エロ学生寮日記⑦
寮の人間模様を観察する若女将

★これまでの話➡エロ学生寮日記① ② ③ ④ ⑤ ⑥
私たち夫婦と、夫の両親とで始めた学生寮。
私たちが当初想定していなかったような人ばかりで、寮の部屋は埋まって行きました。
●私の当初の想定➡新大学一年生がたくさん入寮する。
●現実➡カップルや、教師や、家族が入居している。

四階は、女子の聖域です。
四階に足を踏み入れた男子は、罰金2万円です。
そのルールの裏をかいて、二階のお風呂で不埒なことをしていた男女カップル二組は、私と夫が叱ったあと、風呂場でセックスするのはやめました。
彼らは真面目に(?)ラブホテルに行くようになりました。
この街の北の方には、ラブホが数軒並んでいるミニラブホ街があります。
うちの寮は、食事の時間の制限はありましたが、帰宅時間の制限はありません。
夕食時間PM7時~8時に帰って来れない人の夕食は、事前に言っておいてくれれば冷蔵庫にとっておくので、各々が温めて食べるルールになっていました。
カップル男女が、「明日は帰りが遅くなりますので、夕食は冷蔵庫に取っておいていただけますか?」と言うときは、きっとラブホのステイを使っているんだなと思いました。
「ラブホテルのご休憩っていくらくらいなんでしょう?
学生たちのお金、大丈夫ですかね?」
と私が言うと、お母さんは、
「さあ?日曜日まで働いている学生さんがいる一方で、そんな恵まれた人たちのことなんて心配する必要はないわ」
と言ったあと、
「でも気になるわね。
いくらくらいなのかしらね?
のぞみさん、若いのに知らないの?」
とおっしゃいました。
私は知りません。
だって、東京にいたときは、二郎さんは一人暮らしだったので、いつも二郎さんの部屋でエッチしてましたから。
お母さんと私がそんな話をしているときに、同性愛男子カップルの一人が通りかかったので、思わず私は声をかけてしまいました。
「あ、ね、教えてほしいんだけど。
ラブホテルの休憩タイムっていくらぐらいするのか知ってる?」
声をかけてから、しまった!と思ったのですが、彼はニッコリ笑いました。
「この地方は2時間で3000円くらいですよ。もう少し安いところもあったかもしれません」
と親切に教えてくれました。
そんな同性愛男子は、今は同部屋住まいです。
彼らは、この寮の二人の部屋で愛し合っているようです。
彼らは、「明日は夕ご飯はいりません」と申告することがありました。
きちんと夜もそんな遅くない時間に帰って来たのに、二人でお部屋に閉じこもってしまうことがあるのです。
お父さんと夫は、三階の男子たちが同性愛者であることを知りません。(私とお母さんが黙っていたから)
土曜日の7時過ぎに帰って来た同性愛男子カップルが、階段を上がって行ったのを見たお父さんは、私に向かって言ったことがありました。
「なんだよ。
最初は遅くなると思ったから飯いらないって言ったんだろうけど、ちゃんと帰って来れたんだろう?
なんか冷蔵庫の余り物でも出してあげなさいよ」
と。
私は言いました。
「いや!違うんです。
ホントに彼らはいらないんです。
きっと、今日はもうお食事は外でお済みなんだと思いますよ」
お父さんは、
「そうか?」
と言った後に、
「じゃ、また彼らを晩酌にでも誘うかな?」
と嬉しそうに言い、階段を上がろうとしました。
私は慌てて停めました。
「ダメです!
彼らの邪魔をしてはダメです!!」

入居者たちのご飯を作るのは、大変でしたが楽しかったです。
お母さんがきちんと栄養素などを計算して献立を作成し、それを元にを作ります。
でもときどき、土日に魚屋さんでバイトをしている4人家族の次男坊が、たくさんお魚を持って帰ってくることがありました。
そんなときは、夕食の品数が豪華になります。
高校生次男坊は、私にお魚を渡しながら、
「のぞみさん、今日の戦利品です」
と、イケメンな顔をわざとおどけさせながら言ったものです。
私は、そのたびに可愛いなあと思いました。
自分が若かったらこんな男子とつきあいたいなあと、つくづく思いました。
*******
大学の一般入試の合格発表のあと、あいていた部屋の残り3つは、すぐに契約が決まりした。
普通の新入生の男子が3人引っ越してきました。
3月末には、双子ちゃんも、先生のファンの推薦入学男子も、正式に引っ越してきました。
しかし、あの『多分留年するので部屋を契約したい』と言ってた人は、なんと大学を無事にご卒業なさりました!
そして、多分入学すると言ってたその子の近所の子も、入学試験に落ちて大学に入学できませんでした。
そのせいで、仮押さえをしていたうちの寮は一室、空いてしまいました。
「しょうがないわ。
他の入居者を待ちましょう。
きっとすぐに来るでしょう」
そうお母さんは言いましたが、あいた部屋はなかなか埋まりませんでした。
4月になっても売れ残ってしまいました。
みんなの共有スペースの隣ということがダメなのかなあ?と私とお母さんは話し合いました。

