最終回・エロブロガー殺人事件⑤〜エロエロ詐欺師のミステリ~

自分でも知らぬうちに大活躍していた変態探偵


手をつく


昨年8月よりエロイ話が書けなくなった、現在エロリハビリ中で、実質エロエロ詐欺師のhuugetuです。

本日も、エロくない話です。
(2020年5月30日〜6月3日に記)

(過去に私の書いたエロ記事は、死ぬほどたくさんあるので読んでくださいませ。
どうぞよろしくお願いします➡〈女性の特徴別検索〉


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エロブロガー殺人事件・最終回・第五話

↓これまでのお話
(第一話はこちら→エロブロガー殺人事件①
(第二話はこちら→エロブロガー殺人事件②
(第三話はこちら→エロブロガー殺人事件③
(第四話はこちら→エロブロガー殺人事件④



俺は警察署にしょっぴかれた。

しょっぴかれたと言っても、任意同行だったが。

緑道で殺されたのは、エロブロガーではなかった。
殺されたのは、あの緑道を金曜日だけフラフラ歩いていた『おはようございまうすじいさん』だったのだ。
エロブロガーが殺されたんだと俺が勝手に勘違いしていたのだった。

エロブロガーは普通?に病気か事故で死んだんだろう。
今さらよく考えてみたら、親御さんのあの落ち着いたメッセージはそんな感じだよな。


警察に長時間拘束されて、じいさんとの関係のことや、緑道にいつ頃から通っていたかなど色々きかれた後、俺はやっと家に帰された。

俺にはじいさんのことについては、ほとんど何も答えることはできなかったが、俺は完全に犯人扱いされていた。

「隠さないで全てちゃんと話してください」
と言われても、知らないことは、答えられないもん!
俺は涙目になっていた。


しかし、その後も結局、俺の家は警察によって”家宅捜索”はされなかった。

不安でしょうがない日々をしばらく過ごしたあと、刑事から突然、電話が来た。

明るい声だった。

「事件は解決しました。
いつぞやは、お手間取らせまして、誠に申し訳ございませんでした」

俺は力が抜けて、電話を持ったまま、その場にクタクタと座り込んだ。

そして刑事は、俺にプレゼントがあるので、「謝罪も兼ねてお会いしたい」と言った。


二人の刑事がまた俺の家に来た。

刑事に真相をきいた。

******

「●月×日(金曜日)に、あの緑道で亡くなったご老人ですが、あのエロブログのブログ主の女と、その女と交際中の男によって殺害されたことがわかりました」

との刑事の話をきいて、俺はひっくり返った。


「でも、でも、エロブロガーは亡くなったって、親御さんがブログに書いていましたが?」
と俺は刑事に言った。

「それは嘘です。
ブロガー自身が書いたものです」
「エロブロガーは今もちゃんと生きていて、今は拘留されていますよ」
と、刑事たちは言った。


エロブロガーとそのオトコが、あの緑道で『おはようございまうすおじいさん』を殺したそうだ。

一人の刑事は俺に言った。
「実は、あなたの見せてくれたエロブログが手掛かりになりました」

いや、別に見せてあげたわけじゃないが。
刑事さんよ、あんたが勝手に俺のパソコンを見たんだろがと、俺は思ったが。

「あなたの家にお邪魔して時点では、我々もエロブロガーのことなど気にしてなかったのですけど」

そーだろーな。
あのころの刑事さんたちは、”絶賛・俺を疑い中!!”だったもんな。

刑事は続けた。
「あなたのお家をおいとましたあと、後にゆっくり考えて、あのエロブログが気になりまして。
あなたが、何気なくおっしゃっていた、
『エロブロガーが、自分がご老人と緑道で会ったという記事を削除した』
という言葉も気になりまして。
他の記事は色々残してあったのに、なぜそのご老人と会った記事だけを削除したのかと」

な、なるほどな~。
親御さんが悲しくなって娘の緑道の記事を消したのではなく、本人による証拠隠滅だったのか~。

ミニスカポリスの恰好で、脚だけクローズアップされて写っている写真

ここで刑事たちは、俺に頭を下げた。

「あなたのお陰で事件が解決しました」
「この事件では目撃者もいないし、あそこはあの時間には人も滅多に通らないし。
手がかりがほとんどなかったのです。
あなたが大通りで車を停めた場所あたりには、防犯カメラがありましたが、緑道の本当の入口付近にはカメラはありませんでしたし」
「唯一の手掛かりが、あなたと、あなたが教えてくれたエロブログでした」


