あなたのその”不倫”、本当に大丈夫ですか?
不倫ライダー登場!配偶者に代わってお仕置きよ!

腕を組んだ男女がレストランから出てきた。
二人は駐車場に停めてあった車に乗った。
男女が乗った車が走りだすと、少し遅れて後ろにはバイク便のバイクがついて行った。
大きなリアボックスには『スピードバイク便』と書かれたバイク便だった。
ネットが充実した現代だが、やはり、今だに紙媒体で運ばないといけない書類、現物で受け渡しをしないといけないものもある。
それを超高速で運ぶのがこういうバイクを使った即配便だ。
普通の宅配便と違うのは、やはり都内のような道路事情が混雑している場合、単車の方が普通の車よりも早くお届けができる。
なので、即配バイクの需要は今もある。
男女の乗った車はしばらく走ると、道路沿いのラブホに入って行った。
後を追っていたバイク便のライダーもそのラブホの前で止まった。
ラブホの建物には袖看板がついていて、「休憩3時間〇〇〇〇円」などの料金体系が書かれていた。
3時間後、バイク便のライダーは、ラブホから出てきた男女の車をビデオで撮った。
乗車している男女の顔がわかるように。
あと、後ろから車の写真を撮り、ナンバープレートを映した。
*****
「ご苦労様でした!
奥さんの浮気を怪しんでいた旦那さんには感謝されたよ」
OK探偵事務所にて、探偵事務所所長はチエミに言った。
チエミは、”スピード宅配”と大きく胸に書かれた作業着のような、ダサ目のだぼだぼのライダースーツを着ていた。
「今回の件は簡単でしたよ!」
と片手でメットを持ったチエミは、髪の毛をかきあげながら答えた。
「そうだろう。
簡単な仕事しか君には任せていないから」
と所長は言った。
チエミは叫んだ。
「所長、私、あのバイク嫌です!
このスーツもイヤです!
カッコ悪いんですもの!!
あと、学生時代、中免しか持ってないころ、世はバブル期だったのに時給600円くらいでやってた即配便のバイト時代を思い出し、なんかトホホな気分になるんですよう!」
しかし、所長はチエミを睨んだ。
「いつかは君のご自慢の750のバイクで尾行して、ターゲットに気づかれてしまったことがあったじゃないか?」
チエミは、所長からサッと目をそらした。
「女性がバイクを走らせているだけでも目立つのに、君の大きなカッコいい、ドカッティだっけ?
ドカティだっけ、なんだっけ、とにかくそのバイクでは注目されてしょうがない。
この商売にはもっての他!ダメだ!」
と所長は言った。
「今の発音の主流は”ドゥカティ”ですね」
とチエミは言った。
ま、とにかく、チエミは即配便のコスプレで即配便のバイクでしか仕事はさせてもらえなかった。
唇をとがらせているチエミをよそに所長は、机の上にあった大きな封筒を開き、次の話を始めた。
「次はA君と協力して尾行の仕事をしてくれ」
所長は書類をチエミに渡しながら言った。
「依頼者は主婦、倫子さん。
会社員の夫が、毎週水曜日だけ家に帰ってくるのが遅いとこのことだ。
今の時点で旦那さんが浮気をしているとは思わないけど、水曜日に何をしているか調査してほしいそうだ」
依頼者の書類を見て、チエミは
「ああっ!」
と叫んだ。
「何?なんか??」
と所長。
「いえ!何でもありません!!」
とチエミ。
チエミは驚いた。
次の依頼主の倫子さんとは、なんと、チエミが昔別れた夫・敦彦の現在の妻だったのだ。
チエミの離婚理由は、夫・敦彦による不倫。
つまり、依頼主の倫子さんというのは、チエミから夫を奪った女だった。
自分から夫を奪った女が、今、また夫の浮気を疑っているということか。
(不倫をするやつは繰り返すのよ。
そして不倫をするような女も同じ目に会うものよ)
とチエミは思った。
でも所長にそのことを言ったら、自分が仕事から外されそうなので、チエミは黙っていた。
