エロブロガー殺人事件①〜エロエロ詐欺師のミステリ~
変態探偵登場

昨年8月よりエロイ話が書けなくなった、現在エロリハビリ中で、実質エロエロ詐欺師のhuugetuです。
本日も、エロくない話です。
(2020年5月24日〜26日に記)
(過去に私の書いたエロ記事は死ぬほどあるので読んでくださいませ。
どうぞよろしくお願いします➡おすすめページ)
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エロブロガー殺人事件
俺には、ときどき閲覧する、気になっているエロブログがあった。
このたび俺は、そのエロブログを作っている女エロブロガーの住んでいる地域を特定した。
T京都在中ということだけは、エログ主本人も書いていたが、それ以上は詳しく語られていなかったが。
そのエロブロガーが、よく一人で超早朝ジョギング(AM3時半~)をすると言っていた”緑道”というのを俺は見つけたのだ。
ある日、ブロガーは、その緑道で、『オポッサム』という動物に会って驚いたという記事を書いていた。
アメリカによくいるそんな動物が、日本の都会にウロウロしていたことが驚きだと言っていた。
俺は、それがどんな動物か知らなかったので、何気なくネットで検索した。
すると、ネットには、オポッサムの画像などや、オポッサムについてのウィキペディア等の次に、
『T京都で、野生のオポッサム大量発生!』
というネットニュース記事が出てきた。
小さい記事だったが、以前にT京都のどこの地域にオポッサムが出現したのかわかった。
俺は今度はグーグルマップで、その辺りの地図を見た。
すぐにその付近に長い緑道があることがわかった。
「ここだ!
あのエロブロガーが早朝ジョギングをしている緑道は!」
俺は、その緑道に行ってみることにした。
エロブロガーは、いつも、いやらしいエロコスプレ姿の自分の画像をブログに載せていた。
ときには、全裸になっていることもあった。
いつも顔は隠しているが。
俺はその画像で、何回もオナニーをしたことがある。
エロ文章の方はいまいちだったので、よく途中で読むのをやめてしまうのだが、画像だけでオナニーをしていた。
緑道に行って、俺はこのエロブロガーの実物を見たい、と思った。
そして、早朝の誰もいない時間帯、あわよくば、犯っちゃいたい。(やっちゃいたい)
しかし気をつけなければいけない。
このエロブロガーが、よく自分の作った小説のオチにしていること。
俺がもし、エロブロガーを見つけたとして、
①顔を見たら、とんでもない
②ブロガーの正体は実は男だった。男が自分のオンナの写真を載せていただけだった
③画像は加工されたものであって、実物は俺が立ち向かえないほどのものすごい巨漢だった
などのオチが考えられる。
いや、しかし、エロブロガーがよく書いていた一回きりの短編ストーリーだったらそれもアリだが、少し長そうなこの話でそういう単純なオチは許されないだろう。
俺は期待した。

俺はさっそく、次の休みにその緑道に行ってみた。
”次の休み”と言っても、その休みというのは長かった。
俺は勤め先から、しばらく休むように言われていたからだ。
緑道は、俺の家からさほど遠くなかった。
ただ、早朝3時半と言うので、電車では行けなかったのでレンタカーを借りて行った。
それがめんどくさかったし、仕事が休みで、無駄な出費を控えたい今としては痛かった。
ともあれ、緑道の入口の前の大きな道路に俺はレンタカーを停めた。
緑道は真っ暗だった。
緑道の両脇には、なんだかおどろおどろしい樹が生えていた。

シーンとした緑道を歩く。
全長4キロほどの緑道。
俺はそこを歩き切ったが、エロブロガーらしき女にも、他の誰にも会わなかった。
空振りだった。
次の日の早朝もレンタカーで、緑道に行った。
その日も緑道を途中まで歩いたが、誰にも会わなかった。
「あのブロガー、『真夏も真冬も、雨の日も風の日も、台風の日も毎日、超早朝のジョギングをして、この美ボディを保ってます』って言ってなかったか?
ウソつきめ」
いや、あるいは、俺の勘違いか?
そもそもエロブロガーがオポッサムを見たと言ったのは、この緑道ではなかったのか?
それもありえる。
野生化した動物が、食べ物を求めて拠点を変えてゆくということはあるだろう。
俺が緑道の半分まで来たときだった。
緑道の脇の草むらがガサガサっとした。
ドキッとして、そちらを見ると、でかいネズミのようなやつがいた。
ああ!これ!
ネットの画像で見た正に”オポッサム”だ!
オポッサムの出現に、なんとなく少し元気を取り戻し、また俺は緑道を歩く。
緑道を4分の3ほど過ぎたときだった。
向こうから誰か歩いてくる!!
しかしどう見ても女じゃなかった。
ヨロヨロふらふらした
その人とすれ違うとき、俺は度肝を抜かれた。
突然、
「おはよおございまうす!」
と、でかい声で挨拶されたのだ。
俺は腰を抜かしそうになった。
しかし反射的に、俺も小さい声で
「お、おはようございまうす」
と、返していた。
結局、その日も、その緑道では、その
俺はレンタカーで家に帰り、エロブロガーの過去のブログ記事をいろいろ見直した。

