ミステリードラマのナンバーワン回を考えよう
レジェンド・ミステリ・ドラマのナンバーワン回を考えよう。

数年前まで、ほとんどドラマというものを見なかったんですけど、ここ数年はよく見る。
特に古いドラマをよく見るので今日はその話。
今日は、昔の名作ミステリードラマで、一話完結もののドラマの中で、どのエピソードが一番好きだか考えよう。
先日、俳優の田村正和さんが亡くなったので、『古畑任三郎』の再放送がされてたみたいだけど、気づかなかったので見られなかったわ。
久しぶりに見たかったな。
でも、実は、私、古畑任三郎が毎週レギュラー放送してたときは、リアルタイムで全く見てないんだ。
そのころ、私、まだ赤ちゃんだったから。
ブッブー!!!
ウソです。
年齢詐称しました。
違います。古畑見てないのは、ただ、火曜とか水曜日とかの平日は忙しくて見れなかっただけです。
なので、私、『古畑任三郎』は、リアルタイムでは”スペシャル”しか見たことありません。
以下の5本しか見たことありません。
・古畑任三郎 vs SMAP(ゲスト=SMAP)多分1999年お正月放送
・すべて閣下の仕業(ゲスト=松本幸四郎)なんか、年末だったような記憶があるんだけど2004年お正月みたい?
・今、甦る死(ゲスト=藤原竜也・石坂浩二)2006年お正月
・フェアな殺人者(ゲスト=イチロー)2006年お正月
・ラスト・ダンス(ゲスト=松嶋菜々子)2006年お正月
これしか見てないので、その中でナンバー1を決めるのは恐縮ですが。
私の感想としては、SMAPの回はクソ面白くなかった。
イチローの回も、あんまりおもしろくなかった。
いえ、SMAPやイチローのは、SMAPやイチローが出てること自体に価値があるのだから別にいいんだけど、ネタ(トリック、殺人の動機その他)がつまんなかった。
殺人犯を無理やりいい人にしようとすると、なんかつまんなくなるわ。
他の3つはとても面白かったわ。
この3つは録画がすりきれるくらい見たわ。
この3つの作品は、普通のミステリードラマの長所のように、トリックが面白いというのも、犯人が暴かれてゆく行程が面白いというのもあるけど、それ以外のご飯食べるシーンとか、登場人物がやり取りするシーンとか、舞台設定とかが大好きで、私にとっては、とっても心地よい雰囲気のあるドラマでした。
数年前に再放送されたときにも一回録画して、よく眠れない夜などに、録画流しっぱなしにして、それを子守歌にしつつ寝たもんだわ。
その録画は、どっか行っちゃったのですけども。
いえ、あっちの物置き部屋のどっかにあるのはわかっているんだけど、今回、見ようと思って探したんだけど、見つからなかった。
ま、セリフ暗記するくらい見たんで、内容全て覚えてますんでいいけど。

●すべて閣下の仕業
舞台は、南米の国の日本大使館。
私、南米の雰囲気も好きだし、大使館で贅沢ざんまいをする松本幸四郎さんや、ヒマを持て余す奥さん連中を見てるのが楽しかった。
国民が苦しんでる国で、安全に囲い込まれた日本大使館の中で優雅に贅沢をする面々。
そんな中、松本幸四郎演じる大使の不正を暴こうとした及川みっちー演じる参事官が殺されてしまう。
そこに旅行中にたまたまパスポートを失くしてしまった古畑任三郎が紛れ込んできて、事件を解決してゆく。
松本幸四郎が自分の罪をなすりつけようとした使用人ガルベス君の意外な秘密が傑作でした。
ネタバレになっちゃうのでここまでしか書かないけど。
最後スッキリするし、全体の雰囲気が大好きな作品でした。
お食事のシーンも楽しかった。
エスニックな料理が色々テーブルに並んだ。
そこでも「パクチー大嫌い。ピザが食べたい」と言うワガママな大使夫人・三田和代さんもとても可愛かったわ。
●今、甦る死
舞台は、一応東京都ではあるけど、東京の田舎の方の村。
昭和の香りただよう村。
昭和のミステリー、横溝正史原作の『金田一耕助シリーズ』の雰囲気を漂わせる作品です。
その一つの要因は、ゲスト俳優の一人が、昔、金田一耕助の役を演じていた石坂浩二さんだったってこともあるし。
藤原竜也さんの演技も楽しかった。
無邪気さってか、少しだけバカぶりも楽しかったし、どのセリフもどの声もきいてても飽きないわ~。
で、ラストはきちんと犯罪を暴くし、気持ちいい。
一度失敗をしてしまった古畑任三郎が、西村和彦さんに向かって、
「今泉君。なんか甘いもの食べたい。
食パン丸ごと焼いてさ、熱いところにバニラアイスクリーム乗っけてさ、ハチミツかけてさ、シナモンシュガーかけてさ、チョコレートソースちょっとだけかけてさ」
とか言って、都会に戻って、おしゃれなお店で大きなトーストを食べるシーンもよかった。
でも、そこでヒントを得た古畑は、再び村に舞い戻って事件を解決するのでした。
●ラスト・ダンス
テレビドラマの脚本を書いている双子の脚本家の話。
松嶋菜々子さんが、一人二役で双子を演じる。
これは、妹役のときの松嶋菜々子の服装、立ち居振る舞い、仕草、セリフが全て可愛いくて何度も見ちゃう。
いやいや、地味な双子の姉のセリフも全て面白かった。
他、姉の秘書の松金よね子さんの演技も隅から隅まで見てて楽しかったわあ。
またこの作品の脚本家の三谷幸喜さんが、自らの商売でもある”脚本家”について松嶋菜々子に語らせたり、ご自分もそのことについて語っていたのが印象的でした。
「脚本家って、全く違う二つの才能が必要。
プロットを作る(ストーリーを組み立てる)才能と、セリフを考える才能」
みたいなことを松嶋菜々子は劇中で言う。
このドラマを振り返っての座談会でも三谷さんも言ってたの。
「台本を書く時に、ストーリーを考える頭と、セリフを考える頭は、全く違う。
二人で分けてやったらどんなに楽だろうかという発想から、この設定が生まれました」
これには私は、激しく同意。
このドラマ、表面的には、明るくて華やかで達者な妹と地味な姉の双子っていう、昭和のクソ漫画でもクソよくある、双子あるあるのベタな設定に見えてるけども、実はそうでなくって。
三谷さんは自分が脚本家として、自分の中にいる二人の脚本家を見てたのだね。
自分がそれを商売にしている人として、自分の中の双子を考えてたのだわね。

