最終回・エロ学生寮日記⑬
お母さん探偵、活躍する

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7月末に私が企画した、海辺の観光ホテルへの旅行。
旅行3日目の夕食は、私はお母さんと二人だけで高級和食を食べました。
そのときに、お母さんにドキッとすることを言われました。
「のぞみさんにはいつも頑張ってもらってありがたいと思ってるわ」
「そんな」
「どうか悩みは一人で抱え込まないで、私たちに対する不満や要望は、いつでも打ち明けてほしいわ」
ああ!
私の”ラブホテルに一人で閉じこもるという奇行”(ウソ)は、やはりお母さんにも伝わっていたんですね。
「わ、私は、別にそんなに困ってることはないんですけど」
「無理しないで。のぞみさん。
ストレスを貯め込むのはよくないわ」
お刺身を食べた後、アワビのソテーを食べ、少しお酒が回って来た頃、お母さんは言いました。
「東京を追われてきた”ワケあり四人家族”さんも大変みたいよ」
「皆さん、朝から晩まで働いて大変ですよね」
「奥様は、時々、職場のスーパーのそばにある川に向かって叫ぶんですって。
クレーマー客にからまれた後なんかにストレス解消のために」
ああ、それきっともうすぐ大丈夫ですよ。
彼女はお父さんの会社に入社しますから。
そう私が思っていると、お母さんは続けました。
「あと、あそこの旦那さんも、ストレスが極限状態になったときに、たった一人でホテルに閉じこもるらしいのよ」
は、はい?
「そ、そ、そ、そーなん〜ですか?」
「私、商店街の電気屋さんにきいたのよ。
電気屋さんが、北の方のラブホテルの照明設備を修理に行ったとき、旦那さんがたった一人でラブホテルから出て来たんですって」
やべえ!!
おしゃべり商店街め!!
こんなに情報漏れてたら、どっかで点と点がつながりかねないやないかい?!

高級和食のお座敷を出たあと、私とお母さんは海岸に散歩に行きました。
お母さんに散歩に誘われたとき、私は恐怖におびえました。
もしかしたら、お母さんは全てお見通しなのではないのか?
嫁である私が、四人家族の旦那さんと浮気したことをお察しなのではないか?
岬まで連れて行かれて、お母さんに崖から突き落とされる映像が、私の脳裏によぎりました。
しかし、大丈夫でした。
お母さんは、砂浜に私を誘ったのでした。
「ああ、いい風~。
たまにはこういうところに来るのもいいわね~」
お母さんは、夜の砂浜をご機嫌で歩きました。
そして、私とお母さんが、少し岩場のある方まで砂浜を歩いて行ったときでした。
小さな甘い声が聞こえてきました。
岩場の向こうからです。
私たちは、そっと向こう側をのぞきました。
大きな岩の向こうには少しだけ砂浜のスペースがあり、そこには四人家族のイケメン高校生次男と、双子Bちゃんがいました。
月明りの下、二人は真っ裸で、折り重なっていました。
イケメン次男の綺麗な裸のお尻が動きます。
イケメン次男の下にいるBちゃんが、もがきました。
次男は、ぎこちなく動きながら言いました。
「痛い?大丈夫?」
「ううん。大丈夫」
Bちゃんは、甘えた声で答えました。
二人のそばには、脱ぎ捨てた服の他に、Bちゃんが得意だという楽器が置いてありました。
*******
3泊の観光ホテル旅行を終えて、私はワゴン車に6人を乗せて寮に帰りました。

運転席の私の隣にはお母さん。
すぐ後ろの三人掛けシートには、同性愛三年生男子を真ん中にして、両脇に同性愛四年生と、クラスメイト一年生。
三人は遠慮がちに、しかし穏やかに会話をしていました。
一番後ろの二人掛けシートには、双子Bちゃんとイケメン高校生次男。
こちらは、もう完全に人目をはばかることなく、ベッタリとくついていました。
Bちゃんも次男も経験者だったのかしら?
それとも昨日、初めてだったのかしら。
ちゃんとうまくできたかしら。
そんなことを考えながら、私は運転をしました。
*****
寮に帰ると、慣れない男二人だけで、丸一日寮を守ってくれていたお父さんと夫から話をききました。
「あんなしっかりしたいい子だと思ってたのに、驚いたよ」
と夫が言いました。
それは四人家族のイケメン長男君のことでした。
寮の住人は帰省する人もいたし、私の観光ホテル企画に参加した人もいましたし、ここ数日、寮はガラガラでした。
人の少ない寮のそのスキをついて、四人家族のイケメン長男は、昨夜、四階の双子ちゃんの部屋に入り込んでいたとのことでした。

