弟に犯された嵐の夜
私が弟を刺激してしまったのかもしれない

2、3日前から雨が続き、大型台風が日本に近づいていた休日だった。
前の日から、「不要不急の外出はやめましょう」とテレビのニュースキャスター達は言っていた。
でも私は、マサキ君との前からの約束をどうしても決行したかったので、無理を言った。
「またにしたら?」
と母は言った。
でも、父は
「マサキ君は何線だっけ?
もし台風がひどくなって帰れなくなったら、どこか途中まで俺が送ってやるから来てもらいなさい」
と言ってくれた。
そう、その日は私の恋人のマサキ君を初めて我が家に招待して、家族に紹介する予定の日だったのだ。
私はずっと楽しみにしていたので、悪天候とは言え、先延ばしをしたくなかった。
「親父が、嵐の中を娘の彼氏を車で送るの?
馬鹿じゃないのか?過保護というかなんというか?情けないねえ」
と、弟が口を出してきた。
高校生のとき、弟の友達に
「あいつ、お姉さんが理想の女だってよく言っているんですよ」
とこっそりきいた頃はかわいかったけど、最近すっかり生意気な弟。
マサキ君が家に来る前日から食料を買いこみ、私は母に手伝ってもらってお料理をたくさん作った。
お昼前に、最寄りの駅に到着したマサキ君を車で迎えに行った私と父は、挨拶もそこそこにマサキ君を車に乗せた。
「ひどくなるのは午後からって言ってたのに、すでにすごい雨ね」
少し雨で濡れていたマサキ君に、車の中でタオルを渡しながら私はそう言った。
「マサキ君、うちに帰る前にちょっと投票所に寄るよ」
と運転しながら父は言った。
そう。今日は衆議院の選挙だったのだ。
マサキ君は今日、うちに来る予定だったので、随分前に期日前投票をしたと言った。
母も期日前投票をしたそうだ。
私と父は今から投票する。
うちの近所の投票所の中学校まで数分のところまで車で行くと、父と私は車を降りた。
車で投票に行ってはいけないことになっている。
マサキ君に車の番をしてもらって私と父は投票に向かった。
後部座席から運転席に移動するだけでも、マサキ君は雨でびしょ濡れになった。
私と父は、ほんの数分の中学校まで歩いただけで、ずぶ濡れになった。
投票所では、私と父は弟に会った。
弟は今日は遊びに出かける予定だったが、キャンセルしたそうだ。
弟は今回がはじめて参加できる衆議院選挙への投票だったが、まさか真面目に参加するとは思っていなかったので、私も父も驚いた。
私たち親子は投票を終えると、強風のせいで斜めに降り続く雨風の中をびしょびしょになりながら車に戻った。
家に着くと、母が大量のタオルを持って私たち4人を迎えた。
******
その後、私と両親とマサキ君は食事をし、楽しくおしゃべりをした。
弟は、さっき朝食が食べたばかりだと言って、昼食の席に参加しなかった。
午後から雨風はさらに激しくなった。
4時頃、マサキ君は「おいとまします」と言ったが、でも「どうしても夕食も食べて行け」と父が言い、それに従うことになった。
夕食で父はお酒が入ってしまった。
マサキ君も父に強く勧められ、少しだけ酒を飲んだ。
夕食には同席した弟も飲みたいと言ったが、母と私は強く止めた。
酔った父のせいで、夕食の終わる時間がかなり遅くなってしまった。
夕食が終わった頃は、外は荒れ狂うような雨風になっていた。
「俺が駅まで送っていく」
と弟が言った。
「だめよ!免許取りたてのあなたなんかに、危なくてこの嵐の中運転なんてさせられないわよ!」
と母が言った。
「マサキさん、今夜がうちに泊っていって。それがいいわ」
と母は言った。
最初は、「帰ります!」と言っていたマサキ君だったが、母の
「こんな嵐の真っ暗な中、あなたがおうちに着くまで心配だわ。こっちが安心できないのよ!」
という強い言葉にマサキ君は押された。
明日は平日だが、早朝始発に乗れば、家に帰ってからも会社に行けるということで、マサキ君もうちに泊る決意をした。
酔っぱらった父は
「いざとなったら、俺のスーツを貸すぞ!
