『じどう文学』と、『洪水』について〜エロブロガーhuugetuの近況⑲~

赤いベストを着ていないクマのプーさんの方が好き


クマのぬいぐるみに囲まれて青いドレスでポーズとつけて立っている

本年8月からエロい文章が書けなくなり、現在、湯布院の別荘(うそ)で、カピバラさんのように『エロ湯治療養中』のエロブロガーのhuugetuの近況⑲です。
よって今日も全然、エロくない記事です。
(2019年12月5日に記)

フィギュアスケートの季節になると、オトナの皆さんも、クマのプーさんのことを思い出しますよね。
(そうか?)

でも、私が好きなのは、フィギュアスケートの羽生九段(違う!違う!そっちの羽生じゃない!)の試合にて、スケートリンクにファンから山ほど投げ込まれる、ディズニーのプーさんのぬいぐるみではなくって、岩波書店のA.A.ミルン作の石井桃子訳の、『クマのプーさん プー横丁にたった家』の『E.H.シェパード』の挿絵のプーさんの方です。

結構、そういう人、多いみたいよ。
ディズニーのプーの絵より、シェパードさんのプーの絵が好きって人。

ですので、今日の冒頭の私の画像は、ディズニーの赤いベストを着たプーさんではなく、
(やべええ!今、赤い”チョッキ”って言いそうになっちゃったよ。死語使いそうになっちゃったよ)
シェパードさんの”裸”のプーさんの方のぬいぐるみにしました。

実は、シェパードの描く絵でも、プーさんは、冬場だけはベストを着ている場面もあるんですけどね。(何色かは不明)

しかしシェパードのプーさんは、ディズニーみたいにユニフォームのようには、しょっちゅう赤いチョッキは着てないんですよ。

おい!今はっきり!あんた”チョッキ”って言ってしまっているぞ?!

しまったわ!
しょうがないわね!

私は、言語は古くとも、肉体的には自分が本当に若いところも見せとかないと!!

おマタはいくらでも開き、脚はいくらでも上がるタイプです

プーさんを蹴散らす警察官

(・・・ご、ごめんなさい。
意図せず、大好きな裸のプーさんを蹴散らすかのような形になっちゃった・・・)

話を本題の方に持ってきますが。

ドイツのシンクタンクがあげた、2018年の世界の気象災害の国別ワースト10で、日本はワースト1位になったそうです。

2位がフィリピンが、4位がマダガスカル、5位がインドだって。

いかにも雨が多そうなそれらの地域を破って一位になる日本って?!

(でも先進国のドイツも3位に入っている。こっちはものすごい気温が上がっていることが主な理由みたいだね。)

でもそうだよね。今年は、日本、暑さも風水害もひどかった。
いや、今年に限らず、いつも地震も含めて日本がひどい自然災害にあっている。

今年の秋は、私も生まれて初めて、窓にテープ貼ったり、段ボール貼ったり、食べ物を備蓄しました。

実は、東京の私の家にも『避難したまえ』の連絡来たよ。

台風のとき、外で、なんか聞こえにくいスピーカーから、区のお知らせが聞こえた。

「なになになに?」
って、外に飛び出したら、よく聞き取れぬまま、そのお知らせは終わった。

うちに入ったら、スマホが突然、聴いたこともないすさまじい音で鳴りだして(東日本大震災のときよりすごかった)、スマホを開いたら。
「3階以下の家に住んでる人は避難してちょ!」
というような区からのお知らせでした。

