最終回・エッチな孤島リゾート⑨
最終日の朝。誰もいない砂浜でセックスする

★前回までの話はこちら➡エッチな孤島リゾート① エッチな孤島リゾート② エッチな孤島リゾート③ エッチな孤島リゾート④ エッチな孤島リゾート⑤ エッチな孤島リゾート⑥ エッチな孤島リゾート⑦ エッチな孤島リゾート⑧
嵐に襲われた、”元・セックス婚活の会”の社長の孤島。
島の北西部の洞窟?横穴には、お客さんの山口さんと社長の娘がいた。
社長の娘が、山口さんにもらった簡易トイレでお小水を済ませた直後だった。
本来、二人を救出に来たはずのR男夫婦とD子さんがドロドロになりながら、台車に乗せた社長を運んで洞窟にやって来た。
台車に横たわった父を見て、社長娘は叫んだ。
「どーしたのよ!!お父さん!!」
社長は斜面を転げ落ちて、腰を痛めてしまっていた。
社長は、山口さんが広げてくれたブルーシートの上に寝かされた。
もう、山口さんを屋敷に連れ帰るどころの騒ぎではなかった。
社長はブルーシートに寝ながら錯乱していた。
「みなさん!!私をここに残して屋敷に帰ってくれ!
私をここに置き去りにしてくれ!
犠牲者は私一人でいい!
みなさんはどうか生き残ってくれ!!」
R男夫婦も、弱冠、錯乱していた。
「そんな!!」
「そんなこと言わないでください!社長!!
死ぬときは一緒です!」
そんな中、携帯で屋敷と電話をしていたD子さんは、電話を切ると冷静にみんなに向かって言った。
「今、電話で若社長が言ってました。
気象情報によると、波の心配はないそうですって。
嵐もあと3、4時間もすれば去るのではないかということです。
今が一番のピークみたいです。
どうやら、私たちはここでやり過ごしてから屋敷に戻った方がよさそうですね」
激しい嵐の中を歩いて来た4人は、キャンプ民の山口さんが大鍋で沸かしてくれたお湯とタオルで体を拭いた。
山口さんは、横穴の奥から小さな救急箱を出して来た。
消毒液やばんそうこうにより、かすり傷を負った社長やR男夫婦に処置がなされた。
そして4人は、山口さんのカップ麺を食べた。

社長は、寝たまま、カップ焼きそばを娘により、食べさせてもらった。
社長の焼きそばには、山口さんが、海苔とキャベツと缶詰のソーセージをチョイ足ししてくれた。
R男さんは、かき揚げの入った日本そばのカップ麺を食べた。
R男妻は、シンプルなカップ麺を。
D子さんは、カレーヌードルと、燻製卵を二個と缶詰のあんみつを二個食べた。
山口さんは、ランタンをもう一つ取り出して、大荒れの外の様子を一度見に行ったあと、皆に熱々のコーヒーを入れてくれた。
他、山口さんは、この洞窟に急に訪れた客人たちの世話を焼いた。
「飲料水のペットボトルは、ここに置いておきます。
あと、夜中にトイレに行きたくなった人は言ってください。
携帯トイレがありますので」
社長は辛そうだった。
R男さんは思いついたように言った。
「そうだ!
睡眠薬持って来たでしょ?
あれで眠ってしまったらどうです?」
慌てて社長と社長の娘は、R男さんに向かって、
「し―ッ!!」
と言った。
6人の男女は、孤島の洞窟で、嵐の夜を過ごした。
*******
明け方に、R男夫婦は目を覚ました。
もうすっかり外は静かになっていた。
他のみんなは、山口さんの持って来たバスタオルや、寝袋やタオルケットや毛布に包まれて、ぐっすり眠っていた。
R男夫婦は、皆を起こさないように静かに横穴の外に出た。
東の方の空は、かすかに明るくなっていた。
雨もやんでいたし、風は穏やかだった。
湿った空気は、モワーッとして、暑いくらいだった。
R男夫婦は、深呼吸し大きく伸びをした。
緊張していた力が抜けるようだった。
「散歩に行こう」
夫婦は、手を繋いで、島の南の方に向かった。
ブラブラ歩きながら夫婦は会話した。
「私たち、今日で帰るのよね」
「そうだね。色々ありすぎて忘れてた。
というより、船を出せないんじゃないかと思ってたから今日帰れるなんて思ってもなかった」
「お昼にはここを出るのよ。
なんかさみしいわね」
「もっと、この島の自然を堪能したかったな」
「あら、昨日、イヤというほど満喫したじゃない?」
二人は笑った。
夫婦が南のビーチに到着したころには、もう海も明るくなってキラキラし始めていた。