うちから会社に行けばいい!」
と言った。
「親父のスーツ、どう考えてもマサキさんに合わないだろ?」
と弟が言うと、みんなが大笑いをした。
私とマサキ君は、結婚の話はまだ出ていない。
私の部屋にマサキ君を泊めることは許されなかった。
母は、予備の布団を運ぶのを弟に手伝わせながら、弟が私の部屋に泊り、マサキ君には一人で弟の部屋に寝てもらいなさいと言った。
弟は、一瞬嫌な顔をしたが反論はしなかった。
うちの2階の部屋の配置はこうなっている。
北側に父の書斎と、それに繋がった夫婦のベッドルームがある。
中央部分は廊下や階段やトイレや物入れがあり、南側には、私の部屋と弟の部屋が並んでいる。
私は自分のベッドに寝て、弟のために私のベッドの横に予備用の布団を敷いた。
「ごめんね」
と私は弟に言った。
弟は答えずに、私に背を向けてスマホをいじりながら寝転がっていた。
*****
夜中、弟が部屋を出てゆく音で私は目を覚まして、時計を見た。
深夜の1時半だった。
弟は、階下の居間にテレビを見に行ったようだ。
そう、休日の深夜は、弟の好きなオードバイのレースが地上波で放送される。
「あれは確か2時くらいから3時くらいまでの放送だったわ・・・」
今、1時半ね。
3時までは弟は戻らない・・・。
私はいけないことを思いついた。
父と母の寝室は私の部屋から離れている。
よほど大きくなければ物音は聞こえない。
ましてや、この夜は外はゴーゴーとした風の音と、ザンザン降りの雨の音がものすごい。
そう。
私は、隣のマサキ君の寝ている弟の部屋に忍び込むことを思いついてしまった。
マサキ君のお布団に私が忍び込むと、マサキ君は目を覚まして驚いた。
「だ、だめだろ?」
小さい声でそう言いながらも、マサキ君は私を抱き寄せ、キスをしてくれた。
何度もぬちゃぬちゃのディープキスを繰り返したあとマサキ君は言った。
「駄目だよ。今日は。
部屋に戻って」
「大丈夫よ」
と私は小声で言って、マサキ君にしがみついた。
そのあと、ベッドの中で体中を触ってもらったり、キスをして私たちはいちゃいちゃした。
でもマサキ君は最後まではしなかった。
2時過ぎに、私はマサキ君に、自分のベッドに戻れ戻れと何度も言われて、しぶしぶマサキ君のベッドを出た。
私は自分の部屋に戻った。
その後、弟が戻るまで、少しだけエッチな想像をして、自分の手で自分を慰めてしまった私だった。
あそこがすぐにビショビショになった。
いえ、マサキ君とベッドに居た時からビショビショだった。
でも、イクのはなんとなくまずいと私は思って、オナニーの手を止め、私はティッシュで自分のあそこの愛液を拭き取った。
3時過ぎに弟が戻ったときは、まだ寝付けずに寝たふりをしていた私だった。
部屋に入ってきた弟は、机の上の小さな灯りをつけた。
「いやらしい匂いがする・・・。」
弟がそう言うのが聞こえた。
弟は私のベッドの横に立っているようだった。
何をしているの?早く寝なさいよお!
私は寝たふりをしながらそう思った。
弟の顔が私に近づいてきた。
その時、ぷーんとした匂いが漂った。
あっ!お酒くさい!
やだわ!こんな深夜に、弟は居間で一人でお酒をこっそり飲んでいたようだ。
だめでしょう?!
最近、運転免許の取得も、選挙への参加も許されたけど、あなたはまだお酒を許される年齢ではないでしょう?
「スケベだなあ。
人んちに来たときくらい少しは我慢できないのかよ!」
弟は相当、酔っぱらっていたようだ。
大きな声でそんなことを言った。
失礼ね!!弟のいないスキに私とマサキ君がセックスしたと言うの?
まあそれに近いことはしたけども!
私はカッとして、がばっと起き上がった。
「あんた!!」
私がそう叫んだ途端、弟は私に覆いかぶさってきた。
上半身を起こしていた私は再びベッドに押し倒された。
最初、自分の身に何事が起きているのか私にはよくわからなかった。
弟は私にのしかかり、自分の両手で私の両手を押さえつけた。
顔を私の首あたりにくっつけ、弟は私に身体を密着させてきた。
「やだ!やめなさい!」
小さな声で私は言った。
「静かにしろよ!」
と弟は、静かではない大きな声で言った。
家の外から聞こえる風のごうごう、雨のザンザンというすごい音の中でもその声は響いた。
やだ!!マサキ君に聞こえるかしら?
聞こえたとしても、何か姉弟が喧嘩しているように聞こえるかしら?
どうしよう!
大きな声を出していいのか、出さないほうがいいのかわからない!!
私が混乱しているうちに、弟の顔は私の首から胸の方に移っていった。
やめて!
