花泥棒と泥棒ネコ
処女をあげた男を取られた

お隣の佐藤さんが何でいつも私に挨拶してくれないのかナゾだった。
高校生になり、朝早い時間に出かけるようになった私は、毎朝、門をあけるときに出勤時の佐藤さんのおじさんと顔を会わせるようになった。
「おはようございます」
私がそう言っても佐藤さんは返事をしてくれなかった。
最初は、聞こえていないのか?と思ったが、その後、何回会っても挨拶を仕返してくれなかったので、私はあえて無視されているんだと気づいた。
いつも無愛想な人なのかと思っていたら、あるときお祭りの日に佐藤さんが他の人と楽しそうに話しているのを見かけた。
そこで佐藤さんは人々とニコニコしながらペラペラしゃべっていた。
佐藤さんは私にだけ冷たいんだ。
もしかしてうちの家族にだけ?
何かご近所トラブルでもあったのかしら。
しかし、ある朝、また佐藤のおじさんと顔を合わせたとき。
私が家の門を出ようとしたときに、私の新しいお母さんが玄関からあわてて出てきて私を追ってきたときだった。
あ、新しいお母さんというのは、私の父が再婚した人だ。
忘れ物を持って、私を追いかけて家から出てきたうちのお母さんに向かって、佐藤さんのおじさんは
「おはよう。
寒いねえ、今日は」
と言った。
え?何でお母さんには話しかけて、私を無視?
ご近所トラブルじゃなかったの?
後に私は父の噂を耳にした。
大昔、近所に住む佐藤さんの親戚の女性と父は間違いを犯したことがあるそうだ。
その女性には旦那さんもいたという。
なんと!
過ちはたった一回だけだったらしく、何とか大事にはならずに、そのことはもみ消されたらしい。
でもそれ以来、佐藤のおじさんは父を嫌って、挨拶をしなくなったらしい。
佐藤さんは本当は、引っ越したいくらいだったかもしれない。
でも、そうもいかずにうちと隣に住み続けているけど。
それで、佐藤さんは父の娘である私のことも嫌いなのか・・・。
それで無視?
その事件のずっと後になって来た、新しい私の母には何も関係ないし、罪もないということで、佐藤さんは話をしてくれるみたいだ。
まあ、私の新しい母は、明るくって無邪気で人懐こくって、誰の心にでも入り込めるようなところがあるから。
それで佐藤のおじさんも気を許しているのかも?
******
私の父はいわゆる”プレイボーイ”だったようだ。
そう言えば、もう死んでしまった私を産んでくれた母がよくそう言っていた。
あまりに子供のころからサラッと何度も言われてたから、今まで何とも思ってこなかったけど。
私もいざ自分に恋人ができる年齢になると、”プレイボーイ”ってそれはなかなかの問題じゃないのか?って初めて思った。
私は高校のクラスメイトの男の子と付き合い始めたのだ。
彼がもしも”プレイボーイ”っていうの?浮気者だったら私はイヤだ。
いやいや!絶対にいや!
父の学生時代からの長い付き合いのお友達のおじさんたちに私はきいた。
おじさんたちがうちに集まりご飯を食べてお酒を飲んでいたときだった。
お風呂の調子がよくないということで、それを見に父と母がテーブルを離れたとき、私はおじさんたちにきいた。
「うちのお父さんって遊び人だったの?」
「え~っ?」
おじさんたちは最初は口をつぐんでいたけど、私がニコニコ平気な顔をしながらも、あまりに興味津々できいたら、教えてくれた。
「今はそんなこと絶対ないけどね。
若いころ、あいつはちょっと気に入った女性がいるとすぐに仲よくなっちゃってたんだ。」
「へーえ?」
「他人の恋人にもよく、ちょっかい出してたもんなあ。」
へーえ!
「君のお父さんはよく言ってた。
”花泥棒は罪にならないんだ”って。」
「花泥棒?」
私が聞き返すと、おじさんは
「綺麗な花に感動して、思わず手にとって摘んでしまってもしょうがないだろうって。
そういう風流な心は許されるんだってさ。」
と言った。
「それは、本当の植物のお花の場合に言われることでしょう?」
と私は笑いながら言った。
単なる女好きの”イイワケ”ね!
