実は、ホモサピエンスがネアンデルタール人とセックスしてた件~後編~
野生的な男のところに嫁ぎ~の!

★これまでのお話 はこちら➡ 実は、ホモサピエンスがネアンデルタール人とセックスしてた件~前編~
フラワーは一人で、見知らぬ真夜中のジャングルの中で、片手で”たいまつ”を持ち、片手で”木の実”のなる木を揺すった。
どれくらい揺すったろう。
やっと木の実が下に落ちてきた。
つやつやしたふっくらした美しい木の実がフラワーの足元に落ちた。
これがフラワーが憧れていた夢のように美味しいという木の実!
なんて綺麗な実なんだろう。
フラワーはしゃがんで木の実を手に取ると、思わず口にした。
しかし、ひと口かじってびっくり。
甘いっちゃア甘いし、酸っぱいちゃあ酸っぱいし、しょっぱいような気もするし。うーん微妙な味。
いや、食感がぶよぶよしてよくない。
なんか気持ち悪くなってきた。
「ペッ!!」
フラワーは一口かじった木の実を口から吐き出した。
そのときだった。
「おほほほほほっ!うほほほほっ!」
突然、ちょっと変わった大きな笑い声が聞こえ、草木がガサガサする音が聞こえた。
フラワーは度肝を抜かれた。
誰もいないと思ったのに誰かいる?!
憧れだったはずの木の実を手から放り出し、たいまつを両手に持ち替えて、フラワーは身構えた。
草木をガサガサさせて、フラワーの目の前に現れたのは?
自分たちエロサ人とは随分違う体形をした人だった。
「うほほほほほ!」
見たこともない大口を開けて笑う、色が白くて背は低いのに骨格だけが随分大きな、なんか獣っぽい人だった。
直感でフラワーはこれが”イヤン人か?!”と思った。
そのイヤン人は若い男だった。
男は大笑いしながら、フラワーの前に来た。
やだ。恥ずかしい。
もしかしたら、この人にさっきからの自分の動向を見られていたのか。
とフラワーは思った。
そう思った途端に、イヤン人の若い男はフラワーにグイッと近づいてきた。
フラワーが身構えるたいまつで、男の顔が照らされた。
あ!
フラワーはドキッとした。
笑っている男の表情は野獣のような、怖いような、危険なような・・そしてなんだか・・・とっても色っぽかった。
フラワーは男に片腕を掴まれた。
フラワーが驚いてたいまつを放りだそうとしたときに、男がそのたいまつを奪った。
そして、フラワーは男に手を引っ張られた。
「きゃあ!」
すごい力で男に腕を引っ張られた。
「やだああ!」
フラワーの腕をつかんだまま男は走り出した。
フラワーは森の奥の方に連れ去られた。
腕を掴まれていたので一緒に走ってついてゆくしかなかった。
走り続け、フラワーがクタクタになったころ、ジャングルの奥で男は足を止めた。
そして男はフラワーの腕をやっと離した。
男はたいまつが倒れないように地面に軽く穴を掘り、つきさした。
もう疲れ切ってそこに座り込んでるフラワーの前で、男は急に木に登りだした。
スルスルと男は木に登ってゆく。
フラワーがぜいぜいしながら俯いて地面に座って息を整えていると、男が木の上から戻って来た。
フラワーが顔を上げると男は自分の両手を差し出していた。
その男の手にはフラワーが求めていた”木の実”が5、6個乗っていた。
フラワーは上を見上げた。
そこに生えている木々の上の方には木の実がたわわになっていた。
男は笑いながら、フラワーに木の実をつきつけてきた。
たくましい男の笑顔が、地面にさしたたいまつの光で照らされていた。
その木の実をフラワーは口にしてみたが、さっきのよりはみずみずしかったが、やはりメチャクチャ美味しいというほどのものではなかった。
微妙な顔をするフラワーの表情を見て、また男は腹を抱えて笑った。
フラワーは思った。
この人ったら野性的な笑顔がセクシー。
男は地面に生えていた大きな広い葉っぱで簡易な袋みたいなものを作り、そこにまずい木の実を入れてくれた。
それを受け取ったあとも、フラワーは明け方まで男と一緒にいた。
言葉も通じないのにフラワーは、男についていって二人で森の中をブラブラ散歩した。
明け方になると男はフラワーの手を取り、森を出た。
向こうの方からお陽さまが上りつつある、風の吹く草原を二人は手をつないでしばらく歩いた。
フラワーは草原の中央まで連れて行かれた。
そこでフラワーは急に男に強く腕を引っ張られた。
バランスを崩したフラワーはそこにフラフラと崩れた。
膝まづいても痛くなかった。
草原がフワフワしていたからだ。
フラワーはそのまま、起き上がらずに草原の上で四つん這いになった。
男はフラワーの後ろに移動した。
フラワーの胸は高鳴った。
四つんばい体勢のままドキドキしながら待っていると、男はフラワーの腰に手をかけた。
フラワーはマイクロビキニの草の弦の紐でできたパンツをずり降ろされた。
男は四つん這いのフラワーのお尻の方から、両脚の間の部分をさすってきた。
「あ!」
フラワーはビクッとした。
初めて他人に自分のそこを触られたわっ。(いや以前にお兄さんに触られたじゃん?アレなかったことになってるの?)
