エッチに積極的な困ったちゃんの女の子は、僕の友達の妹
僕に迫ってくる女の子の兄は怖いやつなんだよね

入学当時から、乱暴ものだった不良Xだった。
3年生の先輩集団との殴り合いのケンカでも一人で勝ったとか。
2年生になった頃には、もう怖いものなしのようにふるまっていた。
僕はそういうヤツが苦手なので、なるべく関わらないようにしていた。
一度だけXが僕にノートを借りに来たことがあった。
僕はびびりながら、ノートを貸した。
そしてそれはずっと返って来なかったのだが、怖くって返してくれとは言えなかった。
大事な試験などが終わった、随分後になって、
「サンキュ。すげえ、わかりやすかった。
おまえ天才」
とXは言って、僕にノートを返してきた。
ところで、うちの学校では、毎年学年の最初に”新入生のためのクラブ紹介”という催し物を一日かけて行う。
1年生を集めた体育館の舞台上で、各部活の部員が自分たちの活動をアピールする。
僕は部内でその担当になり、舞台の上で、自分の所属するクラブのプレゼンをした。
そのとき、Xが一番前の真ん中の席に陣取って舞台を見ていた。
なんで2年のくせにそんな席にいるんだ?
こ、怖い。やじられるんじゃないか?
でもそんなことなかった。
顔付きはいつも通り怖かったが、Xは真剣な目で僕の目を見つめて、僕の発表をきいていた。
そして時々、僕の話のメモを取っていた。
Xが一所懸命、何か書いている姿を始めて見た。
Xは無所属だった。
こういう日は、朝だけ出席して、すぐに学校を抜け出し外に遊びに行ってしまっていたのに。
なぜ、今年は僕の入っているような弱小部を熱心に見ているのだ。
発表会も終わると、僕らは部室に戻る。
この日は新入生は、興味を持った部に見学に来たり、質問に来るはずだ。
窓の外の校庭を見ると、人気スポーツ部の練習には、たくさんの新入生が群がっていた。
「いいな。
ああいう部には、黙ってても人が集まるんだぜ」
と僕らは話した。
そのとき開け放していた部室の入口から、なんとXが入って来た。
「おーっす!!」
草食動物の僕たちは、予期せぬ肉食動物の登場にビビった。
な、何の用だ?!
体の大きなXの後ろには、とても可愛いい女の子がついてきていた。
その可愛い女の子はXの妹で、今年、この学校に入学したという。
『ザ・不良』という感じのXとは全く似ていなくて、可憐な容姿をしていた。
「全ての部の発表を全部、見てみた」
とXは言った。
「お前の発表が一番よかった。
妹をここに入部させたい」
とXは僕に向かって言った。
ひえええ?ウソだろっ?
「どうぞよろしくお願いします」
Xの妹は頭をぺこりと下げた。
******
後に、Xの妹・・・メグにきいた。
Xはいつもメグのことを心配して、とてもメグを大事にして可愛がっているという。
「ウザイくらいなんですが」
とメグは笑った。
メグに近づいてきた男は、ことごとくXに目を付けられたそうだ。
そして男たちは全員、そのうちメグから離れていくと言う。
メグに熱心に言い寄ってきた一人の男は、ある日、腕を骨折し三角巾で吊って登校してきたという。
メグがいくら理由をきいても男はメグから逃げまくり、二度と口をきいてくれなかったという。
こ、こ、怖い~。
メグは、この学校の部活でどこがいいか兄のXに相談したが、Xは学校の部活のことなんか知らない。
いつも課外活動しているからだ。
それで、Xは可愛い妹のために、初めて全部の部活の発表を見てみたらしい。
スポーツ部は、みんなエッチな服装(そうかあ?)をしないといけないから、絶対にダメだとXは言ったということだ。
大人しい文化部がいいとXは思った。
でも女の子だけの部も絶対にダメだとXは言ったそうだ。
「私、前に女の子たちにいじめられたことがあって」
とメグは言った。
あ、なんかわかる。可愛いメグは、やっかみから女の標的になりそうなタイプだ。
Xは、ちゃんとそれをわかっていたんだろうなあ。
ほんの少しだけ女子がいるうちみたいな部がよいと思ったんだろうなあ。
あと、多分、ここの男たちなら絶対にメグに手を出す度胸もなさそうだとも思ったんだろうなあ。
*****
明るく積極的なメグはすぐ部のみんなと打ち解けた。
でもみんなは心の奥のどこかでは、『Xの妹』ということを忘れなかった。
彼女にしようとか、そういう大それた気持ちは全く起こらなかった。
Xはしょっちゅう僕らの部活をのぞきにきた。
差し入れを持ってきてくれたり、部室の隅に座って、僕たちのやっていることを大人しく眺めていたりした。
僕らの部が、最近富にXと仲が良いということは噂になった。
なぜか、僕らの弱小部の評価が校内で上がっていた。
そういうもん?
