エッチな孤島リゾート⑤
孤島3日目

★前回までの話はこちら➡エッチな孤島リゾート① エッチな孤島リゾート②
エッチな孤島リゾート③ エッチな孤島リゾート④
数年前、『セックス婚活の会』で結ばれたR男さん夫婦。
彼らが、”セックス婚活の会”の元社長の孤島に招待されてから3日目の朝。
R男夫婦は、社長の奥さんに、今日は朝食はいらないと言ってあった。
ここに来てから、毎食毎食、お腹を壊すほどに美味しい物を食べ過ぎていたからだった。
昨夜、コーヒーのポットと牛乳だけを用意してもらった。
二人は、ベランダにあった白い綺麗なテーブルで、外のキラキラした景色を見ながらコーヒーを飲んだ。
コーヒーにミルクをたっぷり注ぎながら、R男さんは妻に向かって言った。
「あのさ・・・
こんな下世話なこと言うのはなんなんだけど。
AさんとBちゃんって怪しくない?」
R男さんの奥さんは、口元に運んでいたコーヒーカップをソーサーに戻すと言った。
「あなたったら!
やっと気づいたの?
私もそんな下世話なことは言いたくなかったから、あなたには黙っていたけど。
私なんて一日目から気づいてたわよ」
R男さんは、こう言った。
「実は、昨晩、君がお風呂に入っているときに、自家発電の設備を見に、3階まで行ったんだ。
社長の息子さんが『大きな嵐がもうすぐ来る』って言っていたのが気になってね。
で、三階に行ったら、ちょうどAさんの部屋のドアが閉まるところだったんだ。
女の人がAさんの部屋に入って行くのが見えたんだよね」
奥さんは、目をつぶってうんうんと頷いた。
しかし、次にR男さんが、
「あれメイドちゃんだったと思う」
と言ったので、奥さんはすかさず目を開けて、
「ちがーうわよお!!
Bちゃんじゃないわよう!」
と言った。
R男さんの奥さんは、首を振った。
「あなたって、わかってないわねえ!
Aさんと不倫してるのは社長の娘さんよ!
メイドBちゃんと不倫してるのは娘婿さんよ!」
R男さんは、
「いやいやいや、間違いない。
Aさんの部屋に入って行ったのは、社長の娘さんじゃない。
Bちゃんだよ。
一瞬だけど、僕の方をチラッと見てからあわてて部屋に飛び込んだ人はBちゃんだった。
それにそのあと、僕がコーヒーと牛乳をもらいに一階に降りた時、ちょうどキッチンの前の廊下にいた社長の娘さん夫婦が用意してくれたんだよ。
つまり社長の娘さんにはあの時間、アリバイがある
娘さんとAさんが不倫しているわけはないよ」
と言った。
奥さんは、
「んん?」
と言った。
奥さんが目撃した不倫カップルと、R男さんが目撃したカップルは違った。
(一階間取り)

(三階間取り)

そのとき、R男夫婦の部屋のドアがノックされた。
なんと、今、話題にしていた社長の娘とメイドBちゃんがそこに立っていた。
「お二人にお話があります」
R男夫婦は、戸惑いながらも二人を部屋に入れた。
社長の娘は、言った。
「あの。
R男ご夫妻には、一昨日、昨日とお恥ずかしいところを見せてしまって、
なんて言っていいのか、そのう。
・・・申し訳ありません」
社長娘の隣でメイドのBちゃんもぺこりと頭を下げた。
(この組み合わせで何で来たのか?)
これから何が語られるのかが、わかるような?いまいちわからずR男夫婦は、二人の女性の顔を見つめた。
社長娘は、
「どうぞ、このことはまだ、父や母には言わないでほしいのですが」
と断ったあと、言葉を続けた。
「実は、私たちは、
ポリアモリー
なんです」
R男夫婦は、唐突なその発言に驚いた。

