サークルの部長の座をめぐって、女の武器を使いあう女子大生
自分の”実力”、”評価”に、エロをからめる女たち。

私は大学3年生。テニスのサークルに所属している。
いつもうちのサークルでは、年末も近づいてきた頃に、次年度のキャプテン(うちのサークルの場合、”代表”という)を決めることになっている。
今の3年生の中の誰かがなるわけだが。
立候補制で、「次年度のキャプテン(うちのサークルでは”代表”)をやりたい」と自ら宣言した人がなる。
体育会系の運動部なら、キャプテンは監督や先生が決めたりするのだろうけど、うちは単なるサークルだ。
所属人数こそ100人を超える大所帯とはいえ、管理してくれる先生も監督もいない。
学生が、自分たちだけで運営していた。
各学年には普通は圧倒的カリスマっぽい人が一人くらいはいて、満場一致っていうか、もう8月くらいには、自然とキャプテンになる人が雰囲気的に決まっている。
カリスマっぽい人がいない場合でも、”人間性としての絶対の信頼感、安心感”の人が一人くらいはいて、その人が自分がなるしかしょうがないかと立候補して、すんなり決まる場合もあった。
『誰が”代表”になるか?』について、今までうちのサークルはもめたことがなかった。
しかし、私の学年はそうではなかった。
みんなそこそこ優秀だが、特に目立つ人もないというか、みんな大人しいというか。
いつまでも、誰からも「俺がやります」アピールが出なかった。
私たちの学年は、9月になっても、誰が次期代表になるのか、まったく未定だった。
「あなたたち、次の代表、一体、どうするのよ?11月までには決めないといけないのよ?」
4年生の女性の先輩たちによくそう言われた。
でもうちの学年の男の子たちは、モゴモゴして答えられなかった。
そんなある日、私は
「タマちゃん(私のあだ名)、女だけどお前が代表をやっちゃえば?立候補宣言しちゃえよ!」
と4年生の男の先輩の青木さんという人に言われた。
青木さんはいつも私のことを可愛がってくれる先輩だ。
サークルでは、現・会計担当の役職についている人だ。
「代表を男がやるなんていう決まりは別にないんだしさ。お前、立候補しろよ」
うちのサークルは創部20年、今まで、ずっと男子が”代表”の役職につき、女子が副代表をやっていた。
で、”会計”やら、”渉外”やらの他の役職は男だったり、女だったりした。
自分が代表なんて、そんなの今まで一度も考えたことなかったけど、青木さんに言われたら、なんだかその気になってしまった私だった。
対外試合で、テニスの実力がダントツなのは、まあ私だったし。
ある日の練習の帰り道、たまたま同学年5人だけになったときに、私はみんなに言ってみた。
「私、代表やろうかなあ?」
「え!」
「タマちゃんが?」
最初はみんな驚いた声をあげた。
しかし、
「実はねえ、私、ずっと前に、代表はタマちゃんでいいんじゃないかなあ?とチラッと考えたことあったんだよね」
と一人の女の子が言った。
他の男の子も
「そーだね、タマちゃんが代表だったら、俺、副代表に立候補しようかな」
と言ってくれた。
もう一人の、私にはいつも批判的なあまり仲良くない子も
「よかったなあ!やっと代表の”成り手”が出てきて!
このままじゃどうしようかと思っていた」
と言ってくれた。
他の二人の男の子もうなづいてくれた。
よかった。
明日、先輩がたにも相談してみようかなと私は考えた。
次の日、練習場で青木先輩に話をしたら喜んでくれた。
しかし、もう一人の普段は私の話をよくきいてくださる白木先輩という人に相談をしたら、先輩の顔がなんだか急に曇った。
え?やっぱり、女が代表をやるのは反対なのかな?
・・・と思ったら違った!
「実は、昨日、電話で”みずっち”に相談されたんだ。代表をやりたいって。
で、いいなと思って、応援するよって言っちゃった」
と白木先輩は言った。
何と!
”みずっち”と言うのは私の同学年のとても仲がいい女の子だった。
みずっちは、今週は、レポートが忙しいということで、ずっと練習を休んでいた。
だから私は仲良い彼女にも相談できなかったのだ。
勉強の邪魔をしちゃいけないと思ったから、電話もかけなかった。
白木先輩は続けた。
「テニスが上手いタマちゃんは、プレイヤーに専念して頑張った方がいいと思うんだ。
代表の仕事って大変だぜ。
来年は就活もあるでしょ?、大変だよ?
それに、タマちゃんの学部は4年生が忙しいっていうじゃない?
みずっちの学部は、3年生までにほとんどの単位を取れてしまうというから、4年生のときは時間があるらしいし」
白木先輩は、みずっちが代表になるのがいいと思っているのだ。
私ではなく!