私はマンションの4階以上に住んでいるので、避難はしませんでしたが、洪水で孤立することは覚悟しました。

私の台風準備の話は、この前もこのエログに書いたけど、色々準備しました。

何でそれがプーさんに繋がるかというと、私がクマのプーさんで好きだった話は、プーさんが洪水にあった話だからです。

岩波書店のプーさんの本は嫁に来るときも持って来たし、自分の子供らにも読ませたので、今やボロボロですが、台風のときにそれを出してきて私は読んでみました。

あ、その話、洪水っていう題名じゃなかったんだ。

『コブタが、ぜんぜん、水にかこまれるお話』っていう題名だったんだ。

コブタというのは、ディズニーでは『ピグレット』って言われている、小さな、プーさんの親友のことですね。

コブタは痩せてて、小さくて弱いんです。

弱い彼は、プーや彼が住む森が、大嵐による洪水に見舞われたときに、本当に困ってしまいます。

一方、クマのプーは、自分の家の木にスルスル登って、大きな木の枝に大好物の貯蔵品?災害時の備蓄品?のハチミツの入ったでかい坪を10個くらい並べて、枝の上で脚をブラブラさせながら洪水をやり過ごします。

でもプーさんは、2日目までにハチミツの坪が4つだけになって。
3日目には1つだけになって。
4日目にハチミツのツボは、全くなくなっていました。

食いすぎだろう!と、子供の頃の私は思いました。

もっと節約しろ!

しかし、令和のつい最近の自分の話でも書きましたが、台風時、私も備蓄品として買ったポテトチップスとリンゴジュースが気になって仕方なかったのです。

何しろ、ポテチを食べたのは7年前、甘い飲み物もゼロカロリーコーラ以外のものは、何年も飲んでなかったからです。
大雨が降りしきる中、私の頭はそれらのことでいっぱいでした。
私が、美容のために長年我慢してきたそれらを、いつの段階で消費するか?ということで私はドキドキして、そのことで頭いっぱいでした。

(そのときのくだらない話はこちら➡リンゴジュースが気になって仕方ない〜エログ管理人Fuugetuの近況④~


プーの話に戻ります。

洪水時、備蓄品?のハチミツを食いつくしたころに、プーさんの家に親友の小さな弱いコブタからビンに入った手紙が流れ着きます。

コブタの『助けて!』の救出を求める手紙でした。

プーは、空になったハチミツの坪を船にして、それに跨り、洪水の中を出かけていきます。

プーは人間の男の子のところに行きます。

プーさんの飼い主?現実の世界では、クマのぬいぐるみの持ち主のクリストファー・ロビンのところにですね。

そしてクリストファーロビンの持っていた傘を裏返して船にして、二人はコブタの救助に向かいました。

こんな話です。
面白くて好きだった。

今日の記事の題名になるのですが、プーさんに限らず、私が気になるのは、昔の”じどう文学”には、よく”洪水”の話が出てきたなあ~ってこと。

あ!読みにくくてすいません。
”じどう文学”なんですけど、漢字で”じどう”って書いちゃうと、このエロブログではアウトなので、平仮名で書きました。

エロ・エンタメって、幼い子がエロの対象にされることが一番いけないことなので、漢字の”じどう”っていうワードが書けないのですよ。
そういうワードを使うと、記事を公開できない仕組みになっているの。

ですから、女性の私が自分の子供の頃の別にエロくない思い出話を書く時にとても困るのよ。

”しょうがくせい”も”ちゅうがくせい”も、もちろんダメさ。

エログで表現が許されるのは、”女子高校生”からです。

・・・んん〜?その差もなんなのかね~?とは思うけどね??

女子高生は、正式な結婚としてのエッチがありうるからなのか?
はたまた、女子高生はエロ需要が高いから、仕方なく許しているのか?
よくわかりませんが・・・。

話を本題に戻します。

他にも”洪水”の話と言えば、”ムーミン”が印象的です。

講談社の『ムーミン谷の冬』とか『楽しいムーミン一家』(作・絵=トーベ・ヤンソン、訳者=山室静)は、私は子供のころに読んでたんですが、私は大人になってから本屋さんの店頭で見つけた、ムーミンの”洪水”の話の漫画を買いました。