”ポリアモリー”
R男夫婦も、言葉だけは知っていた。
確か”ポリアモリー”とは、複数の男女同士、あるいは同性同士の、大勢でつき合うやつだ。
複数の男女で繰り広げる愛のスタイル、性のスタイル、生活様式のことを言う。
その際、全員同意で平和に暮らすことが”ポリアモリー”の定義だ。
ここで、メイドのBちゃんが発言した。
「私たち、4人とも真剣に愛し合っているんです」
R男夫婦は、目をぱちぱちさせて、若い可愛いBちゃんの顔を見つめた。
社長娘は、メイドBちゃんの顔をチラッと見たあと、R男夫婦に向かって、自分たちの身の上話を始めた。
「父が、この孤島を買ってリゾートの商売を始めたいと言った時に、私は反対でした。
都会を離れて、こんな不便そうなところで暮らすことは、はっきり言って私はイヤでした。
しかし、私の兄は乗り気でした。
兄は、孤島での商売に興味があったというよりも、孤島で暮らすサバイバル感というか、自給自足感について魅力を感じていたようでした。
太陽光電池とか、自家発電とか、海の水をろ過するとか、そういうことが兄は好きでした。
兄は、父に言いました。
『父さん、孤島での商売が安心してできるように、僕が生活インフラの設備に詳しい人、かつ船の運転もできる人を連れてくるよ。知り合いの知り合いに一人、Aさんっていう、うってつけの人がいるんだ。
声をかけてみる』
そして、私の主人もなぜか、この孤島での暮らしにノリノリでした。
筋肉オタクで、ダイエットオタクの私の夫は、父に商売のアイディアまで出しました。
『お義父さん!
いえ社長!
孤島でダイエット企画をやりましょうよ!
都会にいると日々の暮らしに追われたり、なんだかんだ美味しそうなものに気をとられたりして痩せにくい。
ダイエットしたいお客を、孤島に閉じ込めて強制的に痩せさせるのです。
きっと多くのおデブさんたちの役に立ちますよ』
父は言いました。
『それはそれで、一般的にはなかなか面白い企画なんだろうとは思うけど。
しかし私は別にダイエットで儲けようとは思わない。
私は、客同士に美しい孤島でセックスしてほしいんだよ』
私も、夫のアイディアを否定しました。
『そうよ。あなた。
大体ねえ、ダイエットの企画なんて世の中にあふれているわよ。
つまらないわよ』
しかし、そのとき、義姉、つまり兄の奥さんが、私の夫の計画に賛同しだしたのです。
『いや!
絶対成功するわ。
美しい孤島でのダイエット企画、悪くないですよ!
他ではやってないわよ』
忘れていましたが、兄嫁も、やや”ダイエットおたく”だったのです。
兄嫁は、昔、自分が何10キロもの大幅なダイエットに成功した経験があるので、日ごろから太目の女友だちに意見したり、指導したりすることが大好きな人でした。
そして兄嫁は、父に言いました。
『お義父さま。
ダイエットは辛いものですよ。
まさに、人生の縮図です。
きっと、辛いダイエット生活の中で、お客たちの中で愛も芽生えると思うのですよ』
兄も父に言いました。
『父さん。
孤島でのサバイバル企画もいいよ。
きっとお客の中で愛が芽生えるよ』
お客同士をセックスをさせることが、父の商売の基本です。根幹です。夢です。
父は、夫や兄嫁や兄のアイディアに乗ってしまいました。
そして、私は家族のみんなに説得されて、この不便そうな孤島への移住を渋々承知しました。
でも、私も一つだけ、条件を出しました。
私が都会を離れたくなかったもう一つの理由なのですが・・・」
社長の娘はそこで、メイドのBちゃんの顔を見た。
メイドのBちゃんは顔を赤らめた。

R男夫婦は、二人の女の顔を代わる代わる見た。
「当時の私のパート先の後輩のBちゃんも、この孤島に連れてくることを父たちに認めさせました。
私はBちゃんと離れたくなかったのです」
と社長の娘は言った。
メイドBちゃんは、恥ずかしそうに頷いた。
「ええ?!」
R男夫婦は、驚きの声を上げた。
「父は、初めはそれについては反対でした。
従業員は、最低限しか雇わないつもりだった。
家族だけで経営するつもりだった。
インフラ整備とクルーザー運転のためのAさんを雇うだけでもせいいっぱいだと、父は言いました」
なんか、話が面白くなってきてしまったR男夫婦は、社長娘の次の説明を待った。
「しかし、今度は母が、私に味方してくれたんです。
『私、お料理を作って人にふるまうのは基本的に大好きだけど、毎日毎日、多くの人の食事を大量に作ることに忙殺される生活は嫌よ。
こうしましょうよ。
私は、少量の美食だけを作りたい。
他の食事は、そのBちゃんとやらに作っていただきたいわ』
母はそう言ってくれたのでした」
社長の娘いわく、こうして、社長の6人家族と従業員AさんとBちゃんとの孤島での共同生活が始まったそうだ。
そして、この商売を開業させる準備段階中に、苦楽と釜の飯を一緒にしているうちに、社長の娘夫婦と、従業員AさんBちゃんたちは出来てしまったという。
4人は愛し合ってしまったそうだ。
4人での”ポリアモリー”を形成してしまったと。
R男さん夫婦は、頷いた。
「わかりました。
いえ、よくわかりませんが。
何となくわかりました」
まあR男さん夫婦には、ポリアモリーの人の気持ちはよくわからないけど、ここのリゾートのコンセプトが乱立してぐちゃぐちゃになっていた理由はよくわかった。

コンセプトのわかりにくいリゾートだったが、社長の望み通り、客のカップルもいくつかはできた。
テント作りを助け合ったキャンプ民の男女。
奇跡的に巡り合えたおデブ男性と、デブ専のキャンプ男性。
食べものに釣られたポッチャリ女性客と、女に飢えたキャンプ男たちのカップル。
彼らは屋外のテントでセックスをした。
そしてこの3日目には、屋敷内でも客同士のセックスが繰り広げられた。
この孤島の屋敷の二階には、客室が9つあった。
(二階間取り)