すると、随分前の記事で、俺が今まで読んでない記事だったのだが、こんなのがあった。
朝3時半のジョギング中に、突然、
「おはよおございまうす!」
と挨拶をしてくる、ヨロヨロしたおじいさんがいたのでビックリしたという記事。
「じゃあ、やっぱり俺が目をつけたあの緑道は正解なんだ」
その記事の20日ほど後の記事には、こう書かれていた。
『また”おはよおございまうす”おじいさんに会ったわ。
あの人は毎週、木曜日だけ緑道を散歩するようだわ』
そうか。
あのお年を召した男は、週一しかあの緑道を通らないのか。
じゃあ他の日は、ホントにエロブロガーしかいないのだな。
これは犯れる!
っていうか!
そもそもあのエロブロガー、嘘つき!
毎日、走ってますって、嘘じゃんかよ。
そこそこさぼってんじゃないかよ。
俺はエロブロガーの最新記事を見た。
『エヘ。
毎日、かかさずジョギングって実は嘘。
今回も朝のジョギング1週間さぼってたら、体脂肪率が3パーセントもあがっちゃったあ。
でも少しふっくらした私も魅力的でしょう♡
でも明日から、また開始するよん』
という言葉とともに、確かに少し太った画像が掲載されていた。
よし!
明日こそだな!
と俺は思った。
俺が何気なく記事の下の方を見ると、
『もう少し太った方がかわいいよ。
前、もっと太ってたじゃない。
大阪の記事のときの画像が僕は一番好きだな』
というコメントがあった。
いつもコメントしてくる男だ。
このエログにはほぼコメントがない。
この人だけだ。コメントの常連は。
俺もコメントしてみようかな?と思った。
『少しふっくらしたあなたと、明日、お会いしましょう』
って。
とても書いてやりたい。
はは、でもそんなの無理だ。
明日、俺はこの女を犯そうと思っているんだし。
足がついたらやばいからな。
俺がそんなことを考えていたら、玄関のチャイムが鳴った。
ヨーグルトレディさんだった。
以前から、週に一回だけ、俺の定休日、金曜日にだけ来てもらうことになっていたんだ。
でも、今は俺は毎日が休みだけどな。
はは、ヨーグルトレディさんみたいな安定した大企業はいいな。
こんなときでも仕事があってさ。
俺はヨーグルトレディさんからヨーグルトを受け取った。
人のよい
ああ、この人がもっと若かったら、襲っちゃうんだけどな、と俺は思った。

次の日、俺はまた超早朝、レンタカーであの緑道に行った。
今日こそ、あのエロブロガーをやれる!
緑道の入口の大きな道路で車を停めた。
シーンとした真っ暗な緑道に俺は入って行った。
すると5分も歩かないうちに、後ろから声が聞こえてきた。
「ふふ!
今日の恰好どう?」
「いいんじゃない?」
男女の声だった。
俺は後ろを振り返った。
そこには、デニムの短パンの女と、男が歩いていた。

アレだ!!
エロブロガーだ!
あのデニム、何回もブログで見た!
そしてエロブロガーは、顔もそこそこいいオンナだった!!

しかし、オトコ連れかよ!
一人で早朝ジョギングって言ってなかった?
しかも走ってないじゃん!
二人ともノロノロ、お散歩モードで歩いてるじゃんかよ!
ホント、嘘つきだな?
ブロガーって!!
俺は、もう次の日から緑道に行くのをやめた。
エロブロガーのブログを読むのもやめた。
しかし、それからしばらくして、俺が仕事に復帰できて、落ち着いてきたころ、ちょっと見てやってもいいかなと思って、あのエロブロガーのブログを見にいった。
そこの最新記事を見て、俺は驚いた。
『娘は亡くなりました。
このブログはまもなく閉鎖いたします。
読者の皆様、今までありがとうございました』
あの女エロブロガーの親御さんらしき人のメッセージがそこにあった。
次回・第二話に続く
(第二話はこちら→エロブロガー殺人事件②)
(第三話はこちら→エロブロガー殺人事件③)
(第四話はこちら→エロブロガー殺人事件④)
(第五話・最終回はこちら→エロブロガー殺人事件⑤)
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