~平成サヨナラ~高齢者は運転免許返納 中年はコスプレ卒業①
ババコス好きのクラブの支配人

「私は、もう運転免許証を返上?返納?
とにかくそうすることにしたわ」
朝の食卓で、姑がそう言った。
「そうですか。」
私は、それはよかったとある意味ホッとしたが、何だか少し寂しくもあった。
「でもめんどくさいから。
別にわざわざ返納に行かなくても、もうすぐ来る免許の更新時にいかなきゃいいだけよね。」
と姑は言った。
姑は車の運転が大好きだった。
舅も夫も早死にしたうちでは、家族で出かけるときはいつも姑が運転を買ってでるくらいだった。
私が見る限りでは、今でも姑は絶対に私より運転がバツグンにうまかった。
お年寄りだからって一律運転がダメってわけではないと思うのだ。
しかし、姑に関しては、他の部分で最近ちょっと心配なことがあったのも事実だ。
以前からお掃除好きの姑のお掃除が、最近、下手になっていたのだった。
姑は少し前までは、家の中の例えば、テレビの上とか、棚とかに少しでも埃があることを見つけると、夜中でも雑巾を出してきて掃除を始めてしまうくらい綺麗好きだった。
しかし、最近、洗面所やトイレなんかが、時々汚れたままだった。
私はうっかりそれを口にしてしまった。
「お義母さん、今度から、洗面所やトイレ掃除は私がしましょうか。」
「なんでよ。
今さら。」
と姑は言った。
「あなたは、外でお金を稼ぐことに集中してくれればいいのよ。
そんなの今更、しないでもいいわよ」
と姑は私に言った。
「いや、お義母さんもお疲れかと思って」
と私が言うと、
「どういう意味?
何?
ソレ?
どうしてそんなこと言うの?」
と姑が食ってかかってきた。
「いえ、別に深い意味はなく・・。
何となく」
と私は言ったのだが、姑があまりに
「何よ。何なのよ!」
と言うので、しょうがなく、私は今までピカピカだったのに、ここ最近、少しだけ洗面所の汚れが目立ったということを言った。
姑は、”●ズキルーペ”をかけると洗面所に向かって行った。
「まあ!気づかなかったわ!
こんなに汚れているなんて!!
お掃除のときにはメガネなんかしないから!
私、知らないうちに裸眼が悪くなってたのね!」
と姑は言った。
「ショックだわ!」
とも姑は言った。
「でも、全然、大丈夫です。
お義母さんが来てくれるまで、私が家事をやっていたときなんて、うちの洗面所もどこもそこも、この数倍、汚かったですよ。
子供たちもこんなの慣れてますよ。」
と私は言った。
「だまらっしゃい!」
と姑は言った。
「掃除音痴のあなたには、掃除のプロの私の気持ちはわからないわよ!
いいわよ!
明日から意地でもピカピカにしてやる!」
と姑は言っていた。

姑の意地だった。
すぐに洗面所もトイレも再び、舐めてもいいくらいピカピカになった。
しかし、このこと・・・自分が気づかないうちに目が悪くなったことについては、姑にとってショックだったらしい。
それで姑は運転をやめると言い出したのだ。
「平成も終わるし。
天皇も美智子様もお仕事をやめられるのだし。
いい機会だから私も車の運転はやめるわ」
と姑は言った。
「やだ。お義母さん!
皇后さんよりも10歳以上、若いじゃん?
でも、まあ車の運転をやめることは、反対しませんけど」
と私は言った。
「そうだよ。
俺ももう免許取ったし。
今度っからおばあちゃんが行きたいとこには俺の運転でいつでも連れてってあげるよ。」
息子のヤスシが口を挟んできた。
「本当?」
と姑は言った。
「約束よ。」
姑はニッコリ笑うとヤスシに向かって、小指を差し出した。
ヤスシは自分の小指を姑の指にからめた。
2人は指切りげんまんをした。
******
「指切りげんまんってやだ、ホント!!