元々綺麗な砂浜だったけど、今朝は格別綺麗だった。
嵐により、汚いものは、綺麗さっぱり全部流されていた。
二人以外の人は誰もしないし、この浜辺は全部、二人きりのものだった。
「うわ~いッ!」
R男さんの奥さんは、夫の手をふりほどくと、子供のように海に向かって走り出した。
奥さんは、海に飛び込んだ。
R男さんも妻を追って海に入った。
朝の海は、まだ少し冷たかった。
「気持ちいーいっ!」
二人は汚れた体を洗い流すように、バシャバシャと泳いだ。
「これ邪魔だわ、ぬいじゃえ!」
奥さんは、着ていたワンピースの裾にクロスした両手をかけて、思い切り持ち上げた。
「おいおいおい」
体にぴったりとまとわりついていた濡れたワンピースを奥さんは、脱ぎ去った。
「誰もいないから大丈夫。
あなたも脱いだら?
気持ちいいわよ」
海ではしゃいだあと、二人は、波打ち際に座った。
二人はパンツ一丁で、軽く波を受けながら並んで座って海を眺めた。
二人はキスをした。
R男さんはキスをしながら、だんだん柔らかな砂の上に奥さんの体を寝かせて行った。
R男さんは妻のパンティーも脱がせた。
波打ち際の砂の上に全裸で横たわる美しい奥さんの体だった。
誰もいない朝の浜辺で二人は、脚をからませて体を重ね合わせた。
しばらく二人はお互いの体を押し付け合い、唇を吸い合った。
柔らかい奥さんの身体と、硬いR男さんの体はぴったりと密着していた。
R男さんは、首や乳房やお腹や、妻の体中にキスを繰り返した。
そして奥さんの美しい脚の間の一番感じるところにも、口をつけた、
「あん・・・うん・・・」
砂の上で奥さんは体をなまめかしくくねらせた。
やがてR男さんは奥さんの穴に自分のモノを侵入させて行った。
「ああ〜、暖かい~」
少し冷えた体にとって奥さんの中はとても暖かった。
その後、R男さんは激しく腰を動かした。
波の音しかしない静かな早朝のビーチには、奥さんの小さな甘い喘ぎ声だけが響いた。
目をつぶってR男さんに出し入れされていた奥さんは、ふと目を開けた。
真上に美しい空が見えた。
「ああ・・・」
奥さんはR男さんの背中にしがみついた。
「ああん・・・ああん」
空を見ながら、R男さんに自分の中を突きまわされて、奥さんは感じていた。

嵐による被害はほとんどなかった。
一番の被害は、社長が腰を痛めたくらいだった。
でもそれも大したことなかったようで、社長は、台車に乗らずに横穴から歩いて屋敷に帰って来ることができた。
T県からの電気もガスも水道水も途絶えることはなかったし、社長息子とAさんの自慢の発電機や、雨水のろ過装置は使われることがなかった。
R男さん夫婦が屋敷の自分たちの部屋に戻ると、部屋に同居していたテント客に迎えられた。
「お帰りなさい。
ご無事で何よりです。
あなた達が一晩、屋外の洞窟で過ごすと聞いたときは、本当に心配しましたよ」
そのテント客の後ろには、太った女性がもじもじと立っていたので、R男さんは驚いた。
「ご、ごめんなさい。
勝手にお邪魔しております。
私、他の部屋の主なんですけど、昨晩はご夫婦がお留守ということで、ずうずうしくこちらに泊まらせていただいてしまいました」
と、太った女性客は、R男夫婦に謝罪した。
「僕が彼女を誘ってしまったんです。
一人では寂しくて。
すいません」
とテント客も弁解した。
R男さんの奥さんは、首を振り、
「いいんですよ、いいんですよ。
そういうことは、この島では想定内ですよ」
と言った。
そのテント客と太った女性客が、嵐対策をした窓の板を外したリしているとき、R男夫婦はゆっくりと風呂に入った。
二人は大きなバスタブにゆったりとつかった。
R男夫婦が風呂からあがって一階の食堂に行くと、客が出たり入ったりしていた。
テント客やダイエット客は、まだ数日、ここにいる予定だった。
客のみんなは、おにぎりと煮物の朝食を食べていた。

