わたしのナイト イン ザ 木賃宿
一宿一飯の恩義

知っている?題名って大事なんですよ。
『木賃宿』って・・・・あなた・・・・。エッチな気分台無しでしょ。
まあいいや。本当のことだもん。
以前、すっごいひどいところでエッチしたことがありました。
非常階段?
非常階段でセックスした話は以前、社内旅行の話のところで書きましたが、 あれは場所ありきというか、
『こんな場所に巡り合ったら、これはもうやっとかないとダメだ。ここでやらなかったらエロ人間失格でしょう。』
という使命感に突きき動かされ、立ちバックで突き動かされてしまったものですが
そうではなく、本当にひどいところでまぐわったことがあります。
建物の外観はまあちゃんとしていたし、一応ラブホテルっぽかったのですが、入ったら、うっすい壁、汚い壁、堅い床。ぼろいベッド。
ふとんもゴザみたいな薄さだった。
なーんかものすごいところだった。
木賃宿って見たことないのですけど、なんかそんな感じ?
仕事関係で 今まで行ったことのないさみしい町に行ったことがありまして、そこからの帰り道で同行者と寄ってしまったのだった。
大好きな人に抱きたいと言われて、そんなとこに連れてかれたら泣いちゃうと思うようなところ。
好きじゃない人に誘われて行ったら、絶対、怒って速攻で帰ると思うレベル。
でも、そのときのシチュエーションは
『うわー。もうこんな時間?ここから帰るとすごく遅くなるな~』と同行者がブツブツ言っていたので、
『どっかとまっちゃいましょうか』と私が言って
駅に向かう道すがら、うろうろ探した結果、やっと見つけたところだったので、しょーがない。
値段も確かに木賃宿なみだったと思う。よく覚えていないんですが、破格の安さでびっくりしたのを覚えています。
1000円以下ってことはないと思うけど、それに近いビックリ価格だったと思います。
その人は、
そのころ、私が仕事で苦しいときにちょいちょい助けてくれた人でした。
同じ部署ではないのですが、ちょっと離れた立ち位置からよく助け舟を出してくれました。
偉い人に責められ、しどろもどろになんか説明しているときなどに、近くできいていて、『その部分は私さんのいうことがもっともですよ』など同意してくれたりした人でした。
下のコたちが、私に文句を言ったり、素直にゆうことをきいてくれないときも、わって入ってきて『おまえら、私さんの言う通りにしたがえ!』と言ってくれたりした人でした。
社内で今後の方針の選択に対する意見の食い違いで、大きな対立などがあったときもいつも味方になってくれました。
でも一番嬉しかったのは私のする仕事をほめたり、感謝したりしてくれたことかな。
毎日、激務で、誰かと戦ったり、そして、頑張っても必ずしも報われない仕事をしている中、この人の言葉にいつもどんなに元気づけられたか。
そう。この人にはちょっとした恩があったのでした。
恩でエッチするな~!!
なんでよ~。いいじゃん。私は、恩もない助けてもくれないイケメンとセックスすることよりも、恩のある男性とすることを望みます。
そして私、あまりガッチリした人は好きにならないのですが、この人は私がエッチした人の中で珍しく固い筋肉のがっちりした体格のよい人でした。
そうです。
私は、助けてもくれないイケメンと高級ホテルでするよりも、自分のピンチを助けてくれるナイトのような固太りの男性と木賃宿ですることをよしとする人間です。
ちょろちょろしか出ない、しかも、水のような(!!)ぬるいお湯を浴びて、私が出てくると、
彼はバスタオル姿の私に近づいてきました。
私の両手をとって、下を向きながら『いいの?』とききました。
『はい』と私は答えました。
なんかモジモジしているのも恥ずかしくて、私は自分でバスタオルを外すと、全裸になってゴザのような布団(!)に座っちゃいました。
彼が私の上にそうっと、重なってきます。
重なりながら、ゆっくりと私を寝かせます。
彼はキスしながら、戸惑いながらのように私の胸をさわってきました。
さぐるように、私の反応を確認するようにゆっくり乳首をなでながら、キスを繰り返します。
私が彼に今まで聞かせたことのないような甘い声を出し始めたら、なんかスイッチが入ったみたいで、彼の動きが激しくなり、乳首を吸い始めました。
挿入するころには、彼は戸惑いも遠慮もなくなったようでした。
彼は私の中で強く動きました。
彼に出し入れされて、私は感じながら、ときどき目を開けるとぼろい天井が目に入ります。
感じすぎて、たえられずに体をひねり、横に顔をそむけるとしみだらけの壁が目に入ります。
この変なところで、セックスをおこなっていることにちょっと何とも言えない、いやらしい気分が盛り上がってしまいました。
『あーん もっとー』と私は叫びました。
これは今まで言うことはありましたが、次の言葉はあとにも先にも言ったことがない。
『もっと動かして~』とか
『そう~!』とか
『もっと乱暴にして~』とか。
こんな場所では下世話に乱れることが似合うような気がしていろんなことを平気で言ってしまいました。
この人には、失礼かもしれないですが、特定の彼氏などには絶対かっこわるくて言えないことです。
いや、失礼じゃないかな?エロ界では、価値の高いことなのかもな。
貴重な体験でした。
素敵な一夜を過ごしました。
(こんなぼろ宿においてあったコンドームが、大丈夫かどうかの疑いがぬぐい切れないという不安を若干かかえてはいましたが)
しかし困ったことが明け方起きました。
お腹をこわしてしまったようで、私は腹痛で目を覚ましました。
彼が寝ている同じ部屋でトイレに入りたくなかったので、部屋を出て、木賃宿の中をさまよいました。
どっかにトイレないか~?と。
一階でトイレを見つけるまでにそうとうさまよいました。
朝になって明るいところでみて見ると、よりぼろっちさ、悲しさただよう旅館です。
腹痛を抱えて、ぼろ宿のぼろ廊下をトイレをさがしてさまよいながら『あれ~?私一体なにやってんだろう~?』状態でした。
その後、その人とは、すぐに転勤で遠くに離れてしまいましたが、たまに全国の関係者が集まる会議などで会いました。
そのときも仲良く親切にしてくれました。
全国の人が集まるこの会議でも、私が話しているときに遠くから『なるほど!』とか『よくわかる!』とかちょいちょい、応援してくれました。
その会議のあとも、私のあまり知らないキーマンたちに、『この人すごく優秀な人です。前にぼくがお世話になった人』と、紹介してくれたり。
(お世話の意味が~・・・・?仕事以外でも~??)
そのあと、知り合い同士数人で飲みに行ったんですが、そのときも彼は私の重い荷物を持ってくれて店にむかってくれました。
ナイトのような人でした。
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