横ヒモパンツの思い出

あなたはあなたといつも一緒にいられていいな


ふっくらしたおしり
大きな会社にいたときの話です。


大きな会社なので日本全国、そして海外にも仕事場がある。


よく転勤のある会社でした。


半年に一回は、自分の周りの誰かがどこかに行ってしまう。


当然、仕事や、毎日の会社生活で頼りにしていた人が、突然いなくなってしまうこともままあった。


あるとき、とっても頼りにしていた先輩が転勤で私たちのそばからいなくなることになりました。


しかもちょっとやそっとの遠くではありません。海外です。


みんなとても落ち込みました。


私もこの人がいなくなったら絶対に困る。いなくならないで~と思っていました。



しかし無情にもお別れの日は近づきます。




お別れの日の数日前のある夜、二人で遅くにご飯を食べに行きました。


その人を乙さんとしましょう。



わたくしは
『乙さんがいなくなったら悲しい』と言いました。


そして
『でも乙さんはいいなあ』と言いました。




『なんで?なんでいいの?オレだってみんなと離れるのやだよ』と乙さんは言いました。



『だって、乙さんは、どこに行っても乙さんといっしょじゃないの!


どこに行ってもいつも乙さんと一緒だからいいじゃないの!


乙さんは一生、乙さんと別れないでいいんだからうらやましい!』と言って私はびしょびしょ泣きました。




さてそのあと。




エッチしました。





はじめての人とお洋服からセックスはじめちゃうと、パンツ脱がされるのがいやなんだけど。


(そう。私はお風呂から全裸にバスタオルでスタートがいいの。もしくは2回目以降の相手なら自分でパンツさっさと脱いじゃう)



しかし、この日は横ひものパンツはいててよかった。


ひものパンツは脱がされ方がいやじゃないんです。


簡単にぬがせてもらえるから、いろいろ滞らなくていいし、何より、そのまますぐ外せて、足にくるくる裏返ったりしないから。


いいですよね。ひもは。


でも私、滅多にはかないのにラッキー。(あら?もしかして狙ってたんじゃないの?いいえ。偶然です。)






しかし、私は、普段からパンストが嫌いで、よく腿までのストッキングをはいていたんで、それをいつ脱ぐか?脱がされるのはいやだと考えていました。



ガーターベルトはさすがにしていません!!してたらよかったのにね!


腿までのストッキングは、ストッキング自体の締め付けによって腿にとどまっているのです。





しかし、横ひもパンツは視覚的にもいいね。


乙さんとは、よくみんなで一緒にふざけたり、おちゃらけて話をしていたので

私のひものパンツをご覧になったときに


『おおっと!』とふざけて小さく歓声をあげられました。


『これここひっぱるの?』と

ひもをそっと引っ張って脱がされました。



不思議なもので『おお』とか言われたり、『ここひっぱるの?』とか言われたら、雰囲気的によくないセックスもあると思うのですが乙さんはいいのでした。

普段のキャラで、いつもみたいにおしゃべりながらしてくれてよかった。むしろよかった。



あーあ、マジでガーターベルとしてたらもっと面白かったのになあ!

大ウケしたのになあ。

どんだけ~?みたいに一緒に笑えたかもしれないのになあ。惜しかった!




乙さんにパンツのひもを取られたら、すぐに私は自分で、腿ストッキングぬいじゃいました。




乙さんの男性器が入ってきたときにはゾクゾクっとしました。


そして、きもちいい圧迫をゆっくり受けました。



私が声をあげてしまったら乙さんの動きも早くなりました。



私は、乙さんのこの感触を覚えていおこうと思って、神経を集中して乙さんを感じ、味わいました。



乙さんが腰を動かすたびに自分も腰を動かしていました。



乙さんを味わいつくそうとしすぎて、 力が入って、思わず締め付けをしてしまったかもしれない。やだ~。




(以前、書きましたが、夫に『瞬間的に締め付けると痛いだけだからやめて。しめるなら継続的に』と言われたやつ)






・・・・で


『乙さんはどこに行っても、乙さんと一緒にいられていいな』と思った私でしたが、



その後も、頼りになる先輩や上司がいなくなるたびに何回もそういう思いをしているうちに私はやっと気が付きました。
(他の人とはエッチはしてないですよ)



毎回、毎回、この苦しみから逃れるためには、自分が自分を好きになればいいんだと、気が付きました。



自分が頼りになる人になって、そして自分が自分を好きになればいいんだ。


自分が頼りになって、ステキな人になれば、自分は自分といつも一緒に行動できるんだから、もうこういう苦しみはなくなると思いついたのでした。




だから、今、私は、自分のすべすべの肌をなでなでして『あーん。ステキ~』と思うような大変な変態ナルシストになったのかしら。

・・・・いやいやいや。それとは全然ちょっと意味が違うのですが。



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