震えながらもフラワーは男に任せた。
そこをたくさん触られフラワーのあそこは透明の液体をたくさん放出した。
「あ・・・」
小さなそんな声を出しながら、男に股間を触られ続け、フラワーは身体を震わせた。
時折身体をくねらせ、下に垂れさがった乳房を揺らしながらも、フラワーは四つん這いの体勢で男に触られ続けた。
やがて、男がフラワーのお尻の穴の下にある穴に向かって何かをつっこんできた。
メリメリとその太い固い何かがフラワーの穴に入って来た。
フラワーは男の挿入してくる力により、身体を前方に動かしそうになった。
崩れそうになる身体を抑えてフラワーは草原の地面についた両手、両足を踏ん張った。
男の腰が動き出した。
男はフラワーの中で堅いモノを出し入れした。
フラワーは男の動きに合わせて、自分の身体を前後に揺さぶりながら、
「あ・・アッ・・・あ!」
などと言い続けた。
やがてフラワーの頭が真っ白になって、四つん這い体勢を維持できなくなった。
フラワーの上半身が草原の上に崩れ落ちたとき、フラワーの穴の中にあった男のモノは、ドクンドクンと脈を打った。
フラワーの穴の中にドクンドクンと液体が送りこまれてきた。

イヤン人と初体験を済ませたフラワーは、小川のほとりに戻った。
そして花子ちゃんたちきょうだいが目を覚ますと、”木の実”のたわわなるジャングルの奥の場所まで案内した。
「すごいたんくさんある!」
「やったあ!」
「見つけたあ!」
3人きょうだいは大喜びした。
4人の若者は病気のおばさんのためにたくさん木の実をもいでは、袋に詰めた。
そのあと自分たちでかじってみた。
花子ちゃんは絶叫した。
「う、美味~い!!」
「これよ!これ!
天国の味!!
最高おおお!!」
花子ちゃんがはしゃぎながら、次々とその木の実を食べる隣で、お兄さんはゆっくりと噛みしめながら、
「まあ、何と言うか。奥深い味だな」
と言った。
弟は木の実を一口食べると顔をしかめながら、
「”良薬は口に苦し”って言うしね。(なぜそこで日本の格言出てくる??)
