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最終回・生き残った三軍選手たち㉔

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生き残った三軍選手たちのその後


草花のついたマイクロビキニでポーズ
前回までの話➡生き残った三軍選手たち①                                             

国の北西部の山、南東部の山、南部の山が噴火し、人工物と混じわった。
その結果、有毒ガスが生成されて、なぜか、国民の中の①トップレベルのスポーツマン、②トップレベルの美人、③トップレベルの美声の持ち主たちが亡くなってしまった。

***************


オズボーンたちの国の北西部の火山を実験で噴火させたサフラン国。

以前、ちょいちょいサフラン国の軍事システムに侵入していたドウリョウさんは、火山噴火のことを調べているのではないかと疑われ、サフラン国の一味に一時は拉致されたが、急に解放された。

サフラン国の若き女独裁者サフラーヌは、ここ最近になって、急に罪悪感に苦しむようになっていたからだ。
彼女が大好きだった芸能人のC美ちゃんが、有毒ガスの被害者だと知ったからだ。

有毒ガスが発生したのは、オズボーンの国の国民が生み出した産業廃棄物のせいだったが、きっかけを作ってしまったのは北西部の火山噴火であることは間違いない。

罪悪感に耐えられなくなったサフラーヌは、『ドウリョウの組織により、我が国がやったことがばれてもいい』と腹をくくった。
サフラーヌには自らの口で火山爆発のことを発表することは無理だったけど、他人が罪を暴いてくれるでのあれば構わない、と心を決めた。

しかし、ドウリョウさんはどこの組織の者でもなかった。
ただ、個人的な趣味であちこちのシステムに侵入しているハッカーだっただけだ。

どこのシステムに侵入したとて、その中身にはあまり興味がなかったし。
よってサフラン国の火山噴火の罪はあばかれなかった。


無人島から救出されたドウリョウさんは、これまで何があったかを警察にも仲間たちにも話した。

自分は以前からよく、色々な他人様のコンピューターシステムに侵入していたこと。
自分が5人の男に拉致されたこと。
ビジネスホテルで拷問を受けたこと。
最後は、眠らされて、知らないうちに無人島・犬猫島に置き去りにされたこと。
目が覚めてから、毎日海岸でSOSサインを出し続けて3日目に漁船に助けられたこと。

「でもそんなに悪い人たちじゃありませんでした。
僕が無人島で目を覚ますと、たくさんの食糧とペットボトルが置いてありましたし。
SOSと描いた旗も置いてありましたし、発煙筒とライターも置いてありました」

「あなたが過去にたくさん侵入してきたシステムのうちのどれかの持ち主が、脅しのためにあなたを誘拐したと考えるのですね?」
警察はそうドウリョウさんに質問した。

「そうです」
とドウリョウさんは答えた
ただドウリョウさんは、”サフラン国”の名前について特に言及しなかった。


ミニスカポリスの恰好で片手を下について座っている


あのビジネスホテルでの最終日、サフラン国の男たちが、無人島にドウリョウさんを連れてゆく相談していたとき、拷問部屋に残されたのは、乱暴な男1人とSM嬢とドウリョウさんだけだった。

もう自分の仕事は終わったと思ったのか、サフラン国の乱暴男は急にリラックスしていた。
ドウリョウさんにフレンドリーに話しかけて来た。

「あ~あ。
お前の腕は欲しかったのにな~」

「腕?」
とドウリョウさんはたずねた。

乱暴男は言った。
「お前のハッカーの技術さ。
我が国は、そういう分野で遅れている。
お前がさっさと白状してくれれば、とっととお前をサフラン国に連れて行って働いてもらったのにな」

前の日にザコ扱いされていたドウリョウさんは、ちょっと自尊心をくすぐられた。

SM嬢もドウリョウさんにこう言った。
「ていうかさ、私はコンピュータのことよくわかんないけどさ、あんた、根性がすごいよね」

SM嬢は、拷問に耐えて口を割らなかったドウリョウさんのことを褒めた。

乱暴男も頷いた。
「本当に我がサフラン国に欲しい人材だよな」

口を割るもなにも、ただ話すことが何もなかっただけなんだが、ドウリョウさんは悪い気はしなかった。

「まあ、これでもう、お前とは一生会うこともない」
「そうね」
男とSM嬢はそう言った。

ドウリョウさんはSM嬢にたずねた。
「あなたもサフラン国に帰るのですか?」

「もちろん。
サフラーヌ総裁が、何を考えてあんたを解放するのかわからないけど、もうこの国にいる必要はないわ。
しばらくは、この国と我々は、距離を取ることになるだろうよ」
とSM嬢は、答えた。


赤と黒のボンテージ衣装を着ている上半身のアップ


その半年後・・・・・・


サフラン国のサフラーヌから、オズボーンたちの国へ、贈り者があった。

『災害にあわれた貴国に対するお見舞い』ということで。

他の諸外国に比べたら、随分とタイミングの遅い”お見舞い”だったし、サフラン国はものすごく裕福だったわけではないので、大したものは送れなかったが、気持ちだけを送った。