そのころには、最初に私が心配していたこと、お父さんが四階の応接室で、先生とお酒を飲んだりしないか(あるいはイチャイチャしたりしないか)の心配はなくなりました。
なぜなら、先生は、推薦入学男子にいつも独占されがちだったからです。
四階の女子の聖域には男子は立ち入り禁止でしたが、一階のリビングには女性は来てよいルールでした。
男子は先生を一階のリビングに呼んでは、勉強の相談をもちかけたり、スポーツ部のことについておしゃべりしたりしていました。
寮にいるときは、その18歳の男の子は、34歳の先生にいつもまとわりついていました。
いや、先生のスポーツ部にマネジャーとして入部したそうなので、そっちでもまとわりついているかもしれません。
そして、うちの60歳お父さんの関心も、先生からいつしか”訳あり四人家族”の色っぽい奥さん42歳にうつっていました。
お父さんは、”ワケアリ家族”のご夫婦を応接室ではなく、三階のご自分たちの居住スペースに招待して、お酒をふるまいました。
私とお母さんが、夕食の後片付けを一階のキッチンでしているときに、お父さんからおつまみが欲しいという電話が三階からありました。
お母さんは、お父さんのためにおつまみを作って、ミニエレベーターに乗せました。
これは、各階のキッチンを結ぶ、食事を各階に運ぶ小さなエレベーターです。
思えば、お母さんがこれが欲しかったためにこの寮を四階建てにしてしまったようなものでした。
でも私は、ミニエレベーターを止めました。
「待って、お母様。
私がお持ちします」
私は、お父さんの様子を見たかったのです。
私がおつまみをお盆に乗せて三階に行くと、四人家族の旦那さんは、お父さんに向かって感謝の言葉を述べられていました。
「私たちは、もうしばらくは、お酒なんていう贅沢品は我慢しなくちゃといけないと思っていたのに。
今日は、どうもありがとうございます。
ごちそう様です」
奥様は、色白の肌をピンクに染めていました。
「ねえ~。
ほんとにこんなに優しい家主さんに出会えて、私たち幸せだわ」
お父さんは、
「いえいえ、ただ私も飲む相手が欲しかっただけなんです。
うちの女房も息子も嫁もあんまり飲まないもんで。
今後も、よろしかったら、いつでも私の部屋にたずねて来てください」
と言っていました。
「まあ~ありがとうございます」
と、奥様は身体をくねらせていました。
私がおつまみをテーブルに出しても、お父さんは「あ、ありがと。悪いね」としか一言しか言わないし、奥様も私をチラッと見て軽く会釈しただけで、楽しそうにお喋りを続けていました。
私は少しだけ腹が立ちました。
自分が無視されて、お手伝いさん扱いされているような感じがして。
私はムッとしながら、スタスタとその場を去りました。
しかし、そのときでした。
旦那さんが椅子から立ち上がって、去ろうとする私を追いかけてきました。
「おつまみをありがとうございます。
のぞみさんってお料理上手なんですね。
お食事もいつも美味しくって素晴らしいです。
それにこんな美人な若奥さんがいる寮って、学生たちは幸せだな」
「い、いえそんな」
と言いつつ、私は旦那さんの顔を凝視しました。
あ。
この人、イケメン次男坊の甘い顔に似てる!と私は思いました。
てか、逆か。次男坊がこの人に似てるのですよね?
旦那さんはいつも疲れたお顔をしていると思ったけど、こういったリラックスしたときは、なんていうか、甘い、しかも次男坊にはない渋さも漂わせたダンディなイケメンだったんだと、私は気づきました。