2000年(平成12年)に筑摩書房より発売の『著書=トーベ・ヤンソンとラルス・ヤンソン』、『訳者=冨原真弓』の『恋するムーミン』っていうコミック。

今も私の手元にあるよ。

これは、洪水の話と、ムーミンの恋愛の話をからめてて、なかなか面白いマンガでした。

ミニスカをまくってお尻をこっちに見せて立っている

このコミックは、ムーミンの作者のトーベ・ヤンソンが、弟のラルス・ヤンソンと一緒にロンドンの新聞(イヴニング・ニューズ)で描いていたマンガです。

トーベ・ヤンソンは小説家として、”じどう文学”の”ムーミン”も書いていたけど、漫画も描いていたんですね。


この筑摩書房の『恋するムーミン』というコミックも、ムーミン一家というか、地域一帯が、大雨と洪水にみまわれる話でした。

立派なタワーマンションのような背の高いムーミンの家に、近所のみんなが避難して来て、みんなで一緒に寝たり、上階の床に穴を開けて、泳いで下階のキッチンにコーヒーを取りに行ったりするシーンなど、なかなか洪水避難生活が、面白く楽しそうに描かれていました。

上階の窓から、外の洪水の水面に向かって、ウォータースライダーなどもやったりもしてたし、なんだか楽しそうでした。

他にも、ムーミンが恋人(日本のテレビアニメで言うところの”ノンノン”とか”フローレン”のこと)を裏切って、水難から逃れてきたサーカスの美人女優と浮気しちゃったり、なかなか面白い話でした。


しかし、なんで、昔の外国の子供の話には、よく洪水の話が出てくるのか?

昔からヨーロッパも、洪水で苦しめられてきたのか?
(プーさんの作者はイギリス生まれ。
ムーミンの作者はフィンランド生まれです。)

でも、当時の子供たちとっては、”嵐”や”洪水”は、ドキドキする程度の非日常の冒険ストーリー?みたいな感じだったのかな?

だから面白く書いちゃうのかな?

日本の洪水の話は昔から、悲しいしかないし、悲惨よ。

そこを疑問に感じたので、今回、アマゾンの電子書籍で、ムーミンの小説の方の”洪水”の話を買って読んでみました。

講談社文庫の『小さなトロールと大きな洪水』(著書=トーベ・ヤンソン、訳者=冨原真弓)です。

これは子供のころ読んだことなかった。


では、今回、はじめてムーミンの小説の方の”洪水”の話を電子書籍で読んだ私の感想は?


キンドル読みにくッ!!!


いや、そういう感想はいいから、内容の方の感想をプリーズ。


なんか、せつないねえ!


ムーミンの作者のトーベ・ヤンソンさんって女性でしょ?

このムーミンの洪水の話は、せつない感じで始まりました。

ムーミン・トロールと、そのママが、居心地のよいお家を建てるために、日当たりのいい、よい土地を求めて冒険するということで話は始まりました。

パパは?

パパはいないんです。

ママが冒険の途中で、息子のムーミンに話します。

昔はパパと幸せだったのに、いつしか、パパは謎の生き物のニョロニョロと一緒にどこかに行ってしまったらしいんです!

パパは元々、多少の放浪癖はあったけど、きっとニョロニョロの集団に騙されたのよ!
と、ママは言います。

パパとはもう一生会えないと思うわ、とママは息子に涙を見せます。

うわ!!