サフラン国の可愛らしいバラの種や苗や、珍しいひまわりや、美しいランの花などが、オズボーンたちの国に送られた。
他、サフラン国の珍しい大きなアナコンダなどが、オズボーンたちの国の動物園に寄贈された。



さて、半年後の芸能界の方はどうなったか。

一時期入院していたタレントのC美ちゃんは無事に復活して、活動を再開して活躍していた。

美人女優や、美声歌手を失った芸能事務所も、少しずつ元気になっていた。
『整形美人オールスターズ』も頑張っていたし、社長が発掘した三軍芸能人たちも力をつけてきていた。

社長が実の娘のように大事に育てた故・大女優マキマキ子の隠し子・真紀も、地方のOK事務所で頑張っていた。

社長の家には、OK事務所の進藤さんからの嬉しい手紙もあった。
「うちの劇団、今度、首都でも一日だけ公演をします。真紀さんも出演します」

封筒にはチケットが三枚入っていた。
社長の奥さんも真紀の妹のマミも大喜びした。


黒と赤のボンテージで野球のキャッチャーみたいなポーズしている


さて、タケシ君はどうしたか。

プロ野球は、オフシーズンになっていた。

数日だけ入院していたプロ野球アナコンダズの山村は、すぐに元気になり今年のシーズンの後半にはまた活躍していた。

タケシ君は、『今シーズンのアナコンダズの活躍を振り返る』というテレビ番組をお父さんとお母さんと一緒に見た。

「タケシとゆっくりテレビ見るのも久しぶりね」
とお母さんは言った。

お父さんも言った。
「俺たちもスポーツと言えば、タケシのチームの試合を見に行くことの方がすっかり多くなったな」

タケシ君は、今、教頭先生の元、ラグビー部に打ち込んでいた。
まだまだ完全なレギュラーにはなれないけど、必死でがんばっていた。

そのとき、テレビの画面には、山村の今シーズンの活躍を伝える映像が映し出された。

そして、テレビは山村が結婚したという映像に変わり、お腹の大きくなったビビちゃんの写真がチラっとだけ映された。

タケシ君は、軽い胸の痛みを覚えながらも、幸せそうなビビの姿を優しい目で眺めていた。


ミニスカ女が腕を組んで立っている


半年後にはオズボーンたちにも動きがあった。

オズボーンは、研究所の警備のバイトを辞めることになった。

今回の経験をへて描いた冒険漫画のネーム(漫画の土台となるシナリオみたいなもの)を漫画雑誌の編集部に見せたら、ウケたのだ。

それを元に、少し”なおし”を入れて、雑誌連載の準備をしようということになった。
編集部との打ち合わせが連日行われ、何回もシナリオを練り直す作業が続いた。
オズボーンは、本業の漫画家業が忙しくなってきたので、警備のバイトをやめることにしたのだった。

「大変、お世話になりました。
それに色々ご迷惑おかけしてすみませんでした」
オズボーンがそう言って頭を下げると、警備隊長は、
「おう。連載、楽しみにしてるからな」
と言ってくれた。

研究所への最終出勤日の夜、オズボーンは、その日は勤務がない警備員たちや、システム女子・ドウリョウさん・桜田さん・秘書さん・総務部長にお別れ会をしてもらうことになっていた。

オズボーンが研究所そばの居酒屋に向かっていると、後ろからシステム女子が走って来た。
「オズボ~ン!
私も仕事終わった~っ!!」

システム女子は、勢いよくオズボーンの腕につかまった。

「おいおい」

「へへ。
だって今日からは、人前でも自由にイチャイチャしてもいいかな?って思っちゃって」

二人で手を繋ぎ、街を歩いて居酒屋に向かった。

ところで、システム女子が描いた謎のフリーライター(サフラン国の一味)の似顔絵は秀逸だった。
絵を見た人に、すぐにあの人だ!とわかるくらいそっくりだった。
救出された後のドウリョウさんもそう言っていた。

試しにオズボーンは、システム女子に、他にもたくさんの人の似顔絵を描かせてみた。

どれも本人そっくりの素晴らしい出来の似顔絵だった。
そして、何よりも独特の味があって、とてもよい絵だった。

システム女子の絵をオズボーンが漫画雑誌の編集部に見せると、彼らも唸ったほどだった。

「君に僕の仕事を手伝ってほしい」
とオズボーンは女子に言った。

システム女子は、オズボーンの連載が正式に決まったら、漫画の作画の手伝いをする約束をした。


OLがミニスカで片脚を出して座っている


オズボーンとシステム女子が居酒屋に到着すると、今日お休みの警備員五人と、秘書さんと総務部長がもういた。

今日のために予約してもらった大きめの畳の部屋の個室に足を踏み入れると、座っていた秘書さんは立ち上がり、オズボーンに走り寄ってきた。

「実は、オズボーンちゃんに先に言っとかなくちゃいけないことがあって・・・・・・」
と、秘書さんはなんだかすまなそうな顔をしながら言った。

そしてモジモジした。

すると、ゆっくりと立ち上がった総務部長も、オズボーンの方に歩いて来た。

総務部長は、うながすように秘書さんの背中に腕を回した。

秘書は、総務部長の顔をチラッと見たあと、オズボーンの顔を真っすぐに見て言った。
「今日、この席でみんなに発表するつもりなんで、先に言うね」

なんと秘書と総務部長は、婚約をしたということだった。

「オズボーンちゃん、ごめんね」
と秘書さんは言った。

とんでもない。
オズボーンもシステム女子も大喜びした。
「おめでとうございます!」

システム女子は、冷やかすように、
「本社にいた頃から総務部長はずうっと秘書さんのファンだったって噂があったけど、ホントだったんですね!」
としらじらしく言った。
秘書に総務部長を誘惑させることを持ちかけたのは自分なのに。