その後、情報が私の耳に色々、入ってきた。
誰それさんは、”みずっち派”で、誰それさんが”私派”だとか・・・。
翌週、やっと練習に出てきた”みずっち”と私は、帰りにみんなと別れ、二人だけでファミレスに寄った。
立候補者が複数の場合、他の役職でもそうだが、二人での話し合いで決めることが慣例となっていた。
話がつかずに、選挙みたいなものをやったというのはきいたことない。
ファミレスでみずっちは
「やりたいんだ。
代表ってやりがいのある仕事だと思ってた。
ずっと憧れてた」
と言った。
確かにみずっちは、すごく頭がいいし、学部で表彰されるくらい学業も優秀だし、何をまかせてもしっかりしているし、人に対しても優しく、元気で明るい。
でも少し、打算的で軽いところがある。
テニス自体はあまり上手くない。
大体、仲良しの私になぜ相談しないのよ。
私は不信感を覚えた。
いや、みずっちに相談しなかったのは私も同じだけど。
「私も代表をすごくやりたいんだ」
と私は負けずに言った。
みずっちは、
「タマちゃんはプレイヤーとして試合に専念したほうがいいよ。
あたし、それを全力でサポートしたいのよね!!
あと、タマちゃんの学部は、勉強が忙しいんだしさ。
タマちゃん、2年生のときも留年しそうで、パニクってたじゃん」
と言った。
白木先輩といい、みずっちといい、私のことを”スポーツバカ”と思っているような気がした。
代表みたいな頭脳プレイは私にはできないと?
私はカッとした。
私はひけなくなった。
その日の話し合いは決裂して、私たちは家に帰った。
そして、みずっちの多数派工作が始まった。
何となくサークル全体の雰囲気を『みずっち派優勢』にしようと思ったらしい。
そうすれば、私が引くと思ったのだろう。
白木先輩が最近、みずっちとべったりだときいた。
白木先輩は『渉外』担当で、私派の青木先輩の『会計』と、どっちが力を持っているかはよくわからないが。
あと、みずっちは露骨に後輩の男女に媚を売りだした。
頻繁に話しかけたり、ねぎらったり、後輩の仕事を手伝ったり、よい先輩ヅラを始めた。
私たちのサークルは、大学主催のちゃんとした体育会系ではないので、練習は基本、自由参加だった。
でも私は、1年生の頃から週の半分は練習に必ず参加してきた。
自ずと、先輩とも後輩とも仲よくなっていたつもりだった。
みずっちの練習参加率は、今までは約週2だ。
みずっちは、ここに来て、急に毎日、時間をやりくりして、熱心に練習に参加してきた。
私たちよりひとつ後輩の2年生で、とても発言力を持った、カリスマ性のある赤木君とみずっちが急接近しているのを私は知った。
他の女の子にきいた。
「赤木君、”みずっちさんは理想の女性だ”ってよく公言しているよね」
赤木君効果で、みずっちの後輩人気が上がっているような気がした。
そして、私は決定的場面を見た。
学部のゼミのあとに、教授とゼミのみんなで学校そばに打ち上げで飲みに行った帰りだった。
夜遅くの駅の改札口で、みずっちと赤木君が立ちどまって話をしていたのを見た。
改札を通るでもなく、立って二人で話をしていた。
向こうは私に気づかなかったようだが、二人はなんだかイチャイチャしていた。
私は柱の陰に隠れて、二人を見守った。
やがて二人は、改札からクルッとこちらを向いた。手をつないでいた。
そして電車に乗らずに、二人は駅を出て行き、どこかに向かったようだった。
みずっちは、電車に乗らないことには家に帰れないはずだ。
一方、赤木君は地方から出てきて、大学のそばで一人暮らしをしている。
二人は赤木君の家に向かったのだろうか?
また、みずっちは、以前、私たちと同学年のみんなのイジラレ役の黒木君という男の子と付き合っていた。
入学したてのころだった。
でも、1年生の夏ころに、
「なんか頼りないから、黒木君と別れようと思うんだよねえ~」
と、私はみずっちに相談されたことがある。二人は別れた。
黒木君はテニスも下手だし、なんだかたよりなかったけど、3年生になるころには、同学年のみんなの間では”愛されキャラ”となり、潜在的にはなかなかの人気ものだった。
先輩にはいつも怒られるし、後輩にもバカにされがちだけど、彼のことを長年知る私たち同学年の間では、「ここぞというときは、結構、一番まともな発言をするのはあいつだよな」とも言われてもいた。
もう別れて何年もたつというのに、みずっちは元カレの黒木君にも接近していた。
練習の帰り、みんなでファミレスでご飯を食べたあと、みずっちは、黒木君と二人で仲よさそうに、どこかに消えていった。
これが、みずっちの戦略か。
みずっちのやり方か?