と私は思った。
*****
私は同級生の彼と初めてセックスをした。
彼の家でだった。
お部屋に入ってすぐ、彼は・・・K太君は私を抱きしめた。
「やだあ!」
私とK太君はキャッキャッと言ってじゃれあった。
やがて彼の目がいつもと違う感じになった。
私にキスをしながら、K太君は静かに私を絨毯の上に押し倒した。
押し倒されるのが初めてで、スムーズに寝転がれずに私はゆっくりゆっくり徐々に仰向けになっていった。
ブラウスを脱がされ、胸を触られているときは私はまだワクワクしていた。
大好きな人に身体を触られるのは何て気持ちいいの?
そう思った。
でもK太君が私の脚の方に行ってパンツを脱がされるときから、私は恥ずかしさや何やらで頭が混乱してよくわからなくなった。
K太君は私の脚を開かせると、自分のモノを押し込んだ。
私はもうわけがわからなかった。
メリメリと私の小さなそこを押し開けて、彼のモノは私の中に入っていった。
思ったより痛くなかったけど、初めて、自分の中に異物が入る衝撃。
気持ちよさなんてなかった。
ただ、彼が今まで見たこともない顔をして、私を抑えつけ、腰を動かすことが衝撃だった。
私はギュッと目を閉じて、彼にされるがままになった。
ハアハアしながらK太君は私の中を擦った。
ああ!私の中いっぱいになって大きな異物が動いている!
なんていう圧迫感なの?
私は脚を硬直させた。
おっぱいを触られるときみたいに気持ちよくないけど、彼が私の中にいっぱいいっぱいになっている感激。
私は満たされた気がした。
でもすぐに、K太君は私の中から自分のものを抜き去ると白い液体を放出した。
ええっ!
私が初めて見る男性の精液だった。
私の陰毛の上やお腹の上に彼の精液が放出された。
大好きな彼との初めての体験は”快感”とはほど遠かったけど、私にとってはとても嬉しい記念日になった。
******
有頂天な気持ちで彼氏とつきあっていた私だったが、ある日、突然、どん底につき落とされる。
私はよりによって、クラスの担任の女教師に彼を取られた。
担任の先生は美しい人だった。
アーモンド型の大きくて少し吊り上がった猫のような目をした人だった。
先生はいつも綺麗なスーツで、大人っぽい身体をクネクネさせ廊下を歩き、フェロモンをまき散らしていた。
しかし、先生は口を開くと、全然女っぽくなく、ビックリするくらい天然で、かつ真面目で気さくな人だった。
女子生徒たちは先生のことが大好きになった。
私も先生が大好きだった。
その大好きだった先生に私は彼氏をとられた。
私の彼のおうちは両親が共働きだった。
私はある日の夜、8時ころ、部活の帰りに彼のおうちにフラッと行ってしまった。
「今から行ってもいい?」
私のLINEに彼の返事はなかった。
でも私は彼のおうちに行った。
そこで私は先生と鉢合わせしたのだった。
****
「先生は泥棒猫ですか?
生徒の彼氏に手をだすなんて最低じゃないですか?」
私は、大好きだった先生に対して、テレビドラマできいたようなセリフを浴びせた。
先生は美しい髪を振り乱し、首を左右に振った。
「ごめんね。本当にごめんなさい。」
「17歳の男の子をたぶらかすなんて!
先生は最低の大人じゃないですか?!」
気の強い私は先生を罵倒した。
「ごめんなさい」
と先生は言った。
「でも信じて。
たぶらかしたわけじゃないの。
つい・・」
彼氏は何も言わずにだまっていた。
「いい年して恥ずかしんだけど本当にK太君の好きになってしまって・・」
と先生は続けた。
やめてよ!
もうそれ以上言わないで!
もういいわ!!
私は先生と彼氏の前から走り去った。
彼氏のLINEは削除した。
電話番号も削除した。
私はこのことを自分の親友の一人の女の子だけに話した。
親友は怒り狂って、先生をうったえようと主張した。
「何?それ!
絶対に許せない!
みんなにばらしてやりましょうよ!
いわゆる淫行でしょ?これって。
絶対にあの女、教師をやめさせてやろうよ!!」
でも私は親友を止めた。
「やめて」
親友は
「何でよ?