倫子さんの依頼は、水曜日にいつも帰りが遅い夫・敦彦を会社を出るところから尾行して、一体何をしているのか知りたいとのことだった。
チエミの今回の仕事は、水曜日の夕方から敦彦の会社の前で探偵事務所の従業員の男Aと二人で待機すること。
会社を出たあと、敦彦が歩いたり公共交通機関にて移動するなら、Aが尾行する。
もし車等を利用するなら、即配バイクでチエミが尾行するという段取りだった。
チエミと従業員Aは、二人で携帯で連絡を取り合いながら、臨機応変に敦彦の水曜日の動きを追う。
****
チエミの元夫、倫子の現夫であるところのターゲット敦彦は、水曜日に会社帰りにすぐにタクシーに乗った。
チエミが即配を装ったバイクでタクシーを追うことにした。
チエミが敦彦のタクシーを尾行すると、敦彦の行き先は、なんと、繁華街の若い娘ばかり集めたキャバクラだった。
「あの馬鹿、落とせるわけもないのに、若いキャバ嬢に入れ込んでいるのね?」
とチエミは思った。
そして数時間、キャバ店の外で、ターゲットが出てくるのを待ったチエミだった。
しばらくすると、敦彦は可愛い綺麗な若いキャピキャピした女の子に見送られて店を出てきた。
そして、酔っているのだろうか、女の子に握手を求めて、しきりと手を握ろうとしていた。
女の子は笑いながら、かわしていた。
「ありがとうございました。
また来てくださいね!」
女の子がそう言うと、敦彦はようやく女の子の手を離して、手を振りながら店の前から立ち去った。
敦彦は駅に向かっていった。
それを歩いて少し追いながら、チエミは従業員Aに電話した。
「Aちゃん。ターゲットは駅に向かったわ。
あと、よろしく」
Aは、さっきチエミに連絡を受けて、このキャバクラの最寄りの駅でさっきから待機していた。
そのあとAは、駅から電車で敦彦を尾行し、無事に家に帰りつくまでを追った。
次の水曜日も、その次の週もチエミと従業員Aは同じことを繰り返した。
「単なるキャバクラ通いですよ。
大丈夫。
問題ないですよ」
とチエミは所長に言った。
「しかし奥さんが心配している。
もう少し続けてくれとのことだ」
「あの男にあの綺麗な若いキャバ嬢を落とせるわけないって!」
とチエミは言った。
「なんでそんなこと言い切れるんだ?
わからないだろう?」
と所長は言った。
チエミは首をすくめた。
何となくモヤモヤしたので、チエミは仕事外の時間で、無給でキャバ嬢を探ることにした。
敦彦がご執心なようなあのキャバ嬢の仕事が終わるのを待ち、彼女を追ってみた。
若い綺麗なキャバ嬢は、夜遅く店の裏口から仕事仲間と一緒に出てきた。
女の子たちは店の近所のバーに向かって行った。
チエミもそれを追ってバーに入った。
その日は大丈夫、バイクで来てないから、お酒飲んでも大丈夫。
チエミはキャバ嬢たちの座った席のそばに座った。
キャバ嬢たちはキャッキャッ言いながら、お酒を飲んだり、食べ物を食べていた。
チエミは自分も酒を飲みながら、しばらく、嬢たちのおしゃべりに耳を傾けた。
やがて、一人の嬢が言った。
「敦彦さんはローラのことめちゃくちゃ気に入ってるね!」
あ!敦彦の話題になった!!
敦彦がご執心な綺麗な若い女の子はローラちゃんというらしい。
次に、綺麗な可愛いローラちゃんは男にとって残酷なことを口にした。
「あの人、ホントにしつこいわ。キモッ!」
ほ・ら・ね~!!とチエミは思った。
チエミは伝票を手に取ると、席を立ち上がり、バーを去った。
敦彦の浮気が成り立つ心配は全くないと思われた。
チエミは時間外のこの活動で得た情報を探偵事務所の所長と従業員Aに報告した。
「チエミさんにしては珍しいなあ!
給料外でも働いてくれるとは!
あなたもだんだん、この探偵の仕事のおもしろさがわかってきたか?」
と所長は褒めてくれた。
給料外を強調しながら!
