犯される女を見た海辺
ひどい目にあっている女性を助けることができなかった僕

僕は、海辺の街に住んでいた。
僕らの街の海は、一部、大きな遠浅の綺麗な砂浜があり、そこは海水浴場として夏場は使われていた。
近隣の県からお客さんもたくさん来ていた。
遠浅の砂浜から少し離れたところに、崖だったり、ごつごつした岩場のあるスポットがあった。
ここには、周りを岩に囲まれて、真ん中にぽっかり、地面が柔らかい砂地のスペースがあった。
海水浴のお客さんは、こっちの方には来なかった。
地元の僕ら子供たちは、岩場を隠れ家にして遊んでいた。
ここにお菓子やジュースや水中眼鏡や、無断借用した兄貴のシュノーケルなどを持って集まり、ここを拠点とし、ここで海水パンツに着替えてから、僕らは海に遠征したりした。
僕らは海で遊んでは、時々、岩場の隠れ家に戻っては菓子を食べたり、次に何をするかの計画などを練った。
もう秋の入口、大分、涼しくなって、ぎりぎりまだ海で泳げるかどうかの時期の夕方に僕は岩場の隠れ家に向かった。
僕は兄貴から、やはり無断借用した腕時計を失くしてしまっていた。どうも隠れ家に置いてきてしまったようだったのだ。
最後に隠れ家で遊んだのは、もう5日も前だ。
たとえ腕時計を失くしたのが隠れ家であったとしても、まだ、そこに残っているか?
今考えると、すごい安物の腕時計なんだが、そのころの僕は青くなりながら、岩場へ急いだ。
途中の大きな遠浅の砂浜を通るときは、涼しいのにまだ10数人くらいの人たちが水着で点在していたのが見えた。
遠浅の砂浜を過ぎてから、ごつごつの岩がひしめき合うところの上を、時には身をかがめて岩につかまりながら、時には立ち上がってひょいひょい岩の上を飛ぶように走り、どんどん渡り歩いてゆくと、僕たちの隠れ家のスペースにたどりつく。
隠れ家に近づくと、声が聞こえた。
「うん・・・いやあん」
甘えたような女の声だった。
あ?誰かいるな?と思って、どんどん近づいていった僕には柔らかい砂地のスペースに立って抱き合っている男女の姿が目に入ってきた。
反射的に僕は身を低くして寝転んで岩の陰に隠れた。
「ふふふ」
男の笑い声が聞こえた。
どうしようか、10数秒考えたあと、僕はゆっくりと身体を起こして隠れ家にいる男女をこっそり覗いてみた。
二人の男女は立ったまま抱き合って見つめ合っていた。
男は水着の上にトレーナーを着ていた。
女の方はビキニの水着だったが、ブラジャーの後ろのヒモが外されて、男に胸を掴まれていた。
男が女の胸を揉んだり、さすったりしながら、二人は見つめ合って笑っていた。
「やだああん」
「ふふふ」
僕の胸は張り裂けそうにドキドキし始めた。
やがて、男が立ったまま、少し身をかがめて、女の胸の方に顔を寄せてきた。
男が女の水着の上をまくり上げると、ふっくらしたおっぱいが露わになった。
それと同時に男は、右手で女のふっくらした乳房を掴みながら、口を女の乳首につけた。
あ!そんなことするの?!
僕は中腰で岩にしがみ付いて、それを見ていた。
男は赤ん坊のように女の乳首を吸った。
「あん!やん!」
女が甘い声を出す。
僕はズルっと捕まっていた岩から滑り落ちそうになった。
僕の履いていたビーチサンダルが脱げそうになった。
僕が、男女から目を離して、自分の体勢を整えているときも、女の声は聞こえ続けた。
「あ・・・んん・・・あん!」
早く続きを見たいと思う僕は焦った。でもビーチサンダルが片方脱げて、下の岩と岩がくっついた狭い部分に落ちてしまった。
くそっ!
僕は岩場の陰に寝転んで、岩と岩の間に手を伸ばしてサンダルを拾おうとした。
「あ・・・んん。・・・ああああん!!」
女の声が時々聞こえなくなったり、大きくなったりしている。
ああ!早く見たい!