気持ち悪い”おばあちゃんと孫”でしょ!」
と私は太郎さんに言った。
「おいおい。
そこは喜ぶところじゃないのか?」
と太郎さんは言った。
「高齢者の運転については、今、問題になっているし、そんな風に免許返納について祖母と孫が話せるなんて幸せな家庭じゃないか?」
と太郎さんは言うのだ。
「そうね。ほんとね」
と私が言うと
「よかったね。
姑さんも息子さんもいい人で」
と太郎さんは言って私にキスをした。
太郎さんに声をかけられたのは、半年前、彼の経営するクラブでだった。
普段は若いコたちが集まるクラブが、『一晩オンリー!昭和~平成ナイト』という催しものを行ったのだ。
私は会社の同じ年齢の同僚の女性に誘われてそこに行った。
そこでは、かつてのディスコクイーン(今、
私は当時のお姉さんたちの踊る六本木より、それよりももっと若い中・高校生などが踊っていたカジュアルな渋谷のディスコ派だったので、ボディコンではない可愛い恰好で踊りたかった。
私は娘のヤスコの高校時代の制服を持ち出した。
ヤスコは私が卒業した同じ高校に通っていた。
ヤスコの制服を着ると、私は渋谷のディスコに通ったことを思い出した。
あの頃は学校帰りに制服から遊び着に着替えて行ったんだけど、私は今こそ”制服”のほうが着たかった。
ヤスコの制服を持って、私はクラブの『昭和~平成ナイト』に行った。
横浜出身の同僚の女性が用意したのは、大きなクリップをつけた短めの巻きスカートのハイソックス姿だった。
彼女は私の姿を見るなり言った。
「あなた、なんて恰好で来ているのよ!
なんで女子高生のコスプレ?
仮装大会と勘違いしているの?」
「あなたこそ!
なんでハマトラよ?(ハマトラ=横浜トラディショナル)
そんなの今どき、どこで仕入れたのよ?!」
「都民だったら、何でボディコンで来ないのよ?」
「あなたこそボディコンで来るって言ったじゃないのよ!」
「もーう!私一人がふざける分にはいいと思ったのにい!
これじゃ、バカ二人連れじゃないよう」
私たちはお互いの恰好を見てののしりあった。
しかし。
「あはははは!
いい!いい!
可愛いですよお!お二人とも!」
クラブの支配人みたいな恰好をした太郎さんに私たちは声をかけられた。
「素敵ですよ。
お二人の”昭和”っていうのは、そういう感じだったんですね?」
そこから私と太郎さんの交際が始まったのだった。

私は太郎さんにコスプレが出来るというラブホに連れて行かれた。
そこで私は長めのセーラー服を着させられた。
シャワーを出たあと、また下着もつけて、セーラー服を着るように言われた。
「この前の制服もよかったけど、僕はホントはセーラー服が好きなんだ」
と太郎さんは言った。
太郎さんは私の紺のスカートをめくった。
「やあん!」
そして私のスカートの中に頭を突っ込んだ。
「やだああ!」
下着の上から股間に太郎さんが顔をつけてくる。
「いやあ、くすぐったい~」
スカートの中から出てくると今度は太郎さんは私に覆いかぶさりながら、押し倒してきた。
そしてセーラー服の横についているジッパーを開け始めた。
全部、脱がせずに横のジッパーだけを外した形で、太郎さんは私の胸の愛撫を始めた。
セーラー服を中途半端にまくり上げた形で、そこに手を突っ込み、私の乳房を揉んだ。
「あん!」
ブラジャーもつけたまま押し上げられ、ブラは私の乳房の上に乗っかった感じになった。
太郎さんは私の顔を見ながら、乳房を揉んだり、乳首をいじってきた。
「ああん。んん」
「ふふ。いいよ。可愛いよ」
太郎さんは私の感じている顔をエッチな微笑みで見つめていた。
太郎さんはセーラー服をもっと押し上げると、私の乳首に食いついた。
「あっ!」
太郎さんの舌が私の乳首の側面を舐めあげる。
あああ!ああ!