地味で真面目な草食のくせに、ヤ●ザさんにも一目置かれる人たち・・・みたいな感じ?
****
文化祭の前には僕らの活動は忙しくなる。
文化祭で展示する作品を作るのだ。
暗くなるまで学校に残る日が続いた。
Xがさぞ心配するかと思いきや、学校の帰り道、メグが僕に向かって言った。
「兄は先輩なら安心して任せられると言ってました」
そうなんだ?
「兄が、先輩のことを細かいことで怒らない、心の広い人だとも言ってました」
え?ウソだろ。全然、交流なかったのに?
Xがそんなこと言うか?
まさか、ノートを返されなくても文句を言わなかったエピのことを言っているのか??
「ここの部活に入ってから、逆に兄の束縛がなくなり、私の自由が増えた感じです」
ともメグは言った。
そして
「ね、先輩」
とねだるように僕の目を上目がちな目で見た。
か、かわいい。クラッとくる。
「ねえ先輩、寄り道したいです」
「ええ?」
「先輩と一緒なら、何しても兄は怒りません。
大丈夫です」
何してもって?変なことを想像してしまった僕だった。
メグがどうしてもというので、僕らは喫茶店に寄り道した。
それ以来、メグは寄り道がしたくなると、他の仲間とは帰らずに、僕を誘ってファースフードやファミレスに行くようになった。
一度、帰り道、メグと二人で歩いているときに、待ち伏せしてたらしきXに会ってしまったが、
「送ってくれたのか、いつも悪いな」
とXは僕に言った。
Xは、僕のことを妹の用心棒だと思ってくれているのか?
ともかく、メグと僕は仲よくなっていった。
それから、休日にも僕らは会うようになった。
はじめは、文化祭の準備のためだったが、それ以外でも遊びに行くようになった。
部活だとウソを言えば、Xは全く心配せずに許してくれたらしい。
メグと映画を見に行ったときにキスシーンがあり、また、セックスを想像させるようなシーンがあった。
映画のあと、お茶をしていると、
「ああいうのいいなあ。
先輩とだったらしたいなあ」
悪戯そうな誘うような小悪魔な顔でメグは僕を見つめて言った。
僕にキスしろってことか?
エッチしてほしいってことか?
今まで、妄想の中で死ぬほど憧れたシチュエーション。
しかし、しかし。
お兄様に用心棒だと思われているんだよ、僕は。
弱虫の僕は、あいまいに笑ってその場をやり過ごした。
文化際の日、Xは不良仲間さんらを連れて僕らの部室を見に来てくれた。
そしてXは、僕らの作った作品の中でも小さな物を販売するコーナーにいた僕に近づいてきた。
「おい、一つずつ買おうぜ。ノルマな!」
とXはお仲間に向かって言った。
「ええっ!マジかよ」
「しょうがねえなあ」
不良の皆さんはブツブツ言いながら、適当に選んだ作品を一つずつ買ってくれた。
Xは、メグのではなく、僕の作品を二つも買ってくれた。

文化際は成功して無事に終わった。
文化際のあと片付けは夜遅くまでに及んだ。
あとは明日の休日にしようということになった。
明日、あと片付けの残りを終えたら、僕らの部はみんなで打ち上げをする。
メグが僕に近づいてきて、ヒソヒソ声で言った。
「先輩、今日、先に二人だけで打ち上げしたいです」
メグと二人だけでカラオケに行った。
作品を仕上げるために、最後の方は徹夜もしていたので、僕は早く家で眠りたい気持ちもあったが、つきあった。
カラオケで2曲ずつほど歌ったあと、メグは僕が持ったリモコンを取り上げた。
そして僕の隣にぴったりくっついて座った。
「少しおしゃべりしたいです」
そして僕らは文化祭の感想などを話した。
メグは僕にぴったりくっつき、話を続けた。
なんか恥ずかしくなってきた僕は一呼吸したくなった。
「ちょ、ちょっとトイレ!」
僕は部屋を飛び出た。
あードキドキする。
やばい。やばい。落ち着け!落ち着け!
