(結末B)おじさんの僕が抱いた忘れられない東京のJK娘

俺がそんなにモテるわけない


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悲しい話が嫌いなあなたの選んだ結末Bパターン


痩せているチェックのJKスカートで横向きで足を曲げておどけている

東京の下町の大きな河原で、桜ちゃんの死を僕に告げたあと、アッコちゃんはひとしきり泣いた後、やがて泣き止んだ。

ご両親の意向でお葬式には僕は参列できなかった。
当たり前と言えば当たり前のことだ。

「その代わりと言ってはなんだけど・・」
アッコちゃんは言った。
「今度、仲間で桜のお別れ会やるんだ。
桜の生きてる頃の写真とか、ビデオとか流してお別れパーティーやるんだ。
おじさんも来る?」

「僕は桜ちゃんのお友達の前にとても顔を出せる立場じゃない。」
と僕は答えた。

「じゃあ桜のために、メッセージだけでいいよ。
匿名の若い男子ってことにしてよ。
桜へのメッセージだけちょうだいよ。
それ、お別れ会であたしが読むよ。」
とアッコちゃんは言った。

「わかった。」
と僕は答えた。

そして間接的にしろ、お別れ会に参加するので、会費を払うと僕は言った。

「ありがと。1500円だよ。」
とアッコちゃんは言った。

そして
「幹事は中学時代の先生がやってくれるんで、先生のここの口座に振り込んで。」
僕は、アッコちゃんに会費の振込先の口座を教えてもらった。

中学の先生がお別れ会を開いてくれるのか?
桜ちゃんの短い人生ながらも、節目節目に、いろいろな人に愛されたことを想像して、僕は再び泣いてしまった。

僕はそこに、1500円ではなく、今の自分で自由になる金の全てを振り込んだ。
ご両親に渡した慰謝料より多かった。

******
僕はその2週間後に幽霊を見た。

その日は、東京でかつて僕が銀座で勤めていたときの仕事仲間から、よい商売の話があるときいて、上京していたのだが。

その銀座で、有名ブランドの紙袋をたくさん持って、桜ちゃんとアッコちゃんが笑いながら歩いているのを見たのだ!

二人は、楽しそうにブランド物を手に持ちきれないくらい持っていた。
まるで、”爆買い”しているみたいだった。


そうか・・・。
桜ちゃん、若くして亡くなったから未練があって、死んでも死にきれずに、幽霊になってこの世に現れたのかあ。
しかも銀座に・・・。

・・・って、そんなワケねえだろうっっ!!!!

僕に気づくと、二人のJKは悲鳴を上げて、人混みの中へ全速力で走って逃げて行った。


僕は大笑いした。

銀座のど真ん中で、僕は一人で涙を流しながら、心から大笑いした。


------Bパターン終わり-------------

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