刑事は、普通はそんなことは民間人には言わないだろうに、この殺人事件の功労者の俺には、特別に色々教えてくれた。

エロブロガーとオトコは緑道の『おはようごさいまうすじいさん』を殺した。

そしてエロブロガーは、最初は、それどころじゃないという気持ちになり、ブログの更新をやめたらしい。

自分が人を殺してしまったので、怖くなり、自分が死んだことにしてブログをやめることにしたらしい。
すぐにブログは完全に削除するつもりだったそうだ。

でもエロブロガーは、1000ページもある自分のブログに対して、”こだわり”と”未練”を持っていた。

俺が『ファンなので閉鎖しないでほしい』とコメントを書きこんだことによって、エロブロガーはブログを残すことにした。

その結果、警察もブログを読むことができたということだ。

「つまりいろんな意味で、あなたが功労者なんです」
と刑事は、俺の目を嬉しそうに見つめながら言った。

自分のブログに愛着のあったエロブロガーだったが、やはり、おじいさんに会ったという記事だけはまずいと思い、”足”がつかないように後から削除したらしい。

警察は、ブログの運営会社に問い合わせし、すぐにエロブログの主を突き止めたそうだ。

警察に会うと、罪悪感に耐えられなくなったのか、すぐにエロブロガーは、”おはようございまうすおじいさん殺し”を白状したという。
すぐに泣きながら自白したそうだ。

そうだったんだ・・・・・・

俺はよくオナニーをしたエロブロガーの画像を思い出した。
一度だけ実際に見た、エロブロガーの顔も思い出した。


でも、俺は一番の疑問を刑事にたずねた。
「しかし、殺人の動機はなんだったんですか?」

刑事は教えてくれた。
「何というか、悲しいような、残念なつまらないことのような。
エロブロガーが一人であの緑道をジョギングしていたら、ご老人がいやらしいことをしようとちょっかいを出して来たそうです。
しかし、その5分ほど後を遅れて走ってきたオトコが現場に到着し、ご老人と揉めて、はずみで殺してしまったとのことです」

ああ、そ、そうなんだ。
そ、そうなんだ。

ここでよく考えみると。
じゃ、じゃあ俺はもしかしたら、殺される側だったわけなのね????
(だって俺は最初、エロブロガーとセックスしちゃおうと思って、あの緑道に行ったんだもんな)

しかし、俺にはまだ一点気になることがあった。

「刑事さん。
エロブロガーの削除した記事なのですが。
以前からエロブロガーは、ご老人には緑道では、木曜日にしか会わなかったと書いてたんです。
でも実際は、金曜日だったんでしょ?
それはなんなのですか?
それも何らかの証拠隠しだったんでしょうか?」


刑事は言った。
「ああ、削除された記事も復活させて、我々も読みましたよ。
そこは別に気にしないでください。
なんでもないことです。
ホントに気にしないでください。
なに、それこそつまらぬことです。
木曜の夜からずうっと起きていて、そのまま金曜の早朝にジョギングに行くような人にとっては、金曜のAM3時は木曜らしいですよ」


(おい、この話の作者よ!!
無駄に張った伏線が回収できなくなったからって、それだけですますのかよ~ッ!
だからオチも決まっていない見切り発車状態でミステリーを書き始めるのはやめろとあれほど)

黒い上下の下着で立っている


俺の家の玄関を出ようとしたとき、
「あ!そうだ。大事なことを忘れていました」
と、思い出したように一人の刑事が言った。

刑事は、鞄から本を一冊出して来た。

「これ、たまたま行った本屋で、いいものを見つけたのです。
あなたが大好きだとおっしゃってた動物の本です」

もう一人の刑事が言った。
「オポッサムな」

そして
「どうぞよろしかったら、受け取ってください。
今回は色々ご迷惑をおかけした上に、ご協力をいただいたので、そのお詫びとお礼に」
と刑事は言った。

それは”オポッサム”の本だった。

俺がアマズンから取り寄せたのと同じ本だった。

しかし、アマズンで買ったあの本は、あれから玄関に置きっぱなしのままで、梱包も解いてない。
一ページも読んでいない。
あれは、結局、別に俺の冤罪をはらすことには何も役に立たなかったし、俺は元々オポッサムなんかに興味ないからな。


まあ、とりあえず、
「あ、ど、どうもありがとうございます。
うわあ!嬉しいな」
と俺は嬉しそうなフリをしながら、オポッサムの本を刑事から受け取った。

刑事は最後に一言、
「実はあなたが好きなオポッサムという動物も、ちょっと我々にヒントを与えてくれたんですよ」
と言ったあと、去っていった。
??
刑事の言ったこの言葉の意味はちょっとわからなかったが。


*****


無駄にうちに2冊もあるオポッサムとやらの動物の本。
あ、無駄なオポッサムのぬいぐるみもあったっけ?

しかし、やっと落ち着いたので、俺は刑事にもらったオポッサムの本をパラパラ見てみることにした。

オポッサムの写真や、生育地などのことを適当にパラパラと読み飛ばしているうちに、何ページ目かに俺の手が止まるような文章が出てきた。


オポッサムの生態について
・・・・・・
オポッサムの行動について、特に興味深い特徴の一つは、擬死(ぎし)という行動、すなわち、動物が自身に危険が迫ったときに

死んだふりをするということです





-『エロブロガー殺人事件』-終わり-
(この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません)


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2Comments

ダンディー?  

No title

自分の誤解から疑われてるって思った時点で、いらない心配して、顔色見られたら嫌な話だよね😵意外に結末だったね😵

2020/06/05 (Fri) 08:42 | EDIT | REPLY |   
huugetu

huugetu  

Re: No title

今回は容疑者側から描きました。

それはさておき。

わし的には最後のオポッサムの話で

『お後がよろしいようで~』の
ドヤ顔のつもりだったんだけど
それはあんまり?

2020/06/05 (Fri) 09:50 | EDIT | REPLY |   

コメント