セックスの後も私が眠るまでそばについていて

私が眠りにつくまで一緒にいてほしい??


白い上下の下着姿で立っている
「帰らないで」
いつも心の中で思っている言葉。
リカにはその一言が言えなかった。

言ってもしょうがなかった。
H田には妻子がいた。
H田は、いつもリカの部屋で彼女を抱いたあと、家に帰らないといけないのだ。

H田を見送ったあと、リカは一人の部屋でいつもぼーっとしてしまう。

がらーんとした部屋からは、『シーン!』という、よく漫画にあるような擬音が聞こえてきたような気がした。

リカは怖くなった。

寂しい。
一人が怖い。
リカは眠れなかった。
H田に眠るまで側についていてほしい。
リカは一人のベッドで涙を流した。

H田が帰ったあとの寂しさに耐えられなくなったあるとき、リカは思わず女友達のさえ子に電話した。

「遅くにごめん。
寂しくて死にそうなの。
少しだけでいいからつきあって」

「どうしたのよ?
ま、いいよ。
あたしもちょっと飲んじゃって、テンションあがってて、なんか誰かとおしゃべりしたい気分だったからさあ」

リカはさえ子とたわいもないおしゃべりをした。
リカはさえ子に自分の不倫のことは言えなかった。

「リカ。
疲れたときや暗い気分になったときは、寝るのが一番だよ。
あたしの経験だと、寝不足が一番、精神によくないよ」
とさえ子は力強く言っていた。

それができないのよ・・・とリカは思った。

*****

またある夜、H田はリカの部屋に来てリカを抱いた。

いつも通りに熱いキスをしてから、リカの身体をH田の手がまさぐった。

リカの乳房をH田は揉みながら、乳首を吸った。

リカは喜びに身体をよじった。

H田がリカの股間をいじると、そこはピチュピチュといやらしい音を立てた。

前戯の後、H田はリカの脚を広げリカの中に入って来た。

H田はリカの中を動き回った。
H田はリカの入口から近い感じる壁を擦り、そのあと奥の方をつつきまわった。

リカは声を上げ、身体をくねらせ、乳房を左右に揺さぶった。

リカはだんだん絶頂に近づいて行った。

H田は激しく腰を動かしたあとに、避妊具ごしではあるが、リカの中に放出した。

コンドームごしにもドクドクとH田の液体が自分の体に流れ込む感覚をリカは感じた。


この日のセックスのあと、リカはとうとうH田に言ってしまった。

「H田さん、帰らないで!
帰っちゃイヤ。
私が寝るまで一緒にいて」

H田は言った。
「困らせないでくれ。
それは無理なことだって知っているだろ?」

そしてリカをなぐさめながら言った。
「また、明日朝、すぐに会えるじゃないか?」

そう。

H田はリカの勤め先の上司だったのだ。

そうだ。
次の日の朝すぐに、ちゃんとリカはH田に会えた。

一緒に眠ることはできなくっても、リカは日中はずっとH田と一緒なのだ。

そうよ。彼が家族と過ごす時間よりもずっと長い時間、私は彼と過ごしている。
幸せな環境じゃないの。
リカは自分を慰め、二度とH田を困らせるようなことを言うまいと心に誓った。

しかし悲しいことが起きた。

次の人事異動の時だった。
H田が会社の辞令で、遠くに転勤してしまうことが決定したのだ。

リカとH田は別れることになった。
H田の家族はH田について行った。

リカは落ち込んだ。
何も手につかなかった。

仕事だけは必要最低限やった。
でも日中でもボーっとすることが多かった。

ある日、同僚のQ太に言われた。
「そんなに落ち込まないでください」

リカはドキッとした。
H田がいなくなってから、そんなに自分はあからさまに落ち込んでいたのか?

もしかして、H田とつきあっていたことはQ太にばれていたのか?
リカはドキドキした。

しかしQ太は思いもよらないことを言った。
「リカさんは自分一人だけが寂しいと思っているのですか?」

「みんなH田課長のこと好きだったんですよ。
みんなだって課長がいなくなって落ち込んでいるし、というか、課長がいなくなって仕事が回らなくなって大変になっているんですよ?」

それは本当にそうだった。
H田がいなくなってから、部署の仕事はてんてこ舞いだった。

「後任の不慣れな新しい課長も部長に怒られたり、みんなに裏でバカにされたり、けなされながらも必死でがんばってらっしゃる!」
Q太は言った。

まるで、先輩のリカさんこそ頑張ってくださいよ!!
しっかりしてくださいよ!
と言われているみたいだった。
Q太に活を入れられているようにリカは感じた。

「そうよね。
こんなときこそ元気を出して一致団結して頑張らないといけないよね」

リカは目がさめた。
というよりも、H田のいなくなった寂しさを埋めるためにも仕事に没頭した。

リカは自分の仕事も頑張り、また、後輩たちや新課長には気を配り、何か困っていないか一生懸命、声をかけるようにした。

リカはQ太とも親しくなっていった。

数カ月も過ぎるとH田のことも忘れて、リカはびっくりするくらい元気になっていた。

「何か、変わったね。リカ。
前みたいに明るくなったね。
実はリカが会社に入ってからアンニュイな感じになっちゃってて、どうしちゃったんだか?と思ってたけど」
とある日、さえ子と電話したときに言われた。