昨日双子Bちゃんは観光ホテルにいましたから、双子ちゃんの部屋にはAちゃんしかいなかったはずです。
そこにイケメン長男が忍び込んだの?おお!とうとうやったか?と私は思いました。
夫が、四階の応接室に会社の資料を取りに行ったときに、長男が双子ちゃんの部屋から出て来たところに出くわしたそうなのです。
「ここで何してるんだ?!君は。
四階は女性の聖域だろ!
男は踏み入れてはいけないと言っただろ?!」
夫は、四階の廊下でイケメン長男に向かって、怒りの声をあげたそうです。
イケメン長男がオロオロしていると、双子Aちゃんが部屋から走り出てきました。
「ごめんなさい!
ごめんなさい!
私たちは何もいけないことはしてません!」
そう言いながら、双子Aちゃんは飛び出してきました。
夫は、驚いたそうです。
なぜなら、大学一年生の双子Aちゃんが、高校生みたいな制服を着ていたからです。

そして、次に双子ちゃんの部屋から飛び出して来たのは、セーラー服を着た大学二年生の円満女子でした。
夫は、更にびっくりしました。

二年生の女子は、夫に向かって言ったそうです。
「若旦那さん、許してあげて。
この二人は変なことをしていたわけではないのよ。
私がずっと一緒だったんで、保証します。
二人は指一本触れてないわ」
そこまで話をきいて、
「どうゆうこと?」
とお母さんがたずねると、お父さんは答えました。
「あいつらセックスとかをしていたわけではないが、写真撮影会をしていたんだとよ。
長男が二人の女の子に高校生の恰好をさせてさ。
変態か?」
私は、双子Aちゃんのビーチでの水着姿を思い出しました。
イケメン長男のリクエストとやらで、海岸でスクール水着を着ていた双子Aちゃんでした。

私と四人家族の旦那さんとの悪事は、まだばれてないようでした。
でも、私たちは、安全策をとることにしました。
もう二度と、北のラブホ街には行かない。
あそこは、商店街の人がうろうろしている。
危険です。
少し遠いので大変ですが、観光ホテルのそばのあのラブホに行くことにしました。
秋のある日は、このラブホテルで私は旦那さんにSMまがいのことをされました。
この日、旦那さんはロープを持っていました。
旦那さんは全裸の私を縛り上げました。
おっぱいの上と下をロープを渡し、おっぱいを強調するように縛られました。
そして、お股のワレ目にもロープをはめられ、そこを引っ張られました。
「アアッ!
痛い!
いやっ!いやっ!
やめて!」
私は、泣きながら叫びました。
でも構わず、旦那さんは私のお股のワレメに食い込んだロープを引っ張りました。
「イヤ!イヤ!」
でも不思議なことに、最初は痛かったのですが、少しずつロープが快感に変わってきました。
「あん!あん!あ~ン!ああん」
私は股間から愛液をダラダラたらしながら、旦那さんに責められ続けました。
ロープをほどかれて、旦那さんの肉棒を受け入れるときには、私は旦那さんの背中に爪を立ててよがっていました。

冬に近づいたころ、また寮の住人たちに変化が訪れました。
スポーツ部の人にしては体が華奢だったあおいちゃんは、怪我をして挫折して、スポーツ部を辞めることになりました。
スポーツ部のグランド横には、選手たちの住まいである合宿所がありましたが、スポーツ部を辞めるあおいちゃんはそこを出なければならなくなったそうです。
それで、あおいちゃんは、うちの寮に入りたいと言ってきました。
破局男子(臨時マネージャー)の手引きでした。
ありがたいことですが、でも、困りました。
うちの寮には、もう女子用の空き部屋はなかったのです。