先生と、スポーツ部のマネジャーになった男の子は、よく一緒に行動してました。
朝は一緒に大学に出掛けてゆくし、帰りはグランドから一緒に帰ってきます。
最初は、先生が男の子を置いて先に出かけようとしたリ、弱冠うざがっているというか、冷たくしているというか、あまりに一人の学生と親密になるのを避けているようにも思えました。
先生は昼間は、いつもパキパキしてました。
いつか、お父さんと一緒にブランデーを飲んでたときのようなエロっぽさは、学生たちの前では微塵も出しませんでした。
しかし、私はあるとき、先生の違う横顔を目撃しました。
ある日の夕方、私は外にお使いに行ったときに、先生のスポーツ部のグランドを見に行ったのです。
(まだ先生のスポーツ部って練習してるかな?
どういう練習をしてるのかな?見てみたいな)
でも、もう練習は終わっていました。
グランド整備を女子学生達がしていました。
マネージャーになったあの男の子も、整備を手伝っていました。
先生は、グランドの隅に立って、それをボーっと見ていました。
なんだか、いつもの顔と違う、酔ってエロかったときの顔とも違う、なんというか、憂いを含んだ女性の表情をしていました。
先生は、風で髪がなびくのも気にせず、少し首を傾け、ボーっとしたような、でもどこ優しいような悲しいような顔をしてグランドを見つめていました。
年上の人にこんなことを言っては失礼ですが、率直に言って可愛い女性の顔でした。
その視線の先には、マネジャーの男の子の姿がありました。
***
双子の女の子は、”訳あり四人家族”の男兄弟に夢中なようでした。
私は、お母さんにきいたのです。
「のぞみさん、面白いわよ。
私、あの双子ちゃんたちがおしゃべりしてるの、こっそりきいちゃったわ。
かわいいわね。
あの家族の兄弟に憧れているみたいなのよ。
双子A『私は、お兄さん担当ね』
双子B『私は、高校生の弟ちゃんの担当ね』
って言って、キャーキャしてたわ」
へえ、やっぱりと私は思いました。
数日後、イケメン次男が、双子のBちゃんと仲よく一緒に寮に帰って来たのを見かけました。
イケメン長男も双子のAちゃんに、自分が一年生のときに使っていた教科書をあげているのを見ました。
いいわね。
いいなあ。
ああ、いいなあ。
青春って。
そう私は思いました。
私だって、そういうことしたい。
そして私は、想像してしまいました。
このイケメン男子たちのイケメンお父さんと自分がつきあうことを。
でもすぐに、
(ダメダメ。
何アホな妄想してんのよ。
あはは、どうかしてる~!
バカじゃないの?自分)
と私は思いなおました。
~~皆の年齢について~~
●お父さん=60歳 お母さん=58歳
●夫=28歳 私=28歳
●四人家族の旦那さん=40歳 奥さん=42歳
長男=19歳 次男=17歳
●先生=34歳
スポーツ部のマネージャー(推薦入学男子)や、双子ちゃん=18歳
●ラブホに行く男女4人=19歳
●同性愛男子カップル=20歳と21歳
~~~~~

私たちの寮は、ゴールデンウィークを迎えました。
先生とスポーツ部のマネジャーの男の子を残して、学生たちはみんな帰省や旅行に出かけました。
スポーツ部は、連休中も練習や試合があるので、二人は残りました。
東京を追われてきたらしい、帰るところもない四人家族はもちろん残っていましたが、寮はガラガラになりました。
お父さんの経営する会社もGWは、お休みでした。
お父さんは、私とお母さんに言ってくださいました。
「寮が出来て以来、君たちは一日も休んでないだろ?
どうか交代で休みをとってくれ。
その間、僕と二郎が寮の仕事を手伝う」
「でも・・・」
とお母さんが言うと、夫は、
「なあに、寮に残ったたった6人の朝と夜だけの食事の世話でしょ?
もちろん、母さんかのぞみのどっちかは交代で残ってくれて指令を出してくれないと、僕らも動けないけど、二人で半分ずつ休んでほしいんだよ」
と言ってくれました。
ゴールデンウィークは5連休でした。
私とお母さんは、交代でまるまる二日ずつの休日をもらうことにしました。
あとの一日は、お父さんと夫にしっかり休んでもらうことにして。
お母さんは、お休みの一日目はご近所の奥さん友達と一緒に、隣の県にある美術館に出かけてから、外食をすることにしました。
二日目は、他のお友達と一緒にエステに行ってから映画を見ることにしたそうです。
私は、この休日は、最初は東京の実家に帰ろうと思ったのですが、やめました。
だって、大学が休日のときは、私たちって案外しっかりと休めるんだな?と私は気づいたのです。
普段は休みもなく激務の大変な寮運営ですが、よく考えると、きっと大学の長い夏休みもお正月休みも、この寮はガラガラになるのでしょう?
そのときは私とお母さんはきっと、たくさん休めるんですよねえ。
そのときは、私も東京に何日も帰れるでことでしょう。
そう考えると、私はこのお休みは実家に帰らずに、今現在、自分がもっとも興味のあることに時間を費やそうと思ったのです。
私がもらったGWのお休み二日は、私の自由時間です。
どっかに遊びに行こうが、今、自分の興味のあることに時間を費やそうが私の自由です。
私は、先生とマネジャーの男の子をじっくり観察しようと思ったのです。
あと、お父さんと四人家族の奥さんの様子の観察。
あと、私が好感を持ってしまった四人家族の旦那さんの動向をうかがう・・・

しかし遊びに行かずに寮に残っていた私は、驚くべきひどいことを目撃してまいました。
多分留年すると言っていて、実は卒業してしまった学生のせいであいてしまった、あの空き部屋。
今だに入居者のいない、一階の共有スペースの隣の空き部屋。
その空き部屋に、四人家族の奥様と、私の夫・二郎さんが二人でしけこむのを私は目撃してしまったのです!!
次回に続く
➡エロ学生寮日記⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬
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