの人間もいました。
次回に続く
(この話、続くんかいっ?!)
➡栃木に向かう東京の象の群れ ~後半~
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