南東の角部屋のベランダの大きい部屋は、特別招待客のR男さん夫婦の部屋だった。
もうひとつのベランダの大きい北東の部屋には、超キングサイズのベッドがあった。
他の部屋のベッドは、普通の体格の人なら二人が一緒にゆっくり寝られるキングサイズだったが、この部屋は三人が一緒に寝られるくらいの超キングサイズのベッドだった。
社長が、もしかしたら3Pが好きなお客がいるかもしれないと考え、特別に一室だけそうしたのだった。
それらは、普通の体格の客の場合ならの話だが。
今回、太目のダイエット客を集めてしまったため、普通の部屋のキングサイズベッドは、お一人がちょうどよかった。
おデブさん二人が一緒に寝るのはきつかった。
ただこの北東の部屋の超キングサイズのベッドだけは、一人のおデブさんが寝ても、ものすごく余裕があった。
普通体型の人ならもう一人一緒に寝られそうだった。
この部屋をあてがわれた特別おデブさんの女性客Cさんは、ここでの過酷なダイエットが辛くて、3日目からエスケープした。
ダイエットのコーチ陣(社長の娘婿と、息子嫁)に、ウソをついた。
「ちょっと体調が悪くって、今日は早朝ランニングはお休みさせてください」
そのことを耳に入れた社長は、とても心配した。
「お客様の中に病人を出してしまっては大変だ」
社長は、コーチ陣とコック(社長の奥さん)に命じた。
「今日は、C様には、シーツの洗濯や家事やキツイ運動はさせるな。
ゆっくりしてもらうようにして。
あと、体調が悪くても食べられるような美味しい食事も作って差し上げてくれ」
コーチ陣は不満そうだったけど、社長の奥さんは喜んだ。
ここのところ、R男さん夫婦が食事を拒否していたので、社長妻が色々考えていた自慢の美食メニューがまだ出せていなかった。
朝からCさんの部屋には、たくさんの物が運ばれた。
メイドちゃんと、社長娘の押して来た大きなワゴンには、様々な物が乗っていた。
社長の奥さんは、大きなベッドに具合悪そうに(具合悪そうなフリをして)寝ているCさんに説明した。
「C様。
このラタトゥイユは、ミニ冷蔵庫に入れておきますので、好きなときに召しあがってください。
ミートパイは温かいうちにどうぞ。
でも、今食欲がなくって、もし冷めてしまったら、今持ってきましたこのトースターで3分、温め直してください。
ココアのポットとローストビーフのサンドウィッチもここに置いておきますね。
ボルシチとポトフも用意しました。
こちらは、もし冷めてしまったら、電子レンジで温めてください。
ミモザのカクテルはどうぞ、今召しあがって。
きっと食欲が出て来ると思います」
ベッドに座ったまま、ミモザのカクテルを手にした、今、別に食欲がないわけじゃないCさんは目を輝かせた。
「そして」
と社長妻は言った。
「ランチのメニューは、この中から選んでください。
そうですね。
11時くらいまでにお電話いただければ、お昼にはお持ちできると思います。
いえ、もしその頃お元気でしたら、食堂に来ていただいてもいいですし」
社長の奥さんは、手書きのメニューをCさんに渡した。
そこには、ここ数日ダイエットに苦しんだCさんにとっては、夢のようなメニューが書かれていた。
和食・中華・イタリアン・フレンチ・アメリカン・ロシアンのガッツリ系メニューがズラッと書かれていた。
*******
Cさんは、レンジも冷蔵庫もトースターも使わず、社長妻の持って来た朝食を速攻で全て食べてしまった。
Cさんはお腹がいっぱいになり、幸せにな気持ちになり、満足してベランダのテーブルに座って、お昼はどうしようかとメニューを見ていた。
「ああ!どうしよっかなあ♪
全部食べたい。
迷うわあ。
これもいいし、これも食べたいし~。
困ったな。どうしよかな~♫」
Cさんは、テーブルを立ちあがり、楽しい思案をしながら、ベランダをグルグル歩き周った。
そのとき、下を歩く、サバイバルキャンプ民の男性が目に留まった。
なかなかいいオトコだった。
ただ、男性は、数日屋外でのキャンプを続けていたせいか、服装や体が随分汚れているように見えた。
お腹が満たされて幸せな気分になった、心に余裕のあるCさんは男に声をかけた。
「ねえ!
ここに上がって来て、お風呂に入らない?
気持ちいい広ーいバスルームがあるのよ。
お洋服も洗濯してあげるわ」
そしてCさんは、部屋に招き入れたキャンプ民と、午前中から大きな大きなベッドでセックスした。
次回に続く
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