し、しんどそうだぞ、この話~。
テカテカの青いドレスでお尻を少し出している後ろ姿

その後、ムーミンとママは、通りがかりの仲間と出会い、助け合い、お家を建てる土地を目指して冒険を繰り返します。

様々な苦難に会いながら。

この話の結末は、旅の途中でニョロニョロの集団に会い、結果、パパとも巡り合えたし、立派なお家も手に入ったし、一応ハッピーエンドです。


しかし途中で、旅の同行者が、荒れ狂う海で、ニョロニョロの船にて、海に向かってゲロはいたシーンがページいっぱいの絵であったりして、なかなかハードです・・・。


ニョロニョロに会って、ムーミンのママは『もしかしたら、こいつら、私の旦那の行方を知っているかもしれねえ?!』
と思って、ニョロニョロの船に同乗したんです。

そして結果、ニョロニョロの船に乗ったムーミンご一行は、花が咲き誇るすてきな島に到着します。

ママやムーミンは、そのステキな島でも、アクティブにパパを探しました。

しかし、ある日、その地が、大雨と洪水にみまわれてしまいました。

さっきの『クマのプーさん』のコブタみたいに、”SOSのレター”の入った瓶などが登場する場面もあります。

そして。

とうとう、ムーミンとムーミンママは、パパを見つけました。

親父(ムーミンパパのこと)は、ずぶ濡れで高い木の上で震えていました。

ムーミンとママは、パパを救出して、抱きしめあいました。


そして、実は、この放浪親父ムーミンパパは、この地に素晴らしい家を持っていました。

ムーミンの旅の同行者が「おれら、大金持ちやんかっ!!」みたいなことを言ってたので、相当、いい家だったのではないでしょうか?

その後、ムーミンたちは、みんなでそろって、そのステキな土地で、ステキな家で幸せに暮らしました。

・・・という、一応ハッピーエンドです。

しかし・・・。


なんか、もやる・・・。

ハッピーエンドに至るまでの部分がもやる・・・。

女性がこんなに苦労して、寂しい思いして息子のために冒険する。

それはいいよ。
強い女、強い母を描きたかったのであれば。

しかし、放蕩親父の位置関係がな~?

しかも、最後はその男の財産で幸せになるという。

女性の自立と、母の強さと、しかし、なぜか最後は男に頼るというシンデレラ物語も混ざったような、しかもその親父自体には具体的な男の魅力や、誠意が全くないという・・・か?いや、魅力や誠意がわかりにくいというか・・・。

一応、最後にムーミンパパは、「お前たち(ママと息子のムーミン)をずっと探していたんだ、おまえらのためにいい家を建てた」的なこと言ってますが・・・。

ホントかよ?お前?

ま、いいよ。
大人の私には部分的にはわかるところと、部分的に共感できないところが入り乱れているけども・・・。
(ママが男にとって都合のいい女だったような感じもしないでもないし)


とりあえず、これ、子供にはウケないんじゃないか~?

私が子供のころ、『ムーミン谷の冬』とか『楽しいムーミン一家』は読んでたのに、この作品をこの年齢になるまで気付かずにいたということは、日本で売れなかったからなのではないか?と思います。
いや、昔は日本で発売さえしてなかったのかもしれません?

いや、作者の気持ちはわかるが。
人気はいまいちだったろ〜な~。

他のハッピーなムーミン家族の話の方がウケたでしょうね~。

何より、まず、この小説の洪水の話の挿絵のムーミンたちが、ビジュアル的にとにかく、可愛くなかった!

後のトーベ・ヤンソンの小説の挿絵や、ラルフと一緒に描いたコミックの絵や、日本のアニメのフカフカした可愛いムーミンではなかった。
面長の変な動物だった!


洪水の話に戻りましょう。


A..A..ミルンによってプーさんの洪水の話が発表されたのは1926年です。

トーベ・ヤンソンによって、ムーミンの洪水の小説の方の話が書かれたのは1945年です。

・・・ってことは、もしかして、トーベさんが、プーさんに影響を受けて、洪水の冒険話を書きたかったからなのかもね?


1914年生まれのトーベ・ヤンソンは31才の頃に、このムーミンのハードな洪水の小説を書いたと思われる。

そして、楽しい明るい洪水のコミックの方は、1954年1959年、つまり彼女が40才から45歳の頃に描いたと思われる。


・・・そういうことって、あるよね~。


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(・・・huugetuちゃん チョッキは、ベストでもなくって、今は”ジレ”らしいよ・・・)


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2Comments

ダンディー?  

No title

ムーミンパパの放浪癖?
そうなんだ😱

ハッピーエンドで終わると、何かひっかかるなあ😵

2019/12/06 (Fri) 17:07 | EDIT | REPLY |   
huugetu

huugetu  

Re: No title

このあと、色々調べたら

本当のムーミンファンに言わせたら、パパって本当に放浪癖があるキャラ設定の人だったみたいよ

2019/12/06 (Fri) 17:41 | EDIT | REPLY |   

コメント