そんな女に先生やってる資格なんてないよ!」
と言った。
私は親友に言った。
「もういいの。
話きいてもらったらスッキリした。
もう、このことは思い出したくない。忘れさせて」
******
私は登校拒否になった。
たった2週間だったけど。
毎日、頭が痛い、お腹が痛いと母にウソを言って学校を休み続けた。
先生がうちに何回も電話をかけてきた。
母と話していた。
先生はうちに来て話がしたいと言ったらしいが、それは母が許さなかった。
「何があったのかわからないのですけど、娘が絶対に先生に会いたくないって言うんです。」
「でも・・・このままでは」
と先生は言った。
「何があったか知りませんが、娘の気持ちのそれくらいだけは尊重してやってくれませんか?」
と母は先生にそう言った。
代わりに父が学校に足を運んで、先生の話をきくことになった。
「明るかった娘はどうして急にこんなことになったのでしょうか?」

2週間で復活した私は、また以前と同じように学校に通うようになった。
もう少ししたら学年が変わって、クラスの担任もかわるはずだ。
また、先生の教科は選択制だったので、私は先生の授業を取らないでも済むコースだ。
学年が変われば、もう私は先生の顔は見ないで済む。
だったら、学年が終わるまで、そこまで休み続けてもよかったのだけど、先生に負けたくない!K太にも負けたくない!!
という意地で、元気になったフリをして私は学校に行ってやった。
********
高校生の頃、彼氏を先生に取られた私だったけど、私が大学生になったあと、やがて、もっと信じられないことが起きた。
父があの猫みたいなアーモンドの目をした先生と、駆け落ちしたのだ。
駆け落ちというか、私には何も言ってくれなかったけど、新しい母には色々説明した上で出て行ったらしい。
私が登校拒否をしたときに、2人は初めて会ったはずだ。
そしてそこから恋愛に発展?????
一戸建ての家も全財産も母と私に残して父は出て行った。
会社もやめたらしい。
先生も学校を辞めたようだ。
先生からの退職金全ても母と私に振り込まれたようだ。
バカにするにもほどほどにしなさいよ!
2人はどこかに姿をくらませた。
******
その約10年後、アラサーになった私は、連休にグルメのイベントに遊びに行った。
恋人と一緒だった。
私たちはグルメイベント会場で、色々な物を食べた。
ケバブの屋台を見つけたときに私は叫んだ。
「あ!お母さんに買って帰る!
これお母さんが大好きなんだ!」
「焼きたてじゃなくって、持って帰ってもうまいかな~?」
と彼氏は笑いながら言った。
私の新しい母は、今でも私と一緒に佐藤家の隣に住んでいた。
母は、仕事が激務の私のために、今だに洗濯から掃除からご飯まで、全て面倒を見てくれていた。
父は私が社会人になるまでは、毎月お金を送金してくれた。
その後は、年に一回だけ、ある程度まとまったお金を送ってくれた。
グルメイベントのテーブルに座って食事をしているとき、私はふと向こうのテーブルに目をやった。
そこに、どこかで見た女性の顔が。
先生だ!!
間違いない!
顔にシワができて、老けてしまって、服装も地味になっているけど、間違いないわ!
先生だ!!
あのアーモンド型の瞳は先生だ!
私は心臓が止まりそうになった。
そのとき、先生のテーブルの横におっさんが座った。
それは父だった。
父は先生よりもっと老けていた。
昔はダンディーだった父が、白髪だらけになり、いかにも休日のおっさんぽい服装で先生の隣に座った。
この2人、つきあい続けてたんだ!!
父が口に頬張ったものを少しこぼしたとき、先生はハンカチをサッと出して父の口を拭いた。
「やめろって。自分でふくよ!」
と恥ずかしそうにめんどくさそうに言う父に対して、先生は愛おしそうに笑いながら父の口を拭いていた。
長年連れ添った幸せな老夫婦みたいだった。
悔しい?
憎らしい?
というよりも、驚きだった。
こんな貞操観念の薄いアホどもは、どうせくっついてもすぐに別れると思っていた。
なのにお互い、こんなに汚く老けるまでつきあい続けていたの?
そこに私が感動したとか、そういうのともちょっと違う。
でも憐れとか、憎らしいというのともちょっと違う。
不思議な感情が私の心の中に浮かんだ。
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