円満女子が、二人部屋を一人で独占していたので、そこに同居させることは物理的には可能でしたが、でも、円満女子は”破局男子”の新しく連れて来たオンナとなんか同居したくないと言いました。
「困ったわね。
せっかく入居したいと言ってくださる方がいるのに、お部屋がないって」
「もういっそのこと、一階の空き部屋に、女子を住まわせちゃいますか?
”四階が女子の聖域”っていう定義はやめて」
「うーん。そうねえ。
無駄に部屋を開けているのももったいないし、どうしましょう?」
と、お母さんと私が相談していると、先生と男子マネージャー君がやってきました。
先生は、お母さんと私に向かって驚くことを言いました。
「良美さん、のぞみさん。
私たち、もうすぐここを出て行こうと思うので、私の部屋を使ってください。
あおいちゃんをそこに入れてやってください」
お母さんと、私は驚きました。
「私たちって誰?」
「私たちって、誰と誰のこと?」
先生は、お母さんと私の質問には直接答えずに、別のことを言いました。
「私がこちらの寮を退去するタイミングと、あおいちゃんがスポーツ部を退部扱いになるタイミングを調整いたします。
私が出て行ったら、あおいちゃんをすぐにこちらに入居させてあげてほしいんです」
そこで、男子マネージャー君が、男らしくズイっと一歩前に出てきて、大きな声で言いました。
「彼女が妊娠したので、僕たち、結婚することにいたしました。これからは三人で一緒に暮らします!」
「は?誰が妊娠したんですって?」
「誰と誰が結婚するんですって?!
で、誰と誰と誰の三人がここを出てゆくんですって?」

先生の妊娠を機に、先生と男子マネージャーは、結婚する決断をしました。
うちを出て行って、赤ちゃんと一緒の三人の新しい生活拠点を見つけるようです。
二人が大学を続けることは、大学側にも理解を得られたようでした。
しかし、先生と男子マネはいつからデキちゃったのでしょうか?
私は、この人たちは、もっとじれったい関係かと思ってたのに。
先生は、後に私だけに教えてくれました。
実は、この寮に入った当初から、二人は関係があったそうです。
先生は、うちの寮のルールブックを見て、男子は四階に行ってはいけないけど、女子は二階に行っていいと理解していたそうです。
男子マネが、初夏に同居人のクラスメイトを見つけるまでの間、先生は頻繁に、二階の彼の部屋を訪れてエッチをしていたそうです。
驚きです。
ただ、34歳女・スポーツの名手の先生は、夜這いの仕方が巧みだったので、お母さんにもお父さんにも夫にも誰にもバレなかっただけのようです。
私も気づきませんでしたし。
そして男子マネージャーが二人部屋になってからは、先生と男子マネは、北のラブホテルに頻繁に行ってセックスしてたそうです。
ウソ~ッ?!
それもおしゃべり商店街の連中の誰にも気づかれなかったとは、すごい!!
私なんてすぐに見つかったのに!!
いや~感服いたしました!!
先生と男子マネの結婚は、来年の三月ということです。
色々、調整した結果、来年四月から、寮の新しい部屋割りは、こうなります↓