うん。なんか身体によさそうな感じはするね」
と言った。
フラワーはいくら花子ちゃんに勧められても
「私は昨日たくさんいただいたからもういいわ」
とだけ言った。
きょうだいたちが大量の”木の実”を持って大喜びで帰途につこうとしたときに、フラワーが言った。
「私はここに残りたい。
明日からここで暮らしたい。
好きな人ができたの。
みんなは、どうぞおばさんによろしく。」
******
突然のフラワーの発言に驚いた花子ちゃんきょうだいたちだった。
しかしフラワーの決心が固いとわかると、フラワーの恋には協力するから、とりあえず一度、自分らの集落に帰ろうと言った。
3人のきょうだいに説得されて、フラワーは一度家に戻ることにした。
4人はその日はもう一夜だけ小川のほとりに宿泊した。
その夜、フラワーはイヤン人の若者とまたジャングルで会いセックスをした。
別れ際にフラワーは言った。
「家に一回帰るけど、私はまたすぐに戻ってくるわ。
待っていてほしい。お願い」
言葉は通じないが、フラワーの必死のゼスチャーと、フラワーの最後の熱烈なキスにイヤン人の若者は頷いた。
******
また、長い過酷な旅を経て、自分たちの地域に帰った4人の若者は病気のおばさんに木の実を渡した。
「ありがとうありがとう」
おじさんは涙を流して喜んだ。
病気のおばさんは木の実を毎日食べ、驚くことに日に日に身体が回復していった。
今回のことでわかったこと。
花子ちゃんが、とんでもねえ”味音痴”だったということと、やはり”夢の木の実”は素晴らしい薬だったということ。
しかし、若者たちは、次にもっとやっかいな問題にとりかからねばならなかった。
”木の実”の収穫地へフラワーが嫁ぎたいということについて、反対するフラワーの両親を説得するという仕事だった。
まずはフラワー自身が自分の両親に向かって
「本当にあそこで出会った人が好きになってしまったんです」
と言った。
「フラワーのママ、きいてください。
あんな美味しい”木の実”のなる地域ですよ。
私なんて、あそこに好きな男がいなくたって嫁ぎたいくらいですよ」
と花子ちゃんはフラワーの母親に言ってくれた。
「ねえちゃん!それは逆効果!」
と、すかさず弟からのツッコみが入ったけど。
「本当に好きな人と結ばれるのがいいと思います。
今度はあの地までは、フラワーのことを僕は送って行きませんけどね」
と花子ちゃんのお兄さんはフラワーの父親に向かって言った。
フラワーの胸はチクっと痛んだ。
お兄さんはフラワーの方を向くと、
「フラワー、一人であそこまでいけるよね?
それくらいの覚悟はあるよな?」
と言った。
フラワーは泣きそうになりながらウンウンと頷いた。
途中から、”3きょうだい”のお父さんも味方になってくれた。
3きょうだいのお父さんは、フラワーのお父さんに言ってくれた。
「我々人類は、色々な人と混じりあい、新たな生命を生み出し、そうして生きのびてきたのですよ。」
結局、フラワーの両親はフラワーがイヤン人に嫁ぐことを許してくれた。
ただ、条件として、いつしかフラワーに子供がもしもたくさん生まれたら、一人だけでいいからこっちによこしてくれというのがご両親の要望だった。
少なくとも孫のひとりだけは私の手元に欲しいと、フラワーのお父さんは泣いた。
フラワーは頷いた。
フラワーはエロサ人のみんなに見送られて、一人であの”木の実”のイヤン人のジャングルに旅立った。
今回は、誰の手助けもなく長い旅をフラワーが自分一人で乗り越えないといけない。
お別れの時、”木の実効果”ですっかり元気になったおばさんが、フラワーのところに走り寄って来た。
おばさんはフラワーの両手をしっかりと握った。
*****
一人でイヤン人のところに行ったフラワーは、数年後までにたくさん赤ちゃんを産んだようだった。
フラワーは旅立った8年後に、また双子を出産したときにその双子の赤ちゃんと夫を含む複数のイヤン人達と一緒に里帰りした。
フラワーと夫とイヤン人達は、双子をフラワーの両親に託して、またすぐに木の実のジャングルに戻って行った。
フラワーの産んだ双子は、エロサ人の集落で大事に育てられ、みんなに愛され、健やかに成長した。
***************
さて、この大昔のお話から、現代の”令和時代”に戻ります。
実はこの話から数千年もしないうちに、フラワーの彼氏の種族であるイヤンデルタール人という人たちは地球上から滅びてしまいました。
少し前までの学説では、我々人類はエロサピエンスの子孫であり、イヤンデルタール人というのは我々に全く関係ない種と言われていました。
しかし、最近の研究の結果、実はこうして(いや、この話のような経緯かどうかは知らないけど)イヤンデルタール人とエロサピエンスは実はちょいちょい(いや、ちょいちょいかどうかもわからないけど)交尾をしていたということがわかったのです。
とっくの昔に滅びてしまったイヤンデルタール人のDNAが少しだけ混じったのが、現在の私たち人間(エロサピエンスの直系の末裔)だということがわかったのですよ。
-----終わり-------------
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