トイレから戻ると、グラスが二つあった。お酒だった。
メグは、お酒を注文したのか?!
恐るべし。やはり、Xの妹・・・と少しだけ僕は思った。
酒を飲むとメグはとろんとした目になった。
色っぽい目で、メグは僕を見つめながら、しなだれかかってきた。
その後、もう一杯ずつ飲んでしまったあと、僕らは学校に戻った。
酔ったメグが、
「頑張ってみんなで準備した文化際が、明日あとかたもなくなっちゃう前に、もう一度だけ見たい」
と言ったからだ。
酔っていた僕も応じてしまった。
学校に忍び込んで、(よく、学校のどこが開いているか知っていたなあ?さすがXの妹・・・)僕らは部室に行った。
そこで、エッチをしてしまった。
メグは、文化祭のときに窓に貼ってあった大きな布を床に広げて座った。
そして僕の手を引っ張った。
ホント、困った子だなあ~。
僕は布の上で、僕の肩に頭を持たれかけるメグにキスしてしまった。
僕らは長時間キスを繰り返した。
キスが止まらなかった。
恥ずかしながら、キスが初めてだった僕は、それだけで夢中になってしまった。
キスだけで気持ちよかった。
キスだけで勃起した。
今日はもうこれでいい。
帰ろう、と僕はメグに言った。
でもメグは帰りたくないと言った。
困った子だ。
布に座ったメグのミニスカートから、太ももが大幅にはみ出していた。
とうとう僕は自分を抑えきれなくなった。
僕はメグを布の上に押し倒した。
メグの服の中に手を入れて、闇雲におっぱいを触ったあとパンツを脱がせた。
僕はどこに入れていいのか散々迷ったあと、なんとかメグに挿入した。
そしてメグの中で少しだけ動かしただけで、僕はイッテしまった。
やばい!
急いで抜いたが、メグの中にも少しだけ出してしまったし、メグのお腹にも垂れてしまったし、布の上にも僕の精液は垂れてしまった。
僕は布を引っ張ってメグのお腹の精液を拭いた。自分のアソコもぬぐった。
気づくと、もう11時だった。
さすがにまずい。
メグを促して、僕は大きな布を抱えて、急いで帰路についた。
僕は、家の洗濯機に布を放り込みスイッチを入れると、徹夜続きの疲れと、お酒のせいで、朝までグッスリ眠ってしまった。
朝、洗濯機の中で布は固まっていた。
水分を吸った重い布を持って、僕は学校に向かった。
これ、なんて言い訳しよう?
しかし学校に着くと、それどころじゃなかった。
なぜかみんなは、食堂のテレビの前に集まっていた。
みんなはニュースを見ていた。
メグはいなかった。
なんと、僕は知らなかったが、昨日Xとメグの家に二人組の強盗が入ったらしい。
夜10時頃ということは、僕とメグが学校でエッチをしていた時間帯だ。
Xも多分どこかで遊んでいて、お留守の時間帯だったと思われる。
強盗たちは、家にいたご両親を縛り上げて、家の中の金品を持って逃走したという。
抵抗したお父さんが腕に軽い傷を負い、お母さんは拘束されるときに乱暴にされ軽い打撲をしたということだ。
強盗たちは、次にそこから少し離れた他の家に侵入し、大々的に抵抗してきたそこの一家には大怪我を負わせたという。
****
こういう場合、どういうことになるか、誰か教えてほしい。
メグとエッチしたことがバレたら、僕はXに腕を折られるだろうか?
それとも、危険な場面に妹を立ち会わせずに、結果的に妹を守ってくれて、どうもありがとうということになるのだろうか?
あるいは、Xはご家族のピンチのときに自分が家にいなかったことについて、悔しがったり反省するのかもしれない。
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