でも、岩の間に落ちたサンダルに手が届かない。
僕は随分時間をかけて、ようやくサンダルを取り戻すことに成功した。
僕が身体を起こして再び男女を見ると、体勢が変わっていた。
何と女は柔らかい砂地に、男が脱いだトレ―ナーをしいて仰向けに寝ていた。
そして、もう水着のブラジャーは完全に外されてそばに放置されていた。
女の生おっぱい全開だった
僕はしばらく揺れ動くそのおっぱいに釘づけになった。
しかし、一方、男のやっていることも気になった。
女のパンツの方もいつの間にか脱がされて、くちゃくちゃになって、そばに転がっていた。
男は寝転んだ女の下の方に移動していて、女の立てた両ひざの間に顔を埋めていた。
ああっ!何してるんだ!!
そんなとこに!!
男の顔が動く。
舐めているのか?!何しているんだ!
男が女の膝の間で顔を動かすたびに女が苦しそうな顔をして、唇を噛んでいた。
そして苦しそうな女の口から
「う・・・あ・・・・あん・・・ああん」
という声がもれる。
いつの間にか、傾きかけた赤くなった夕日が二人を照らしていた。
しかし、僕はその続きをゆっくり見ることはできなかった。
からみあう男女を挟んで、僕と反対側のごつい岩場の方から、男の三人組がやってきたのだった。
「何してんだ?こんなとこで」
「いいなあ。いいなあ!何してんの?お兄さんたち?」
「だめなんじゃないの?そういうことしちゃ?」
男の三人組は、口々にそう言いながら大きな岩を超えて、上半身を起こして怯えている男女カップルに近づいてきた。
あっという間に、男の三人組みは男女二人組にとびかかった。
五人はわーわー言いながら、もみあった。
三人組の中の一人の男が、最初からいた男を砂浜に抑えつけた。
三人組の二人の男は、女を捕まえて、女は裸のまま抱きかかえられて持ち上げられた。
女は一人の男に後ろから捕まえられ、身体を少し上に持ち上げられていた。
そしてもう一人の男は、女の前から、女の股を開き、股間をいじっていた。
「いやあ!いやあ!」
暴れて泣き叫びながら、身体をよじりながら、二人の男に身体を悪戯される女だった。
押さえつけられた最初からいた男の助けを乞う声も、あたりに響く。
女は砂浜に寝かされ、二人の男に体を弄られた。
さっきまで、自分の男に愛撫されていた女の乳房は、他人の男たちに乱暴に揉まれ、自分の男に舐められていた股間には指を突っ込まれて乱暴に擦られていた。
女の悲鳴が響き渡った。
しかし、ここには誰もいない。
非力のガキの僕しか・・・。
僕は恐ろしさに手が緩み、またしがみ付いていた岩からずり落ちた。
そのまま、5人の声を聞きながら岩の陰で僕はしゃがんだまま、震えていた。
ここを去ることも、5人の間に入ることも僕には出来なかった。
どれくらいそこで震えていたか。
やっと、とにかくダッシュで逃げようと僕は思いたった。
見てはいけないものを見てしまったのだ。
僕が意を決して、体を起こしたとき、また少しだけ向こう側の5人の様子が目に入った。
女は一人の男に身体を抑えられて、よろめきながらやっと立っている状態で、大きな岩に両手をついていた。
女は男に無理やり抑えられ、前かがみで、お尻を突き出していた。
その女のお尻に後ろからもう一人の男がぴったりくっつき、腰を前後に激しく動かしていた。
「ほらあっ!ほらあ!!」
と男は言っていた。
女は
「いやあ!やめて!!ああ!ああ!いやああ!」
と言いながら、男にお尻や腰にぴったりくっつけられて、身体を前後に揺さぶられていた。
男の動作に押されてしまい、泣きながら、おっぱいを揺さぶり、細い腰やふっくらした尻を前後に動かしていた女がいた。
傍らには、三人組のもう一人の男によって、砂浜に組み敷かれている女の恋人であったはずの男の姿があった。
僕はえらいものを見てしまったと思った。
僕は岩々の上を必死で渡り歩き、元来た道を戻った。
途中で、何度も岩から滑り落ちて、傷だらけになりながらも這って、立ち上がって僕は逃げた。
随分、時間をかけて岩場を抜けて、僕は客がまばらにいる遠浅のビーチの方に走った。
僕は最初に見つけた海水浴客の大人にしがみつくように走り寄った。
僕はその人に、
「あっち!!あっち!あっち!助けて!!あっちの岩場!!」
と叫んだ。
