ニューコリナ殺人事件④〜エロエロ詐欺師のミステリー④~

エロツカヤの日記


白いブラと白いパンツ姿

昨年8月よりエロイ話が書けなくなった、現在エロリハビリ中で、実質エロエロ詐欺師のhuugetuです。

本日も、エロくない話です。
(2020年4月19日〜21日に記)

***********

新型コリナ殺人事件
~第四話~


登場人物

・私=エロツカヤ
・私の母=シブヤンスキ―
・私の元夫=バクチンスキ―
・私の息子=キンニクノフ
・私の弟=ウワキン
・私の弟嫁=マジメッカ
・私の姪=ナガサレリーナ
・私の甥=ノビツィン



★これまでのあらすじ★
五月に新型コリナ感染症で死んだと思われていた、大邸宅に一人で住んでいた老女シブヤンスキー。
シブヤンスキーの死後●●日後、娘のエロツカヤのところに刑事から電話がかかってきた。
刑事の話では、シブヤンスキーの死因は感染症ではなく、殺人の疑いがあると。

エロツカヤの甥のノビツィンが、シブヤンスキーは病院のナースに殺されたのではないかという告発をしたのだった。
ノビツィンは、その看護師が、自分の母親マジメッカともめているのを目撃したことがあると言う。
刑事、エロツカヤ、ノビツィンの3人は、マジメッカ夫婦とナースに何か関係があり、シブヤンスキーの死にも関係があるのではないかとの疑いを持った。


******
刑事は私の日記帳を閉じると、
「もう一度ウワキンさんにあたってみます」
そう言った。

全開にした居間の窓から風が吹き込んできて、刑事の前髪をサラサラと揺らした。

ここで、私は刑事にお茶も何も出していないことに気づいた。

「少々お待ちください」

私は居間に刑事を残し、キッチンに行った。

さて、どうしよう。
緑茶?紅茶?コーヒー?

でも、もし、今私が刑事の立場だったら、見ず知らずの人の出してくるこれらの物は飲みたくないわ。
だってウイルスがついてるかもしれないじゃないの。

私は居間に声をかけた。
「刑事さん。
すいません。ちょっと待っててください。
すぐ戻ります」

私は家を出た。
家から1分のところに缶ジュースの自動販売機があったのだ。

そこで小さなペットボトルのコーヒーと紅茶とオレンジジュースを買った。
家に戻ると、私は水でジャージャーとそのペットボトルを洗った。

私がお盆に3種類のペットボトルを乗せて居間に戻ると。

刑事が私の日記を熱心に読んでいた。

白いフワフワの下着で斜め後ろ向き

「きゃああ!いやだあ!」
私は叫んだ。

「あ、あ。すみません。
あなたの日記がちょっと面白くて読んでしまいました!」

「恥ずかしいわあ!」

刑事はテーブルの上に私の日記帳を置きながら言った。
「とても詳細に色々なことを日記に書かれるんですね?」

「癖なんです。
その日にあったことや考えたことを書くのが。
でも恥ずかしいわ。
最近、他人に対する愚痴や悪口ばかりで」

刑事は笑った。

「エロツカヤさんは清潔好きで、いろいろ準備をするのがお好きなんですね」

やだわ。
刑事が開いていた、ちょうど日記帳の真ん中くらいのページには、色々恥ずかしいことが書かれていたはずだわ。

2月の中ころだったかしら?私はマジメッカと不動産関係の電話をしていた。

その話が終わると、マジメッカがふと言った。

「そう言えば、お義姉さん。マスク足りている?」
「私はあるわよ。あなた、ないの?」
「うちもあります。
1月にお義姉さんが注意してくださったおかげで。
ウワキンも花粉症だから、早めに多めに用意しておかないと思って準備したの。
ただ、お義母様がマスクが全然ないっておっしゃるので・・・」

私はカッとなった。

「シブヤンスキーは、マスクを用意しておかなかったって言うの?
私が注意したのに?
しかも、共働きのあなたたたち夫婦と違って、ど暇なくせに?」

私は言った。
「シブヤンスキーには私がマスク送るわ。
電話して説教するわ!」

マジメッカは言った。
「いえ、それはもう大丈夫なんです。
スーパーやドラックストアにはありませんが、会社への通勤途中で見ていて、まだコンビニには深夜や早朝には少しだけあると知っていたので。
ウワキンや私、子供たちと、コンビニを回って集めました。
それをお義母様に渡しました」

「まあ!なんてことなの!
ごめんなさいね。
私のバカ母が!
ただでさえ忙しいあなたたちに迷惑かけて!」
私は、口汚くそう言った。

「私の母ながら、シブヤンスキーは本当に馬鹿だわ。
渋谷の英会話教室に通うのをやめろと散々言ったのに。
休んだのはたった一回だった。
また行ってるんでしょ?」
と私がきくと
「そうですね。昨日も楽しそうに英会話教室のことを電話でおっしゃってました。
でもあれがお義母様の生きがいだから」
とマジメッカは答えた。

私は声をあらげた。
「渋谷がまずダメだし!
そこに行くまでの電車がダメだし!
みんなで狭い部屋で、声を出しあう英会話教室もダメだし!
何より、シブヤンスキーは英会話教室のあとに、お仲間とお食事をするのが楽しみなのよ。
ときには昼からワインも飲むって言ってたし。
最低だわ!
あなたたちみたいにお仕事の人が仕方なく外出するのとはワケが違うのよ」