次、『名探偵ポワロ』のドラマについて。
昨年からNHKBSで土曜日にやってます。
放送してることに気づくのが遅かったので、全部は見てませんけど、気づいてからは結構見ました。
私、アガサクリスティの小説は44冊も持ってるんですけど、テレビドラマは初めて見た。
このドラマはイギリスで1989年から2013年まで放送され、日本では1990年から放映されたものです。
それの再々放送を去年からNHKでやってるんです。
主演は、デヴィッド・スーシェ。
今回の放送、結構見てますが、なんか原作を変えちゃってる部分もたくさんあったなあ。
暗い話をテレビ向きに明るく変えるのは結構だし、わかりにくい話をわかりやすく変えちゃうのも大歓迎だけど、犯人が全く違う人物になってしまうのもいくつかあった。
原作で良い人が、ドラマでは悪い人になっていたり、その逆もあったり。
原作で二人いた人物のキャラを、ドラマでは一人にまとめてしまったりはまあいいけど。
犯人を変えちゃうのは、そりはどーなんだろうか?
確か、クリスティのお孫さんかどなたかが、クリスティの版権の管理をしてたんじゃないかと思うけど、そちらにOK取れているのなら、別にいいのかなあ?
私が小説のポワロで好きなのは、『アクロイド殺し』『ナイルに死す』『ポアロのクリスマス』『白昼の悪魔』『ヒッコリーロードの殺人』『カーテン』などですが、テレビドラマで好きだったのは以下のものです。
・猟人荘の怪事件
・ポワロのクリスマス
・白昼の悪魔
・ナイルに死す
・開いたトランプ
・青列車の秘密
(小説で好きだった『アクロイド殺し』は、多分、テレビを見逃した。
小説で好きだった『ヒッコリーロードの殺人』は、ドラマでは登場人物の学生たちが、想像してたのより老けてたので何かつまんなかった。
ドラマは学生がみんなババ臭いしじじ臭いの。
でも、イギリスは日本と違って、大人になってから大学に行く人が多いみたい?なのでしょうがないらしい?けど。
『カーテン』はまだ放送してない。多分、これから)

