生き残った三軍選手たち⑦

二軍時代のライバルも一軍に来ていた


ボンテージの衣装で野球のキャッチャーがサイン出しているみたいなポーズとっている

前回までの話➡生き残った三軍選手たち①          


国の北西部の山、南東部の山、南部の山が噴火し、人工物と混じわった。
その結果、有毒ガスが生成されて、なぜか、国民の中の①トップレベルのスポーツマン、②トップレベルの美人、③トップレベルの美声の持ち主たちが亡くなってしまった。

世間のネット民の中の一部には、火山のそばにある研究所が毒ガス生成に関わっているんじゃないかと噂する人もいた。

北西部の火山のそばの研究所で警備のバイトをしていた売れない漫画家オズボーンは、この会社のシステム系女子と、研究職の桜田さんと一緒に居酒屋の個室にいた。


**********

桜田さんは語った。

うちの会社は不正をしている!
・・・・・・ような気がする」

「いまいち、確信が持てないんですね?」
と、システム系女子はたずねた。

「だ・か・ら!!
私の疑いをハッキリさせるために、あなたたちにこっそり協力してほしいのよ!」
と桜田さんは言った。

システム系女子は、なんだかホッとしていた。

週刊誌の記者だかフリーライターだかに自分が追われていたのは、てっきり、この会社の”女性社員から男性社員に対するセクハラ”の問題のことだと思っていたからだ。

システム系女子も新入社員の男子に対して、ちょっとセクハラまがいのことをしてしまった自覚があったのでビクビクしていたが、どうもそっちの問題ではないらしい。

桜田さんは、社長とか重役とか研究所所長の社内メールを見たいという。
そのために、社内メールシステムの担当をしているシステム系女子の力を借りたいというわけだ。

システム系女子の部署では、経理のシステムも担当していたが、桜田さんの狙いはそっちでもないようだ。
(とすると、お金にまつわる不正の問題でもないようだし、一体なんだろう?
ま、いいわ。
セクハラの問題じゃないなら別になんでもいいわ)
と、システム系女子は、お気楽に思った。

しかし、オズボーンはそんなに気楽ではなかった。

オズボーンは、真剣な顔で桜田さんにたずねた。
「も、もしかして。
さ、桜田さんが疑っている会社の不正って、世間のネット民の一部が噂していることについてですか?」

システム系女子は、「はあ?」という感じでオズボーンの方を見たが、桜田さんはゆっくりと頷いたのだった。

「まあ、ネットではみんなに相手にされずに、噂と言うほど盛り上がりませんでしたけど、ほんの一部の人が書きこんでいるのは私も見たことあります。
それを見たときは、私は自分の仲間がいた!と驚いたのですが、すぐにこの手の書き込みはすたれてしまったので、多分、彼らは何の根拠もなくあてずっぽうで言っていただけだったんだとガッカリしたわ」
と桜田さんは言った。

「うそおおっ!!」
と、オズボーンは叫んだ。


黒と赤のボンテージで野球のキャッチャーみたいなポーズしている


オズボーンはガタガタ震えだした。

この震えは”恐怖”の震えではなかった。

どちらかと言えば、”喜び”の震えだった。

オズボーンは思った。
(俺がバカにしていたネット民の言ってたことはホントだったんだ?
この会社の研究所は、火山毒ガスの問題に関わっていた??)

オズボーンは喜びに震えた。
(そして、俺は、こんな大問題に当事者として立ち会える?
やった!
くすぶった三流漫画家生活は、おしまいだ!
これからは、ジャーナリスト漫画家で、大ブレイクだ!!


そのとき、桜田さんの携帯に電話がかかってきたので、桜田さんは居酒屋の個室を出て行った。
「ちょっとごめんなさい。母から電話だわ」

個室に残されたシステム女子は、オズボーンにたずねた。
「ネットであんまり噂にもならなかったって言う、うちの会社の不正って何?」

オズボーンは、武者震いしながら答えた。
「今回の火山爆発による毒ガス事変には、君たちの会社が関わっているんだよ!
この研究所も!」

「ええ?ウソでしょ?
え?
は?
え?そんな!」
システム系女子は、最初は意味がわからなかった。

しかし、オズボーンが真剣な顔だったので、女子は恐ろしくなってきた。

そこに桜田さんが戻って来た。
「ごめんごめん。母が近くまで来たから会いたいって電話だった。
申し訳ない。
じゃ、次の打ち合わせの日時を決めましょ」

三人は、各々のスケジュールを調整して、次の打ち合わせ日を決めた。

次の打ち合わせの日までに、オズボーンもシステム系女子も、桜田さんから宿題を出された。

「オズボーンさんは、ここの敷地のあちこちにある監視カメラを停止できる方法があるのか、もしくはご自分が監視カメラの映像を独り占めできる時間帯を作ることが可能であるのかどうか調べてきてください」