「え?そう?ウソ?
私ってそんな感じだったの?
そんな印象をさえ子に与えていたなんて、そっちの方がびっくりだわ」
とリカは言った。

「いいよ!きっと今のがホントのリカに思える」
とさえ子は言った。

(きっと、リカは今はいい男とつき合っているのね?)
とさえ子は思い、ホッとした。

白い上下の下着で上半身アップ写真
Q太とリカはリカの部屋で初めて抱き合っていた。

2人は同僚として仕事をしているうちに接近していった。

Q太の舌で股間のピンクの突起部分を悪戯されているときにリカはイッてしまった。

恥ずかしかった。
愛撫でイッタのは初めてだった。

Q太が柔らかい滑らかな暖かい舌で、突起を舐めているときに、もうリカは大声を上げていた。

Q太が舌をとがらせ、リカの突起をつつきまわした頃、リカは両手でシーツを掴んで体中を痙攣させていた。

「イっちゃった・・・」
Q太が肝心のリカの穴に挿入する前にリカはそう申告してしまった。

その後、Q太がリカの脚を広げ入ってくると、再びリカは身体を震わせた。

Q太はリカの穴の中を激しく動き、ヌメヌメの洞穴を擦り、押したり、引いたり、出し入れ出し入れした。

リカは再びすぐにイッテしまった。

Q太はリカの脚を持ちなおすと、リカの穴と自分の股間をもっと密着させた。
そして更に激しく動いた。

リカはまた大きな声をあげた。

「俺もイクよ」
とQ太が言って、放出するときにリカはもう一度イッてしまった。

Q太の放出のドクドクを感じているときに、リカはもう一度自分の穴を収縮させて下半身を痙攣させたのだった。

「ああああ!」
今日一の大きい声を出して、リカは3度目の絶頂に達した。


リカとQ太のが初めてのセックスを終えたころ、もう終電の時間近かった。

ベッドでゴロゴロしているQ太に向かってリカは
「何時くらいに出れば終電に間に合うの?」
ときいた。

「え?」
とQ太は言った。

「そんなあ。
俺、泊まるつもりだったんだけど。
ダメなの?」
そうQ太は言った。

リカは聞き返した。
「泊まってくれるの?」

「うん。僕はそのつもりだったんだけど、泊まっちゃダメなの?」
とQ太は言った。

「私が寝るまでずっと一緒にそばにいてくれる?」

「もちろん。
って言うか、もしかして、僕が先に眠っちゃうかもしれないけど。」


****

それから、20年後。

「パパ。相談があるの」
リカはQ太に言った。

「何だよ?ママ。
あらたまって」
とQ太がきくと、
「寝る部屋を変えたいの」
とリカは言った。

「え?」
とQ太は驚いた。

「ダメ?
だってパパのイビキすごいんだもん。
ずっと我慢してたけど、なんとか平気だったんだけど。
最近、私も年とったみたいで、眠りが浅くなっちゃって。
夜中一回目がさめると、もうパパのイビキが気になっちゃって寝られなくなっちゃうのよ。
このままだと寝不足続きで、昼間の活動にも支障があるわあ」
とリカは言った。

「だからママは俺と違う部屋で寝るっていうの?」
とQ太は悲しそうに言った。

「今日から、私、K一(進学のために家を出て行った息子)が使ってた部屋で寝るわ」
とリカは言った。

Q太があまりに悲しそうなので、リカは付け足した。
「大丈夫よ。
セックスしたいときはいつでも言って。今までどおりに一緒に寝ましょ」


次の週末の夜、リカとQ太夫婦は夫婦の営みをした。

リカは2回もイッた。

射精後、Q太が使用したコンドームをしばっているとき、リカは自分の枕を持って立ち上がった。
「じゃあね。おやすみ。パパ」

「今日もK一の部屋に帰るのか?
寂しいなあ~。
(セックスするときは一緒に寝ようって言ったじゃないか?)」
とQ太は言った。

リカはニッコリして言った。
「あのね。
男のエッチが上手だと、女は満足なのよ。
全然、寂しくならないものなのよ」

何を言ってる?とQ太は思った。

「おやすみ~」
リカはサバサバと夫婦の寝室を出て行った。

「なんだよ~。
昔は可愛らしく、『私が眠るまで一緒にいてくれるの?』って言ってたくせに」
とQ太は思った。

-------終わり-----------

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