私は心の中で叫びながら、弟に掴まれた手をほどこうと必死で動いた。
弟は私の胸から顔を上げると、体勢を整え、私の両手首を自分の片手に包みこんだ。
体育会系の弟の大きな片手に私の細い両手首は掴まれてしまった。
片手が自由になった弟は、私の寝間着の前のボタンを引きちぎるように開けた。
やめて!!
私は、もがきながら、もう一度心の中で叫んだ。
私はノーブラだ。
さっきまでマサキ君に揉まれていた乳房が弟の前にさらけだされた。
弟は私の乳房に夢中で顔を押し付けてきた。
そして自由になった片手で私の片方の乳房を揉みながら、もう片方の乳首を弟は口に含んだ。
「いやー!!ばかー!!やめなさい!!!許さないわよ!いい加減にしなさい!!」
私はひそひそ声で、でも、出来るだけ力強く言った。
「ばかっ!!ばかっ!ばかっ!!」
そう強気で言っていた私だったが、でも、弟に乳首を口の中で転がされているうちに私は泣きそうになっていた。
「いや・・いや・・やめて・・・お願い・・・やめて・・・」
私は小さい声を出して、弱々しく弟にやめてくれるように懇願していた。
でも弟は聞き入れずに、私の乳房を乱暴に揉みながら、乳首をしゃぶり倒す。
やだ・・・。
弟に乱暴に胸をいじられている私を怒りと悲しみと、嫌悪感と、ほんの少しの快感が襲う。
そのあと、弟に乱暴に寝間着をはぎ取られ、抵抗しながら私は泣いていた。
「やだ・・・やだ・・・本当にやめて・・・」
大きな声はなぜか出せずに、ひそひそ声で泣きながら私は抵抗した。
でも体育会系の大きな力の強い弟には勝てるわけがない。
弟はマサキ君よりずっと力が強かった。
いや、いつもマサキ君は私を大事に扱ってくれていたのだろう。
こんな風に、男に乱暴にされることは、私には経験はなかった。
私は自分の弟が怖くて泣いていた。
裸にされたあと、両足首を持たれて、持ち上げられ、私の脚の間に弟は顔を埋めた。
「いや!いや!いや!やめて!お願い!」
泣きながら小さい声でそう言い続ける私を無視して、弟は私の股間を舐め始めた。
びちゃびちゃと弟に膣の入口の周りや、突起部分を舐められて、私は身体を左右によじりながら、暴れた。
しかし弟の大きな手はしっかり私の足首を掴まえていた。
動けない私のアソコを好きなように舐めまわしたあと、とうとう弟は私の中に無理やり入ってきた。
マサキ君より大きな弟のアソコが、めりめりと私の中に入ってきた。
いやああ!さけちゃうう!!
でも私のアソコは柔軟にも、大きな弟のあそこを受け入れた。
私のアソコこはぬちゃぬちゃズブズブと弟を受け入れたのだ。
弟がお酒臭い息で、はあはあしながら、私の中を出たり入ったりしているときには、もう抵抗することをあきらめ、横に顔を背けて私は涙を流していた。
恐怖と、悲しみと、怒りと、情けなさで私は涙を流した。
でも一番、嫌だったのは、こんな中でも感じてしまっている自分だった。
弟に奥を突かれるたびに、感じてしまって、あああんと声が出そうになるのを我慢しながら、快感にのけぞる自分が一番嫌で嫌で、それに対して涙を流していたのだった。
嵐の轟音をバックグランドミュージックに弟に犯される私だった。
-----終わり--------------
(後日記・・・2019年10月記す
2017年に私がこれを書いたころも、各地には台風被害がそこそこあったんだけど、こんなこと書いちゃうって、2019の今ほどの危機感はなかったんだろうなあと思う。
今の2019年のメンタリティだと、私、こういう話書けないもの。
文中にある、『彼が来るから前日から食料買い込んで料理』っていう女の子と母親、今だったら私怒鳴りつけるわ。
食料は長持ちする缶詰とかレトルトを備蓄しろや!って。
しかし2017年当時の私としては、とにかく、こういう近親相姦を書くことについてを怒られることだけが自分が怖かっただけと記憶している。近親相姦って書いていいの?ってことだけにびびっていたわあ。
東京の酷暑がひどいと広く認識されたのも、間違いなく2018年からだし。
オリンピック招致決定時には、東京の酷暑ってそれほど言われてなかった。
実際、私も2017年は東京で、夏場、炎天下で何時間も歩くのや走るのが大好きだったしなあ!
つまり、台風も酷暑もヤバ過ぎになったのねって多分、2018からなのよね)
・・・とエロに関係ない後日談と感想を書く作者、2019年10月20日日曜日です!
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