システム系女子は、桜田さんにこう言われた。
「社内メールは会社の物でしょ。
プライベートなものではありません。
管理職の誰かから、自分の部下のメールを見たいというような依頼があれば、あなたたちシステム部門は、開示してあげることになっているはずでしょ?
今までそういうことがあったかどうかは別にして。
そこらへんの手続き及びシステムがどうなっているのか知りたい。
要は、あなたでも、社長たちのメールを閲覧できるのかどうか?」

システム系女子は、ポカンと口を開けたまま、桜田さんの言うことをきいていた。

「正規でもズルでも、工作してでもなんでもいいのであなたにできるかどうか。
技術的にできないものなのか?もしくは誰かの力を借りたらできるのか。
その確認をしてきて。
およびあなたにそれをする覚悟があるかどうかを考えてきて」


三人での打ち合わせが終わると、システム女子は職場に戻っていった。

システム女子は突然に、自分が想像もしていなかった重苦しい案件に関わることになってしまった。
頭を整理したかった。
自分が桜田さんに協力できるのか?
技術的には、少し頑張れば多分できる。
でも、できるとしてもするべきなのか?をゆっくり考えたかったので職場に戻った。

桜田さんはお母さんに会いに行ったようだった。

オズボーンは一人で浮かれながら、スキップしながら家路についた。


黒のボンテージスタイルでグローブを持って片足を上げている


オズボーンが駅に向かって歩いている(スキップしている)と、後ろから声をかける人がいた。
「オズボーンちゃん♥」

振り返ると、研究所所長の秘書の女性だった。
「つーかまえたあ♡
オズボーンちゃんたら、最近忙しいって私を避けてるみたいだけど、新しい女でも見つけたのお?」

「や、い、いえ、別に」
オズボーンは困った。
秘書とは一度、研究所所長の部屋でエッチしたけど、今はシステム女子に夢中のオズボーンだった。

しかし、そこでオズボーンは思いついた。
(んん?
ちょっと待てよ。
この人を味方にしておいたら、もしかしたら、桜田さんのプランに何か役立つことがあるかもしれない?)

オズボーンは、(実はセクハラ女王の)秘書に誘われるがままに、駅の裏のラブホテルに行くことにした。

******

ラブホの部屋に入るなり秘書は、オズボーンに飛びついて来た。

オズボーンの顎を片手でつかみキスをしながら、もう片手で洋服を脱がしにかかった。
オズボーンもキスされながら、もがきつつ、必死で服を脱いでいった。

強烈なキスを繰り返したあと、秘書は少しオズボーンから離れ、自分の服に手をかけた。
秘書はブラウスを脱ぎながら舌なめずりをしていた。
赤い唇にチラチラとエロい舌が出たり入ったりした。

秘書のプルプルした乳房が露わになった。

次に秘書は、片足ずつあげてパンティを脱いでいき、綺麗な陰毛の生えたアソコを露わにした。
秘書はその恰好で仁王立ちしたまま、「うふふ」と笑った。

秘書に再び飛びかかられ、オズボーンはベッドに押し倒された。

オズボーンの上に秘書の暖かい肉体が覆いかぶさってきた。
オズボーンの身体に乳房やお股を擦り付けて来た。
オズボーンは秘書の背中に手を回し、その身体を撫でまわした。