先生の部屋にはあおいちゃんが入ります。
四年生の同性愛男子は、もう卒業です。お勤め先も決まったのでこの寮を出てゆきます。
男子マネージャーも出て行ってしまうので、同性愛男子三年生がクラスメイト男子の部屋に移ることになりました。
これで少し寮が整理されるので、新しい入学生を迎えることもできるでしょう。
来年の四月からそれぞれがどうするか、目途が立って来た年末。
私たちの学生寮が始めて迎えるクリスマスのことでした。
悲惨なことになりました。
クリスマスの朝、ワケあり四人家族がいなくなりました。
夜逃げのように突然いなくなりました。
四人は少しずつ荷物を運び出していたようです。
お魚屋さんの車を借りたり、なんだかんだで。
最後は、うちのお父さんのワゴン車を盗んで、四人家族は出て行きました。
うちのお母さんが、四人家族の部屋に置いていた茶箪笥や、余ったテレビも持っていかれてしまったようです。
一階のキッチンにあった電子レンジとトースターも持っていかれていました。
お母さんは泣いてしまいました。
自分が温情をかけて、みんなの反対を押し切って、四人家族を学生寮に受け入れてあげたのに、こんな結末に。
私は、私の不倫相手の旦那さんに大変憤りを覚えました。
私を弄ぶだけ弄んで!
最後はSMまでしやがって!!
それでこんな仕打ち!
なんなのよ!あの男!!
お父さんと夫も、もちろん、ガックリきてました。
奥様を自分たちの会社に入社させてまで大事にしてきたのに、この裏切り。
しかし、お父さんと夫は、クリスマスのお昼に会社からかかってきた電話で、もっと大変なことに気づきました。
お父さんと夫の経営する会社の金庫から、現金が数十万円が盗まれていたとのです。
お父さんは、奥様を経理担当に任命して、現金の管理をさせていました。
いや被害はこれだけではないかもしれません。
奥様は会社の社員さんの給与の振り込みの仕事もやっていたので、もしかしたら、今後、もっとひどいことが見つかるかもしれません。
そして被害を受けたのは、私たち寮の運営者家族だけではありませんでした。
その日の午後、双子Aちゃんと円満女子のパンツをチラ見せ制服写真や、乳首チラ見せスクール水着の写真が、制服や水着自体とともにネット上で売られていたことも発覚しました。
これは、イケメン長男の仕業でしょう。
また双子Bちゃんは、イケメン次男に処女をささげた上に、大事にしていた高級楽器を盗まれたようでした。
夫は、イケメン兄弟のバイト先のケーキ屋さんとお魚屋さんに電話しました。
すると、あの兄弟が働きだしてから、両方のお店では謎の金銭紛失事件が度々あったということもわかりました。
旦那さんの勤めていた観光ホテルの損失については、どんなデカい被害があるのか恐ろしくて、その時点では確認できませんでした。

私たち家族が、東京から追われてきた謎の一家を受け入れた結果、寮の住人にも商店街にも迷惑をかけてしまったということです。
責任を一身に感じて、床に崩れ落ちて泣いたお母さんでした。
でもしばらく泣いた後、お母さんは、急にハッと顔をあげて叫びました。
「盗聴器!!」
そのお母さんの言葉に、お父さんも夫も私も、
「???」
と思いました。
お母さんは言いました。
「ワゴン車に、私、一昨日、盗聴器をしかけたのよ!!
私、盗聴器を仕込んだのよ!
あと、車が今どこにあるかわかるGPSの追跡システムも仕込んだのよ!」
お父さんも夫も私も、お母さんが何を言っているのか、意味がわかりませんでした。
お母さんは続けました。
「クリスマスなんかのはしゃいだ日には、のぞみさんか二郎かお父さんが、また浮気すんじゃないかと思って、おととい、お父さんのワゴン車に仕込んだのよ!」

三月に、先生と男子マネージャーは、ご自分たちの親族だけで小さな小さな結婚式を開くことにしたようです。
その頃には、とっくに、あの”ワケあり犯罪四人家族”は警察に捕まっていました。
お母さんの仕込んだ盗聴器やGPSのおかげでです。
先生と男子マネージャーは、親族だけの小さな結婚式に、私たちを特別のお客として呼びたいとおっしゃってくれました。
「良美さんにもオーナーにも、のぞみさんにも若旦那さんにも大変お世話になりましたので。
親族だけの結婚式なんですが、スペジャルゲスト、スペシャル立会人として皆さんには、私どもの結婚式にはお越しいただきたいのです」
と、先生と男子マネは、お手紙&電話で言ってくださいました。
このお話を2月にいただいたとき、私たち4人家族の関係は、きまずかったです。
ハッキリ言って、このころ私と夫はギスギスしていました。
お互い、よそよそしさと疑心暗鬼に包まれていました。
お父さんもすっかり無口になっていました。
しかし、お母さんは明るく言いました。
「先生とマネージャー君の結婚式には、みんなで出席させてもらいましょうよ。
こんなおめでたいことある?
うちの寮から幸せなカップルが誕生したのよ。
幸運をわけてもらいましょう。
そう。
私たちにとっても厄落としよ」
私たちは、寮の立て直しと、家族の再生を誓いながら、先生と男子マネの小さな結婚式に出席させていただくことにいたしました。
終わり
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