その後、数人の大人が僕たちの隠れ家の方に向かって歩きだしたのを見てから、僕は、その場を逃げた。
傷だらけの僕は家まで全速力で走って逃げた。
****
僕は、高校卒業と同時に地元の大きな観光ホテルに就職が決まった。
この海辺の街に、というか、僕の家のすぐそばに大学があった。
そこは海洋生物の研究などをするち、ょと専門的な特殊な学校だったので、地元民が気軽に「近いから行こうか」というような大学ではなかった。
99%他県からのしっかりした志望動機を持った学生が集まる。
そこの大学生の彼女と僕は知り合った。
親元を離れて大学のためにこの海辺の街にやってきた彼女が、ある夏、僕の勤める観光ホテルに御両親を招待したのだった。
ホテルで接客業をしていた僕に対して、彼女のお母さんは話かけてきた。
「お若いわね?失礼だけどおいくつ?」
僕が自分の年齢を言うと、
「なんだ!うちの娘と同じ年じゃないか。
感心だね。
うちの甘えん坊の娘と違って、君はもうしっかり働いてて偉いね」
と、彼女のお父さんは言ってくれた。
御両親の脇で、彼女は可愛い顔をふざけてちょっとふくらせたり、照れくさそうに笑いながら僕を見ていた。
それが僕と彼女が知り合ったきっかけだった。
僕と彼女は付き合い始めた。
***
ところで、実は僕には、あの子供のころに目撃した事件の記憶がずっと心に重くのしかかっていた。
あの子供の日に見た、乱暴をする3人の男たちに対する嫌な気持ちと、
可哀想な男女カップルを助けられなかった力のなかった自分への何とも言えないはがゆい後悔の気持ちと、
男女カップルに対する懺悔の気持ち。
そしてみじめだった、悲惨だった、可哀想だった二人の男女の記憶から目を背けたいという気持ちが僕にはあった。
なので、僕はあの事件を自分の心の中に、ずっと封印していた。
しょうがない。子供の僕にはどうしようもなかったんだ!
それにあのあと、僕の通報によりビーチの大人たちが、きっと二人組を助けてくれたい違いない!
でも、あの女性はもう既にひどい目にあったあとだった。
そのあとに助けられても、それに何の意味がある?
そうグルグル考えあたあと、僕は苦しくて感情を封印し、もうあのことは思い出すまい!と決めた。
しかし、10代も後半になったくらいから、僕は再び、あの事件を思い出すようになった。
そして、以前に感じた嫌な気持ちと別に、もうひとつ最低の気持ちが僕には沸き上がっていた。
最初に男女の二人組のやっていたこと、男どもに裸で抱きかかえられて、股を開かされて泣き叫んでいた女の様子、岩場に両手をついて、後ろから犯されていた女の様子・・・。
それらの姿を思い出すと、僕は股間が硬くなってしまうのだった。
そして、そのときの状況の細部をなぜか一生懸命思い起こしながら、僕は自慰行為をしてしまうのだった。
半分、嫌悪感と、でもその嫌悪感を吹き飛ばしてしまうくらいの性的興奮で僕はオナニーをしてしまうのだった。
自慰行為で精子を放出した後に、僕はいつも、ひどく後悔する。
でも、また少しすると、あの日、自分の目で見た情景や、あの日、見なかった部分の情景を想像して、僕は再び、自分の股間に手を持っていってしまうのだった。
*****
この夏、僕は、海洋大学の彼女をあのいまわしい子供のころの隠れ家に連れて行った。
10年以上ぶりに僕は隠れ家に行った。
あの日と同じ、秋めいた夏の日に、大事な彼女を連れて、僕はあの忌まわしい隠れ家に行ったのだ。
「子供のときの隠れ基地だったんだ」
と彼女に言った。
そこで、僕は彼女にいやらしいことをした。
彼女を無理やり砂浜に寝かせて衣服をはぎ取り、僕は挿入した。
抵抗しながらも彼女は僕にされていた。
僕はとても興奮した。
大事な彼女との初めてのセックスをこんなところで、僕はしてしまった。
そのあと、僕は彼女を立ち上げさせて、岩に両手を突かせた。
あの日、カップルの女が男たちに乱暴されていた形と同じだ。
立ちバックで僕は、彼女を後ろから激しく犯した。
彼女の中で自分を乱暴にピストンさせて、彼女の膣の壁を激しく擦り、最高に興奮しながら、僕は彼女の中に放出した。
-----終わり--------------
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