お互いの身体を密着させて少しうごめいたあと、秘書は身体を起こした。

オズボーンを寝かせたまま、もう勃っていた肉棒にしゃぶりついてきた。
そしてそこをスゴイ勢いでジュルジュル吸い出した。

「あーもう!もう!やめてえ、出ちゃうう」
オズボーンがそんな声を出すまで、秘書のフェラ攻撃は続いた。

攻守交替。
オズボーンは秘書を仰向けにさせ、彼女のずぶ濡れの穴に肉棒を突っ込んだ。

「あううん!」

そのあとは、腰を振り、秘書の濡れた穴の中を擦りまくり、つつきまわし、秘書をひいひい言わせたオズボーンだった。


黒のボンテージ姿でピッチングのフォームをしている


~大幅に場面変わって、プロ野球アナコンダズの球場~

山村の一軍の公式戦初の登板の瞬間が来た。

山村の彼女のビビちゃんは震えながら、タケシ君とお母さんと一緒に試合を見ていた。

山村、一球目、投げた!
「ボール!」

ビビちゃんは、顔を斜め下に伏せた。

タケシ君はビビちゃんに言った。
「しっかり見て!応援して!」
タケシ君のお母さんもおっしゃった。
「そうよ!しっかり見て!念を送るのよ!!」

ビビちゃんは、前に向きなおり、目を見開いて山村を見つめた。

その後。
ストライク、ファール、ボール、ファール、ファール、ファール。

「ねばりやがる」
とタケシ君はくやしそうに言った。

しかし、次に打者が打ったボールは、ファーストゴロになった。

「やったあ」
「ワンナウト!ワンナウト!」
タケシ君とお母さんは喜んだ。

球場内にアナウンスが流れた。
3番、センター、えがしら~ 背番号きゅう~

次の打者は、今回の有毒火山の影響を受けずに生き残っていた、数少ないトップ選手だった。

有毒ガスは、①トップレベルのスポーツマン、②トップレベルの美人、③トップレベルの美声の持ち主たちの多くを殺戮したが、火山ガスの風向きの関係、その他の状況などにより、トップレベルの中でも生き残った人は少しはいた。

江頭選手の場合は、一回目の火山爆発の日に外国に行っていた。
そして二つめの山の爆発をニュースで見てから、しばらく帰国を控えていたので、無事だったのだ。

「あら、この人有名な人じゃない?
お母さんでも知っているわ」
と、タケシ君のお母さんは言った。

「う〜ん。江頭は強敵だなあ」
とタケシ君は唸った。

ビビちゃんは、今日一番震えながら、両手を祈るように握った。

しかしだった。

山村は、この有名一流打者から見事な空振り三振を取ったのだった。

大喜びで手を叩くタケシ君とお母さんの横で、ビビちゃんは、ボーっと山村を見つめていた。

江頭選手の三振により、三人は随分気が楽になった。

次の打者は、三遊間に弱々しい当たりを打った。

三塁を守る選手が、ボールに向かう。
ゆっくり間に合うタイミングだ。
やった!
守り切った!
・・・・・・と思った瞬間だった。

サードがお手玉をした。

三塁手は握りなおしたボールを急いで一塁に投げたが、セーフ!!


「ばかっ!何やってんだよお!」
後ろの席からヤジというか、お客さんの嘆きの声が聞こえた。

「ああん!もったいない!」
とタケシ君は言った。

お母さんは、
「大丈夫よ。山村のせいじゃないわよ」
とビビを励ました。

ビビはウンウンと頷き、気を取り直して次の打者との対戦を見守った。

しかしだった。
次の山村の球について、打者は動かなかった。
一塁ランナーが走りだした。

キャッチャーは山村のボールを受けるとすぐに二塁に投げた。
足が早かった。
盗塁成功!

ツーアウト二塁になってしまった。
ビビちゃんはドキドキした。

そこで相手チームはなんと、代打を出して来た。
今バッターボックスに立っている打者が、一球しか投げられてないのに?
珍しいケースだ。
ルール上は問題ないが、これには球場のお客さんたちも驚いた。

アナウンスが流れた。
代打、たにまち〜

この谷町という選手は、ずうっと二軍と一軍の間をウロウロしていた選手だった。

アナコンダズと同じく、相手チームの一軍の打者も、今回の火山の毒ガスでたくさん亡くなっていた。
それで谷町選手は、繰り上げで一軍に昇格したのだった。
山村と同じシステム?だった。

そして、実は、谷町選手と山村は二軍の公式試合で、何度か対戦したことがある。

ビビちゃんたちが球場でアナコンダズを応援しているその頃、テレビの野球中継のアナウンサーは語っていた。
「ファーム戦での山村と谷町の対戦成績なんですが、これまでに10回の対戦があり、なんと谷町が6本もヒットを打ってますねえ~」

ファームの成績までは、タケシ君もお母さんも知らなかった。
「なんかヒョロヒョロしてて弱そうなバッターだね」
「そうね。きいたこともない人だわ」

ビビちゃんも、山村が二軍時代だったときにはつき合っていなかったので、谷町の存在を知らなかった。
ビビちゃんが山村と出会ったのは、山村が三軍に落ちて、やさぐれているときだったから。

ビビちゃんも、この打者については、なんか抑えられそうかなあ?と思った。



応援メガフォンを持っている制服のJKとチアガールのJK




次回に続く
生き残った三軍選手たち⑧                                







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