●猟人荘の怪事件
これは小説持ってないんで、ドラマがお初だったので面白かったわ。
・・・と思ったら、さっきネット検索したら『ポワロの事件簿1(創元推理文庫)』というのに入ってるとのこと。
あ!それ持ってるわ。
あっちの物置き部屋にあるわ!
で、探したら、『ハンター荘の謎』というメチャクチャ短い短編小説としてあったわ。
でも、読んだ記憶なし!
ということで、ドラマを先に見て、小説を後に読むということになりましたが、小説読んだあとの感想としては、
「おお!この原作から、ドラマはよくあそこまでふくらましたな!」
というものでした。
小説は超短い話だったの。
なのに、ドラマでは、色々楽しい付け足しをしていた。
あのね、ポワロが友人のヘイスティングスに付き合って、”鳥のハンティングの旅行”に行くの。
ポワロは狩りはしないよ。
ポワロは見てるだけ。
ポワロは、狩りではなく、ライチョウ(雷鳥)を使った美味しい料理を食べるのが目的なのです。
ヘイスティングスに、「美味しい料理を作るために、ライチョウを最低8羽は狩ってね!」とお願いしている。
しかし、広大なイギリスの雪の残る寒い荒野で、グループを組んで大勢で”ライチョウ打ち”をする映像、圧巻だったわ~。
きれーい。
映像ならでは美しさ。
よくあの短い原作の話からここまで膨らませたな?と思うくらいです。
で、広大なイギリスの雪の荒野で猟をした人たちは、その後、狩人が身体を休める”荘”に戻って獲物を猟師したり、お酒を飲んだりのパーティーをします。
でも結局、ポワロは寒さのあまり風邪をひいてしまって、味覚がなくなってライチョウを美味しく味わえなかった。
ここに来た目的について問われ、ポワロは、
「赤ライチョウを食べるためですよ」
と言ってたのに風邪を引いてしまって、可哀想でした。
ポワロの故郷のベルギーでは、大ライチョウを食べるという。
でも赤ライチョウの方が絶品らしい。
こう言ってました。
「ベルギーではオオライチョウを食べるんです。
ないときはエゾライチョウで代用します
でもエゾライチョウは、松っぽい味がする」
エゾライチョウは、日本の北海道でも食べられるジビエ。
少し、親近感がわきました。
犯人のトリックは原作通りでしたが、他に余計な楽しい場面を付け足された、とても楽しい作品でした。

●ポワロのクリスマス
●白昼の悪魔
●ナイルに死す
この3つは、小説でも大好きだし、ドラマも面白かった。
クリスマスの犯人は面白いよ。
最初に読んだ時は感動した。
『白昼の悪魔』は、リゾート地の海に浮かぶ綺麗な離れ小島が舞台。
こういうのは、小説で想像するのもいいけど、映像はやっぱり圧巻ですね。
本筋以外の部分でも、見ててとてもワクワクしますね。
『ナイルに死す』は、とても有名なので皆さん知っていると思うのですが、映像だとやはり、エジプトの風景や、ナイル河が見応えある。
豪華客船の中の殺人というのも楽しいですね。
小説には客室の見取り図が掲載されてて、そういうのも楽しいので、テレビでも出してほしかった。
●青列車の秘密
これは小説でも読んだはずなんだけど、あんまり記憶になかった。
でもドラマ見て、面白いなと思った。
列車で車中泊の旅をしつつ、そこで事件が起きるって、やはりワクワクしますね。
クリスティのポワロの電車を舞台にしたものと言えば、超有名な『オリエント急行の殺人』がありますが、あれは、私は最初に読んだときからあまり面白くなかった。
インパクトが強いし、よく覚えているのはそっちだったわけだけど、私、犯人を良い人に設定するミステリドラマって、やっぱり苦手かも。
『オリエント急行の殺人』は、ドラマでは今回見逃がしたので見てませんけど。
『青列車の秘密』ドラマ版でも、小説に色々付け足しをしてました。
その一つが、ヒロインのいとこにタンブリンさんの一家というのがいるんですが、原作でも面白かったけど、ドラマでは更にかなりキャラを発揮させてドタバタさせて、脇役としては非常に面白かった。
面白いからいいんだけどさ、でも、時々、思うんだけどさ。
ちょっとズルいな~って。
誰かが一生懸命考えて一生懸命書いた小説を、後から来て、よりアレンジして面白く変えちゃうって。
だって、ゼロから考えるというのが一番大変な作業じゃないの?
誰かが作った名作をいじるって、自分の大好きな漫画をいじって自分好みに変えて描いちゃってる同人誌のオタクと似てるな~?と少し思ったのよね。
ま、いっか。
アレンジしているその人たちも、原作のファンだからこそだもんね。
ま、テレビをきっかけに初めて原作を読む人もいるだろうし。
私みたいに、ドラマ見て、もう一度原作を読む人もいるだろうし。
で、それで原作が長生きしてゆくのであれば、いいことだしね。
他、ポワロじゃないけど、今回NHKでは、アガサクリスティの『無実はさいなむ』という小説をドラマ化してるのもやってました。
これは、原作はもっと暗い話なんですが、ドラマの方がやや明るく仕上がってた。
いや、ドラマも充分暗いし、犯人もねじまげてるけど、犯人を変更したことによって、なんか少しだけみんなが仲良しな感じで、未来に向かっての明るい感じを醸し出してたのはよかった。
ああん。
『開いたトランプ』について書けなかった。
テレビで先週あれを見て以来、ブリッジに夢中な私なんですが。
他、『刑事コロンボ』も去年からNHKBSで再放送してて、それについても書きたかったんですが、文字数がいっぱいになってしまったわ。
あと、テレビ朝日のドラマの『相棒』についても書きたかったのに。
それはまたいつかの機会に。

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