各学年の影響力を持った男をたぶらかすのか?
そして、自分が代表になろうというのか?
私もやってみることにした。
私がこのサークルで、2年生の春からつきあっていた元彼は、テニスが上手かったのに3年生になったころに、私と別れるとともにサークルをやめてしまった。
なので、今はいないので、役に立たない。
私は彼女のいない青木先輩を誘った。
私は青木先輩と、ラブホというものに生まれて初めて行ってしまった。
私の元カレは一人暮らしだったので、私はエッチは元カレの家でしかしたことがなかったのだ。
青木先輩と初めてラブホに行った。
先輩の青木先輩に、セックスの誘導はまかせた。
身体中を舐めまわされたあと、私は中出しまで、青木先輩に委ねてしまった。
すごく気持ちよかった。
大丈夫な日だったはずだが、少し心配だったが、青木先輩の精液まで受け止めた私だった。

同学年の男の子とは、エッチする気にはならなかった。
もう、どの子も親友みたいだったからだ。
私はとにかく、同学年とは男女構わず、『私たちは親友じゃん!』路線でいった。
私は今まで、週半分だった参加の練習を、月~金まで全部参加することにして、同学年の人たちとも親交を深めた。
もちろん、これまで練習参加の曜日が違った、あまり縁のない後輩や先輩たちにも、なるべく仲よく話かけるようにした。
そのうえに、私は土日は複数の男女を誘って遊びに行くようにした。
自分の学部の勉強のほうがおろそかになりがちだったが、しょうがない。
次に私は最下級生の1年生に目をつけた。
私はテニスの実力はある。しかも3年生だ。
私に話しかけられると、1年生はみんな喜んでくれた。
私は1年生と仲よくなってくると、彼らの中で誰が発言権がある人物なのかが、わかってきた。
テニスの腕が一年の中では、2、3番目にうまく、全学年の中でもまあまあで、そして性格は剽軽な一太君という男の子が、1年生のオピニオンリーダーだということがわかった。
私は一太君を誘った。
最初は二人だけで休日にテニスをしようと誘った。
「私の練習相手になってほしい」
と、私は一太君に言った。
「以前に”タマ先輩”とエキシビジョンの試合をやって僕、負けたじゃないですかあ?!
恥かかせないでください!」
と一太君は笑いながら言った。
「そんなの春の話でしょう?
今は、もう多分、全然一太君のが私より上手いよ。
お願い。
男の人と本気で練習しないかぎり、これ以上、私上達しないし」
と、私は頼み込んだ。
私がそう言うと、一太君は嬉しそうに笑って了承してくれた。
そして、休日に二人だけで、2、3回テニスをしたあと、私たちはそういうことになった。
2才も年下だったので、私は一太君を誘導した。
元カレともやったことのなかったフェラチオを一生懸命した。
私がお口に含んで一太君の一物を舐め舐めしあげると、一太君は「ああっ!!」と声をあげた。
一太君は私のお口に射精したあと、すぐに復活し、私の股間に自分のモノを突っ込んできて、腰を動かした。
「あ!あ!あ!いいい!!すてき!」
少し、サービス声多めで、よがった私だった。
一太君との休日テニスとセックス、また青木先輩との平日のセックスも私は繰り返した。
****
私は頑張った。
11月の頭には、みずっちよりも私が代表になったほうがいい、という雰囲気がサークルの主流になった。
いや、もう誰もみずっちのことは考えていないようだった。
しかし、そろそろ来期の代表を決定する最終期限の11月半ばのある日、私は練習場で4年生の女の先輩方に囲まれた。
練習場の裏庭に私は連れていかれた。
そして、私は先輩女子に罵倒され、つるし上げられた。
”罪状”は、私が”現副代表の4年生女子”の恋人を寝取ったということだった。
本当に私は知らなかったのだ。
1年生の一太君が副代表の彼氏だったということを!!
一太君が入学してすぐに、二人は交際をはじめたらしいが、4年生女子のしかも、副代表が1年生男子と付き合うののはよくないんじゃないか?という判断で、二人の付き合いをご存知だった4年女子の間で必死で隠していたらしい。
そして、最近、私が一太君を頻繁に誘っていたことが、いつしか副代表にばれたらしい。
その日、私は先輩女子からの言葉のリンチにあった。
そして、私の悪い噂は、あっという間にサークル中に広まった。
私の評判は地に落ちて、来期のサークルの代表の座どころか、このままサークルにい続けられるかさえも危ういことになった。
ここ最近、勉強もさぼっていたので、もしかして学業の方でも落第するかもしれない。
-------おわり------------------------
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