白いフワフワの下着でポーズして立っている

しかし、マジメッカは、自分の義母のシブヤンスキーをかばった。
「でも、お義姉さん。
お義母様にも助けられたこともあるのよ」

マジメッカは言った。
「私たち、トイレットぺーパーがなくなってしまって。
大変困ったの」

私は、またカッとした。

「私、言わなかった?
1月に注意しなかった?
一時的だけど、トイレットペーパーもなくなるって!
買っときなさいって言わなかった?!」

マジメッカは言った。
「お義姉さん。
お正月にはトイレットペーパーのことは注意してくださらなかったわ」

そうか。
確かにそうだったかもしれない。
私は、1月には皆にトイレットペーパーのことは注意しなかったかもしれない。

でも、この国ニッポリーナは、何かというと、トイレットペーパーがすぐになくなる国ではないか。

それには十分気をつけないといけないのは常識ではないか?
それに気をつけるのは、主婦として当たり前のことではないのか?

私はイライラしながら言った。
「マジメッカ。
トイレットペーパーを送るわ!」

「お義姉さん、大丈夫です。
トイレットペーパーは逆に、シブヤンスキーがたくさん持っていたの。
いただきました。
大変、助かりました。
なんでも、お義母様は、オイルショック以来、トイレットペーパーだけは常にたくさん備蓄されているということで」

それはよかった。
シブヤンスキーも少しは、人さまの役に立ったのか。

ここで私はもうひとつ思い出した。
地震だ、台風だ、なんだかんだ、なにかがあると、すぐに納豆が市中からなくなる東京!

「あなた、納豆は?
納豆は大丈夫なのっ?
足りてるのっ?」
私が必死でそうたずねると、
「あはははは」
と、マジメッカは笑った。

「それは大丈夫です。
もともと、うちは納豆は誰も好きじゃないので」
とマジメッカは言った。

そうか。マジメッカは関西出身の人。
普段から食卓には納豆を並べていなかったのだろう。
納豆を365日食べているのは、私だけかもしれない。

私もようやく、ピリピリした気持ちから解放されて、笑った。

私は、自分でもこのくだりがおもしろくなり、日記にことこまかに書いていた。
納豆のオチが面白くって。

いやだわ。
そのくだりを刑事に読まれてしまったとしたら、とっても恥ずかしいわん。
でも、少し面白いと思ってくれたかしらん。

しかし、刑事にとってはマスクやトイレットペーパーや納豆など、そんなことは、どうでもよかったようだ。
刑事は、急に厳しい目になって言った。

「あなたの日記を見てたら、もっと他のことがよくわかった。
昨年あたりから、ウワキンさんの会社の経営が、少しずつ、少しずつ悪化してゆく様子がわかりました。
それに伴って、ウワキンさんの心がだんだん、荒れてゆく様子もわかりました」

薄いピンクの下着

刑事は私がお盆にのせて出した3種類のペットボトルから、100パーセントのオレンジジュースを選んだ。

それを選ぶところもなんだかステキ・・・と私はチラと思った。


「エロツカヤさん。
もう少し、弟さん、ウワキンさんのことを教えてください」
刑事は言った。

「ウワキンさんの以前の浮気相手のことです。
何かご存知ですか?
ウワキンさんにも、マジメッカさんも、その話については頑なに拒まれて、きけなかったもので」

私は、弟が以前不倫をしたときの自分の記憶の限りのことを刑事に話した。

ウワキンの不倫がバレて、マジメッカがシブヤンスキーに泣きついた。

そのとき、シブヤンスキーが裁判官となり、家族会議を開き、関係ない私もそこに呼ばれてしまったのだった。
傍聴人?というか、第三者的な立場の人間として。

しかし、結局、なぜかヒートアップした私とシブヤンスキーがウワキンを責めたて、お前は死ね!くらいのことを言ってしまった。

最後は、被害者であるところのはずのマジメッカが必死で夫をかばう形となり、相手ときっぱり別れるのであればもう許すということになり、それをウワキンに約束させることで、この問題は収束したのだった。

私は、そのことを刑事に話した。

浮気相手の名前もきいていたので、それも刑事に教えた。
私はもっと昔の自分の日記帳を探し出してきて、それを確認したのだった。

私は忘れていたのだけど、別れた後も、浮気相手から数度の嫌がらせ電話があったことも、私の古い日記からわかった。

「浮気相手は、弟さんの会社の取引先の人だったんですね。
そして未練もあった?
病院とは関係あるのかないのか?
調べてみます」
と、刑事は言った。

******

「しかし・・・」
刑事は、その日、私の家を出る時に言った。

靴を履き、玄関のドアを全開にするためにストッパーとしていた傘を外し、玄関に置きながら刑事は言った。

「あなたの日記は役に立ちますね。
今後ももしかしたら、確認させていただくかもしれません」

私は、刑事に褒められたような気がして、顔が赤くなってしまったのが自分でもわかった。


****続く****

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2Comments

ダンディー?  

No title

ますますおもしろい展開なっていくね🎵次も楽しみだなあ

2020/04/21 (Tue) 07:52 | EDIT | REPLY |   
huugetu

huugetu  

Re: No title

どうもありがとう
もう少し続きます

2020/04/21 (Tue) 17:37 | EDIT | REPLY |   

コメント