総務部長が席に戻ったあと、秘書は小さな声でシステム女子に言った。
「あなたには感謝かもね。
私にいつまでも若い子とフラフラ遊んでないで、ちゃんとした男と落ち着きなさいって導いてくれたわけだからね」


黒いエナメルの全身のボンテージスーツで片足ついて座っている


このオズボーンの送別会の席では、他にも驚く発表があった。

宴会に大幅に遅れて来たドウリョウさんが、まず駆けつけ三杯飲まされた後、立ち上がった。

「今日、システム部長に話をして了承してもらったことなのですが」
ドウリョウさんは、そう切り出した。

「僕、来年の6月には会社を辞めます」

みんなどよめいた。

ドウリョウさんはそれを言ったあと、自分の座布団の上にどっかりと座りなおして、ホッとしたように突き出しをがっつくように食べ始めた。

みんなザワザワした。
「どうして?」
「なぜ?」
「ウソでしょ?会社を辞めて、一体何するの?」

皆の質問を無視してドウリョウさんは、座卓に並んだ唐揚げや、サラダをもぐもぐ食べ始めた。

ドウリョウさんの席の隣の警備員が訊ねた。
「会社辞めるのは、まさか、あなた、オズボーンに影響受けたの?
でもオズボーンはうちではバイトだったし、本業は漫画家なんだから辞めるのは理解できるけど、あなたがどうして?」

ドウリョウさんは、口いっぱいに頬張りながら警備員に向かって答えた。
「僕、サフラン国に渡るんです」

「えええええっ!!???」

宴会場の面々は、さっきよりももっと大きな驚きの声を上げた。

ドウリョウさんは、次々におつまみをもぐもぐしながら説明した。
「あそこの国でコンピュータやインターネット関係の仕事をします。
勤務先はもう決まっています」

システム女子は心配そうにたずねた。
「それは、うちの国でもうちの会社でも出来る仕事でしょ?
なぜわざわざサフラン国へ行くの?」

ドウリョウさんは、駆けつけ三杯でもう酔ってた。
ドウリョウさんは、かつて自分が片思いをしていてたシステム女子に向かって、ふざけて意地悪そうに言った。

「サフラン国の女性は、我が国の女性より刺激的かつ魅力的だからです!!」

ドウリョウさんは付け足した。
「国のトップもSM嬢もね」

システム女子は、目をまん丸にした。

周囲のみんなは、ふきだした。
「なんじゃ?そりゃ?」

ドウリョウさんは続けた。
「ウソウソ。
ごめんなさい。
それは冗談です。
あの国は僕みたいな仕事をしている人が不足してるんですって。
だから行くのです」


その後、座は、今日の主役のオズボーンの話題の方にうつって行った。


宴会の終盤で、もうベロベロのドウリョウさんは、総務部長の席の隣までフラフラ歩いてきてどっかり座った。

この時間帯には、他のみんなも酔っていたので、若い者たちは大騒ぎしていた。
秘書さんもみんなと混じって大騒ぎしていた。

ご年配の総務部長は、一人で座って、黙ってニコニコしながらみんなの様子を見ていたところだった。

「総務部長。
感謝してます」
ドウリョウさんは総務部長の隣に座ると言った。

「総務部長が用意してくださった長期のコンプライアンス研修合宿。
僕にとって、とってっも役に立ちました。
僕、今まで、そこの知識がゼロだったので。
感謝してます」

総務部長は、
「そうか。それはよかった。
でもなんでせっかく感謝してくれたのに、どうしてうちの会社辞めちゃうの?君は。
僕は寂しいよ」
とたずねた。

ドウリョウさんは、力強く答えた。
「サフラン国には、僕以上にコンプライアンスの意識が足りないからです。
そこの部分の力にも僕はなっていきたいんです」

総務部長は、微笑み、グラスを持ち上げた。
「そっか。
じゃあ、ドウリョウ君の門出に乾杯するとするか」




生き残った三軍選手たち・終わり



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最終更新日2021-05-23
Posted by huugetu

Comments 2

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ダンディー?
No title

ハッピーエンドで終わったかんじだね👍三つが別々に動いてよきわからなかった😵教頭の最後はどうなったのかな?

huugetu
huugetu
Re: No title

教頭先生のこと書き忘れた、今から一言かきくわえるよ
教頭先生の元、タケシ君は頑張っていると