ダイエットのコーチ陣(社長の娘婿と、息子嫁)は、ダイエット客たちに説明していた。
「諸君!
今日のスケジュールについて説明する。
朝食のあとは、屋敷中に施した嵐対策の片付けだ」
R男夫婦が空いている席に座ると、奥さんに支えられてヨロヨロ歩く社長がやって来た。
「ご夫妻には色々ご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ありませんでした」
「お二人には、お力を貸していただいて本当にどうもありがとうございます。
大変、助かりました」
「いいえ。
嵐も、社長のお怪我も大したことなかったみたいで、何よりです」
と、R男さんは言った。
社長夫婦は、R男夫婦に提案した。
「ご夫妻、当初のご予定どおり、今日お帰りになってしまいます?
どうでしょう?
こんなことになってしまったので、もう2、3日お泊りになって、ゆっくりしていかれませんか?」
「今日からは、またすごくいいお天気が続くそうです。
ビーチで過ごすのには最高の天気になるようですよ。
また、私の自慢の料理も、まだあまり召しあがっていただいていませんし」
R男夫婦は答えた。
「いえ、僕らは明日から仕事なんです。
今日は、T県発の14時の電車には乗らないとならないんです」
「お気持ちはありがたいのですけど、予定どおり、今日のお昼にはクルーザーでT県まで送っていただきたいのです」
社長は、この孤島での新商売についての助言をR男夫婦にして欲しいと、以前から言っていた。
それは、後でメールで、”レポート”を送るとR男夫婦は約束した。
R男夫婦には、社長にもツッコみたいことも、言いたいこともたくさんあった。
でも、R男夫婦自身も今は、混乱していた。
一度、自分たちも落ち着いてから、ゆっくり考えてから、社長にアドバイスしたかった。

R男夫婦が、昼頃、Aさんの運転するクルーザーに乗り込もうとしたとき、船着き場には大勢の人が見送りに来てくれた。
小さな船着き場が、人でいっぱいになった。
社長夫婦、社長息子、社長娘、メイドちゃん、山口さん、キャンプ客同士の男女カップル、デブ専の男色家のテント客、R男夫婦の部屋に女性客を連れ込んだテント客。
「R男夫婦、あなたがたは、素晴らしいスタッフだった」
「今日でここでのお仕事を辞められてしまうとは知りませんでした」
客たちには相変わらず、ここの従業員だと思われていたR男夫婦だった。
R男夫婦が縁結びしたカップルが近づいて来た。
「私たちは、ここがとても好きになりました。
あなたたちの後釜になってここで働きたいなあなんて、今、思ってます」
そのとき、遠くから声が聞こてきた。
「いっちにい!さんしい!」
社長の娘婿が、ダイエット客たちを引き連れて走って来た。
「ぜんた〜い!止まれえ!!」
船着き場の少し手前で、一行は立ち止まった。
「R男夫婦に礼!!」
ダイエット客たちが、R男夫婦に向かって頭を下げる中、まん丸のD子さんや、おデブの男性客は顔を上げて叫んだ。
「元気でねえ!!」
「お世話になったね!ありがとう!」

Aさんが運転するクルーザーは、R男さん夫婦だけを乗せて、穏やかな青い美しい海をT県に向かって進んでいた。
R男夫婦は、クルーザーのリビングのソファーに、出されたお茶を前にしてゆったりと座っていた。
R男さんは、妻に言った。
「ま、色々あったけど。
今回の社長の商売では、少し法的には問題ありそうな感じもするけど、少なくとも客からクレームはつかなそうじゃないか?
客のみんなもそれなりに楽しそうだったし。
社長の望み通り、客同士でセックスする人も、結局いっぱいいたしなあ」
奥さんは言った。
「さあ、わからないわよ。
もう少し経過を見ないと。
特に、こき使われているダイエット客たちの誰かからリークされるかもしれないわよ」
「危機管理の対応はまずいかもなあ。
あと社長が腰を痛めたときに思ったんだけど、この島には医療スタッフもいた方がいいんじゃない?」
「でも、採算の問題とかもあるし」
R男さんは、船室の窓から外の青い海を見た。
「まあ、僕らも少し休んでから、もう少し頭をリセットしてから、ゆっくり社長への提言は考えようか」
奥さんは、
「そうね。
色々考えるのは後にしましょう。
とにかく疲れたわ」
と言った。
「T県に着くまで少し寝ようかな」
と言って、R男さんは、奥さんの膝の手の上に自分の手を重ね、目をつぶった。
終わり
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