しかし、従業員Aには、後で怒られたチエミだった。
「チエミさん!!
お客さんの依頼外の余計なことしないでくださいよお!
今後、僕らももっと無給でも働かなくちゃならなくなる感じになっちゃうじゃないですかあ!」

しかしだった。
数週間後の水曜日に、ローラちゃんと敦彦はホテルにいた。
敦彦はローラちゃんを落とすことが出来たようだった。
*****
ホテルのベッドでローラちゃんの柔らかい唇を吸いまくり、敦彦は興奮していた。
キスの合間にローラちゃんはうっとりした顔で敦彦のことを見上げていた。
ローラちゃんの嬉しそうな顔に敦彦は更に興奮した。
ローラちゃんのおっぱいは可愛かった。
敦彦が、小さめだが可愛い綺麗な乳房をもみ、ピンク色の乳首を吸うとローラちゃんはアンアン言った。
敦彦が乳首の側面を舐めたり、乳首のてっぺんを舌でつつくと、ローラちゃんは細い身体をしならせた。
敦彦はお股の方に移動して、薄い毛をかきわけた。
敦彦はローラちゃんのお股のピンクの突起部分を舐めた。
ピンクの小さな突起の側面をなめたり、先端をつついたり。
敦彦がその動作を続けると、ローラちゃんが可愛い顔をゆらし、アンアン言って悶え続ける。
敦彦はローラちゃんの股間を悪戯し続けた。
そしてローラちゃんが、その前戯のうちにひときわ大きな声をあげてイッってしまったあと、敦彦は彼女の穴に侵入した。
彼女の穴はもう愛液があふれてジュるジュるだった。
一回イッてぐったりしたローラちゃんの細い脚をかかえ、穴の中で敦彦は動きまくった。
ローラちゃんの洞穴の中の壁を擦り、狭い軌道を進み、奥までつついて、敦彦は腰を動かしまくった。
ドクドクと穴の中に放出するまで、敦彦はローラちゃんの洞窟をこすりまくった。
******
セックスのあと、敦彦とローラちゃんがホテルを出た時だった。
従業員Aが、ホテルの前の道路に張り込んでいた。
従業員Aは隠しカメラで、ホテルから出る男女二人の写真を撮った。
****
夫の不倫の証拠の写真を受け取り、敦彦の現・奥さん、倫子さんは喜んで、所長にお礼を言った。
「どうもありがとうございましたあ!!
当初の予定とは違う、危ないことまで頼んでしまってホントにすいませんでしたあ!」
倫子さんは喜んでいた。
そして、かなり多くのお金を支払ってくれた。
所長はホクホクだった。
どういうこと?
こういうことだった。
『敦彦さんはキャバクラに通っているだけで、浮気の心配は全くない』
と、所長は奥さんの倫子さんに言った。
すると、しかし、依頼主の倫子さんは驚くべき、新たな依頼をしてきた。
「その夫の気に入っているキャバ嬢さんのご協力で、何とか夫に浮気をさせることはできないものでしょうか?」
倫子さんの本音は、本当は敦彦と離婚をしたいんだそうだった。
しかし、自分から”離婚”を言いだしたら不利になる。
何とか、敦彦に問題を起こさせて、自分が有利な形で離婚したいんだそうだ。
倫子さんはお金にはいとめをつけない、はずむと言った。
OK探偵事務所は動いた。
チエミはキャバ嬢ローラちゃんに接触し、協力を願った。
しかしローラちゃんは
「無理無理無理〜!!、あの人とは無理〜!!」
と言い続けた。
チエミが大枚を握らせても、ローラちゃんは敦彦を誘惑することを嫌がった。
しかし、さらにもう少しお金を渡し、絶対にローラちゃんを困ったことにはさせないので協力してほしいとチエミは言った。
「わかりました!!」
と最後にローラちゃんは言った。
ローラちゃんはOK事務所に協力してくれた。
従業員Aは、ローラちゃんと打ち合わせをし、浮気現場・浮気時刻にそこに張り込んで、倫子さんのために浮気証拠写真を撮ったというわけ。
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