舌を尖らせ、硬くなった私の乳首のてっぺんをつつく。
「あん!あん!」
チュウチュウと乳首を吸われ始めると、私の身体は痺れたような快感を得た。
次にスカートも脱がされないまま、パンティだけずり降ろされた。
乳房を半分と、乳首を出したまま、スカートにノーパン姿の私は両脚を広げさせられた。
太郎さんは私の股間をペロペロと舐めた。
ああん!
また痺れるように感じてしまった私は身体をよじって、横を向いた。
ラブホテルのベッドの脇の壁は鏡張りになっていた。
セーラー服を乱して、両脚を広げられて押さえつけられている恥ずかしい恰好の私が映った。
「いやあん!変な恰好!」
「そろそろ入れるよ」
というと、太郎さんは私の股間からいったん離れた。
そして脇に置いていたコンドームを装着した。
再び、太郎さんは私の脚を押し広げ、自分の男性器を挿入してきた。
あ!あ!あ!
私の中にズブズブと太郎さんのモノが入ってくる。
ああっ!
私をこじあけ、こじあけ、太郎さんが侵入してくる。
太郎さんは私の脚を持ち、腰を動かした。
あああん!
太郎さんが私の中を出たり、入ったりしている!
首をのけぞらせて私は天井を見た。
天井も鏡張りだった。
ああ!
男に覆いかぶされ、犯されている自分がそこに映った。
なんてイヤラシイの、私・・・。
一回目はその恰好のままでされた。
太郎さんに自分の奥の奥の方を何度もつつかれている内に私はイッテしまった。
私がイッタことを確認すると太郎さんは更に激しく腰を動かし、私の中に精液を放出した。
30分ほどベッドで休んだあと、二回戦が始まった。
二回目は私はセーラー服を脱がされ、全裸にされて挿入された。
今度は太郎さんは私のお腹の上に精液を放出した。

太郎さんと私の付き合いは半年ほど続いていた。
太郎さんはコスプレが好きだった。
いや、正確にいうと、普通の”コスプレ”ではない。
”ババコス”が好きだったみたいだ。
私みたいな年齢の女に若いコの恰好や、アニメかゲームのキャラの恰好や、エッチな恰好をさせるのが好きだった。
太郎さんに言われて、セーラー服でもやったどころか、私はセーラームーン(?!)の衣装もプレゼントされてセックスをしたこともある。
体操服やブルマーや、どエロい下着もたくさんもらった。
それを着てセックスをしたこともある。
また、太郎さんのクラブでは、時々、いろいろ面白いお祭り企画を開催した。
そのたびに、その催しに合うコスプレをして私は参加した。
太郎さんは私にバニーガールの衣装などもくれた。
私の会社のあの同僚の女性も誘ったら、お祭り企画に一回だけ来てくれた。
”バニーガール・ナイト”というのは断られたが、”ボンテージ・ナイト”には彼女は来てくれた。
その日のクラブには、ムチを持った女王様のような、本物っぽい姿の女性もいっぱいいた。
私は自分がAMAZONで購入したピチピチのボンテージを着た。
同僚の女性は、どこで手配したのか全身細身の黒ずくめのボンテージ姿だった。
「一回、こういうの着てみたかったんだ。」
「おお!ボンテージというよりもキャッツアイ!
すごくいいじゃないですか?」
と太郎さんは同僚に向かって嬉しそうに言った。
私たちは2人とも、ベネチアンマスクという仮面(目だけを隠すマスク)をして、ボンテージナイトで踊った。
楽しかった。
太郎さんは私たちを喜んで眺めていた。
その夜、3人で飲んだ後、私はまた太郎さんに抱かれた。
******
先週の休日のことだった。
テレビでデイゲームのプロ野球の中継を見ているときに気づいた。
観客席で応援している3人連れが映った。
それは、いつも見ている夜の太郎さんではなく、ポロシャツを着た昼間の顔をした太郎さんと、中年の女の人と小さな子供だった。
太郎さんは独身だと言ってたくせに。
あれは奥さんと子供?
-------続く--------------
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